Google、Android新バージョン「Android 10」を正式リリース
Google は米国時間 9 月 3 日、Android OS のメジャーアップデート版「Android 10」の正式リリースを発表しました。Android 10 は本日より全ての Pixel デバイスに対してアップデートが配信され、Pixel 以外のベータテストプログラム対象モデルも年内までにはアップデートされる予定とされています。
Android 10 では、折りたたみ式端末や 5G 通信のサポート強化、ジェスチャーナビゲーションの導入、ダークテーマの改良、プライバシーと位置情報の詳細な管理機能の導入、通知のクイック操作とスマートリプライの改良といった部分が新機能として紹介されています。アップデート通知に表示される項目は次のスクショの通りです。
Android 10 では今後増えるであろう折りたたみ式ディスプレイを持つ機種や次世代 5G 通信をサポートする新しいデバイスに最適化されています。折りたたみ式端末への最適化については、アプリウィンドウ全体にわたりマルチタスク対応となったことです。これにより、端末を折りたたんだり開いた時にアプリの状態が維持されます。5G 通信のサポート強化については、アプリが既存の API を利用して高帯域幅の接続があるのかどうかを検出したり接続先の速度や遅延等が計測されているかを確認することができ、5G ユーザー向けにはアプリやゲームで更にリッチで没入型のあるコンテンツを提供することが可能となりました。
ジェスチャーナビゲーションとは、フルスクリーンモードでアプリが使える状態で画面のスワイプやドラッグにより端末を操作できる機能です。設定メニューの「操作」→「システムナビゲーション」で操作方法を切り替えることができます。
アプリのテーマカラーが黒を基調としたダークテーマは Android Oreo 時代に導入されていますが、Android 10 では通知パネルや設定メニューの中身もダークになるなど、テーマの適用範囲が大幅に拡大しており一貫性が向上しました。これにより、ダークテーマの別のメリットである省エネ性能も向上します。
Android 10 には、設定メニューに「プライバシー」と「位置情報」が追加されており、アプリの権限やロック画面等のプライバシーに関わる部分や、アプリ毎の位置情報データの管理がしやすくなっています。
通知の改良については、例えば YouTube アプリだと通知にシークバーが表示されるので、アプリを開かなくても通知で再生位置を変更することができるようになりました。また、以前より導入されているスマートリプライはアプリのコンテキストに基づき操作ボタンを表示することに対応したので、例えばチャットアプリで位置情報を含むメッセージを受信すると、通知のスマートリプライに Google マップの起動ボタンが表示されます。
上記の他にも、アプリやゲームに含まれるメディアに含まれるオーディオの字幕を表示するライブキャプション、有線イヤホンを利用している時に周囲の状況に応じて音量やフィルター、ノイズキャンセリングを適用して聴きやすくする「サウンドアンプ(音量増幅)」アプリのサポート、さらに Pixel デバイスについては、Google Play ストアからアプリをインストールするかのごとく月例のセキュリティアップデートを取得できるようになりました。
Google によると、Android 10 がまだ Android Q としてテストしている間は、約 26 万台の Android デバイスがベータテストに参加しており、リリース初期から累積して約 2 万件の問題が修正されたそうです。
Source : Android 10、Android Developeres Blog
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