Sony Mobileの新型スマートウォッチ「SmartWatch 2 SW2」開封の儀&ファーストインプレッション
日本で今週25日に発売開始となるSony Mobileの新型スマートウォッチ「SmartWatch 2 SW2」を入手したので早速開封の儀を執り行います。(業務連絡:ガジェット通信様へ。本記事の利用はご遠慮ください)
SmartWatch 2は、昨年発売された「SmartWatch MN2」の後継製品です。Bluetoothでスマートフォンと通信させることで、スマートフォンの通知を手元で確認したり、腕時計の画面を使ってカメラのシャッターを切ったり、電話を発信することができます。
SmartWatch 2でもこのような使い方が中心となっており、この小さな画面でブラウザを起動してWi-Fi経由でWEBページを閲覧したりといった全く新しい使い方は追加されていません(SmartWatch 2を単なる腕時計として使えるようになるなど、厳密にいうとそうではありませんが・・・)。
今回入手したのは英国版です(たぶん国内版と同じだと思います)。英国のショップでXperia Z1を購入した際の特典でした。
SmartWatch 2の主要スペック
- サイズ:42mm×41mm×9mm、質量48g(リストバンド付きで)
- ディスプレイ:1.6インチ220×176ピクセル、透過型LCD
- 通信機能:Bluetooth v3.0、NFC、Micro USB(充電・データ通信)
- NFCワンタッチ接続の対応機種:Android 4.0以上を搭載した端末
- センサー:バイブレーター、加速度
- ボタン:「戻る」「ホーム」「メニュー」、電源
- 外部端子:Micro USB
- バッテリー:低使用頻度で7日、通常使用で3~4日
- 防水・防塵:○(IP57)
- 対応言語:英語、日本語、中国語、ドイツ語、オランダ語、フランス語、デンマーク語、ギリシャ語、ポルトガル語、ロシア語、ポーランド語、スペイン語、スイス語
- 同梱品:SmartWatch 2本体、リストストラップ(メタルまたはシリコン)、Micro USB⇔USBケーブル
では開封していきます。まずは製品パッケージから。製品箱や詰め方はSmartWatch 2で変わりましたね。まるで普通の時計のようなパッケージングとなっています。SmartWatchとは違って取り出しが超楽でした。
同梱品はSmartWatch 2本体、約15cmのMicro USBケーブル(充電用)、説明書や保証書などの書類の大きく3点。簡素になりました。
SmartWatch 2の外観
本体はほぼ正方形の形。側面は金属質感の素材で覆われており、SmartWatchよりも高級な感じになりました。SmartWatchは裏面にクリップが付いていて、リストバンドを挟むことで腕時計にしていましたが、SmartWatch 2はリストバンドと直結されており、もはや腕時計そのものになりました。24mm/スプリングピンのバンドが利用できるので、その規格に対応した市販品でれば付け替えることができます。
SmartWatchと比べて、SmartWatch 2のディスプレイサイズは拡大し、解像度も220×176ピクセルに向上しました。液晶に変わったことで外での視認性が格段に改善され、文字もSmartWatchよりも鮮明に表示されるようになっています。外で見やすくなったことで日常的に使おうという気になりました。なので、個人的にはこの点がSmartWatch 2の最大の進化だと思っています。
クリップが無くなった分、全体の厚みが減っています。
物理ボタンは右側面の電源ボタンだけです。ボタンを軽く押すと表示モードがトグル式で切り替わり、長押しすると電源のON/OFFを行うことができます。
左側面にはMicro USB端子が付いています。これは充電とデータ通信(ソフトウェアアップデート)用です。
裏面にはNFCのアンテナが付いており、NFC対応スマートフォンをかざすとペアリングを完了させることができます。もちろん、従来の方法でペアリングすることもできます。
前面下には「戻る」「ホーム」「メニュー」の3つのタッチ式ボタンが付いています。各ボタンの機能はスマートフォンと同じです。SmartWatchでは画面を2本の指でタッチすると前の画面に戻るようになっていますが、SamrtWatch 2では「戻る」ボタンを押します(「ホーム」でもOK)。2点タッチ操作はSmartWatch 2では削除されています。
腕に巻くとこんな感じです。付属のリストバンドはシリコン質感のゴム製です。SmartWatchのものよりも若干ですが硬めとなっており、本体幅に合わせて若干太くなっています。新しい腕時計を巻いたら数日は手首が痒くなってしまうことがありますが、SmartWatch 2の場合、不思議とそういうことがありませんでした。
私は男性なのですが、バンドの穴は、径が最も小さくなるところでピッタリという感じでした。英国版は外国人用のバンドなのかな? 国内版も同じバンド仕様だと、女性が私と同じ位置で留めるとかなり緩く感じるのではないかと思います(当然、全員がそうというわけではない)。
SmartWatch 2の実際に使ってみた
では電源を入れます。起動直後はSONYロゴが表示され、その後、ペアリングモードになります。スマートフォンに「スマートコネクト」アプリをインストールしてBluetoothをONにするとBluetoothの設定画面に「SmartWatch 2」の機器名が表示されるので、タップして登録ボタンを押すか、上述のようにNFC対応スマートフォンであれば裏面にスマートフォンのNFCアンテナ部分をかざすと完了させることができます。
SmartWach 2で画面が消灯することがなくなりました。電源ボタンを押すたびに、「時刻1」→「時刻2」→「ホーム画面」→「時刻1」とトグル式に切り替わります。時刻1というのは次の写真の状態です。普通のデジタル腕時計のようにバックライトは消灯しつつも、時刻は常に表示されたままになっています。屋外でも見やすいです。
時刻2の状態です。バックライトが点灯し、文字が白になりました。
ホーム画面の状態です。SmartWatch 2の基本画面はこのホーム画面です。アプリアイコンが並んでおり、左右にフリックすることでパネルを切り替えることができます。
実は、SmartWatch 2はペアリングモードの状態で2,3分放置しておくと、単体の腕時計として動作するようになります。その場合、時刻を表示することはもちろん可能、アラーム、フラッシュライト(画面の明るさを最大にする)、タイマーアプリを単独で使用できます。機能は限定的ですが、この状態でBluetoothとバイブレーションをOFFにしておくと、通信させて使用するよりも消費電力は抑えられます。
SmartWatch 2はスマートフォンとペアで使うことでその機能を最大限に活用できます。なので、以降はペアリングさせた状態で色々と説明していきます。
SmartWatchまでは何かの設定を変えるにしても、スマートコネクトアプリを利用する必要がありましたが、SmartWatch 2では「設定」アプリが追加され、単体で画面の明るさ、Bluetooth/バイブレーションの有無、アプリの表示/非表示、ウォッチフェイス、時刻・タイムゾーン、言語を変更できるようになりました。
そのおかげでスマートコネクトアプリはSmartWatchアプリの追加・削除、各種設定の変更を行うだけのシンプルなものになりました。SmartWatch 2の様々な機能はGoogle Playストアで入手できる専用アプリを用います。アプリはGoogle Playストアを直接検索して探すこともできますが、スマートコネクトアプリには専用の検索メニューが搭載されており、その項目から直接SmartWatch 2アプリだけを探すこともできます。
LiveViewやSmartWatchを使ったことのある方には、追加・削除方法は従来と基本同じと言えばピンとくるでしょう。ただ、SmartWatch 2ではアイコンの配置換えや、アプリの有効/無効をSmartWatch 2本体側で行うなど一部違いがあります。
SmartWatchの定番アプリと言えば、
- 通話処理(電話発信を行う)
- 不在着信(不在着信んを表示する)
- Eメール(受信メールを転送する)
- ミュージックプレイヤー(スマートフォンの音楽プレイヤーを操作する)
- スライドショー(ギャラリー内の写真をSmartWatch 2にスライド表示する)
- スマートカメラ(SmartWatch 2の画面で構図を確認しながら写真を撮影)
- Gmail(Gmailの受信メールを一部表示)
- 「Twitter」(Twitterの新着ツイートを一部表示)
- Facebook(Facebookの投稿を一部表示)
- カレンダー(カレンダーに登録した予定を通知)
これらはSony Mobile純正アプリなので、SmartWatch 2を手にした方は入れて試してみてください。詳細は後述しますが、各アプリの表示内容はSmartWatchとだいぶ違っています。多くのアプリで、背景色がブラックからホワイトに変わったところが大きいですね。
Gmailアプリ
Twitterアプリ
ミュージックプレイヤー
電話アプリ
スライドショーアプリ
SmartWatch 2ではディスプレイがOLEDパネルからLCDに変わったことで、バッテリーの持ちが短くなったと思っている方はいらっしゃると思いますが、実際にスマートフォンとペアで使用した場合、少なくとも丸1日は持つようです。当然のことながらバッテリーの持ちは使用の内容によって変わってきますが、数日使用した中で、充電は2日に1度くらいのペースで十分という感じです。
Sony製スマートウォッチの魅力と言えば、スマートフォンの情報を手元でリアルタイムに確認できるという点です。SmartWatch 2では、SmartWatchよりも通知を確認しやすくなり、内容も見やすくなっています。さらに、各アプリはメニューボタンからオプションを呼び出せるようになり、スマートフォンに近い操作感になったことから使いやすくなったと思います。
数日使用した中で一番便利だと思ったのがスマートフォンで受信した通知を画面上に自動的に表示するところです。通知を受信するとブルっと本体が震えて、画面を見るとどういった通知を受信したのかがすぐにわかるようになっています。
次はスマートフォンにみられる「通知パネル」が追加されたことです。画面の上に追加されたステータスバーを下げると受信した順に通知内容が表示されるようになっています。通知はタップすると本文が表示されます。SmartWatch 2に全文は表示されませんが、追加された「メニューボタン」を押してスマートフォン上で開く動作を行うとスマートフォンの画面に該当アプリが表示されます。
屋外での視認性はこちらの記事で紹介した通り。太陽が快晴の日でもけっこう見やすいです。
ディスプレイが有機ELから液晶に変わったことで、表示が見やすくなった反面、バッテリーの持ちは悪くなったんだろうなと予想していましたが、そんなことありませんでした。逆に良くなっています。バッテリーの減るスピードは操作内容や使用頻度によって変わってきますが、数日使用した経験からいうと、少なくとも丸1日は持ちます。数日間の充電頻度は2日に1度くらいだったので、SmartWatchよりも格段に伸びていると思います。
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