HOYA、MW10 HiKARIの広角カメラレンズバージョンを発売

投稿日時 5月 22nd, 2019 by juggly 投稿カテゴリ » ピックアップ記事, ブログ
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光学機器メーカー HOYA は 5 月 21 日より夜盲症の方のための暗所視支援メガネ「HOYA MW10 HiKARI」の広角カメラレンズバージョンの販売を開始しました。価格は従来モデルと同じ 395,000 円 + 税です。

MW10 HiKARI は、メガネ上の超高感度カメラが捉えた映像を補正し、メガネ内のプロジェクターに投映することで、暗い場所でも物や周囲が明るく見えようになるウェアラブルデバイスです。約 1 年前に発売された初期モデル(私が購入したモデル)は 27 度の視野で映像が映るカメラレンズを採用していますが、今回発売された新モデルには 142 度と広い範囲の映像が表示されます。

広角カメラレンズバージョンが存在する理由は、一度により広い範囲を見れた方が MW10 HiKARI を装用した時に見やすいからです。私の知る限り広角カメラレンズバージョンはとある MW10 ユーザーさんの強い要望がきっかけとなり、開発が進み商品化されました。

私も昨年 9 月に広角カメラレンズバージョンが試作機だった頃、実際に使って試しましたが、従来モデルが基本的に風景を等倍で映すのに対して、広角カメラレンズバージョンは等倍ではなくなりますが、かなり広い範囲が映り、従来モデルと暗所での見やすさを比較したところ、広角カメラレンズバージョンの方が見やすくて満足度が高いと感じました。

また、MW10 HiKARI がターゲットにしている「夜盲症」の方、その中でも網膜色素変性症の方の中には「視野狭窄」が進んでいる方も多く、そういった方々は広角カメラレンズバージョンを使用することで、残っている中心付近の視野をフル活用して普段よりも広い範囲を MW10 HiKARI で明るく見えるようになります。

さらに、広角レンズを用いたことで映像のブレが減少しており、動いている時の視界が従来モデルよりも安定します。

しかしながら、広角カメラレンズバージョンは、映像が等倍では映らなくなる為、動きながら周囲を見ると、障害物との距離感が掴みづらくなります。動きやすさを重視すれば従来モデルをおすすめします。

HOYA の発表によると 従来モデルを購入した方にも期間限定で今回の広角カメラレンズバージョンが無償提供されるとのことです。対応期間は 2019 年 6 月 1 日 ~ 9 月 30 日まで。提供を希望する場合は購入店舗に問い合わせするようにと案内には書かれています。

Source : HOYA