イベントレポート : 沖縄の美ら海水族館でHOYA MW10 HiKARIの実力を体感
当ブログでは、度々、夜盲症の方のための暗所視支援メガネ「HOYA MW10 HiKARI」にまつわる情報を発信しています。今回も MW10 HiKARI ネタとなりますが、5 月 26 日に沖縄県の美ら海水族館にて、MW10 HiKARI の体験イベントが開催され、私も MW10 HiKARI ユーザーの一人としてイベントに参加して参りました。
水族館という場所は海洋生物の住環境を優先して館内の照明は落としてあり、私のように夜盲症だとそこはかなり暗く感じます。それは館内を単独で歩き回るのが困難なほどです。でも見方を変えると、こういう場所は MW10 HiKARI が役立つシチュエーションだと言え、本当に MW10 HiKARI が役立つのかどうかを確かめてきました。
なぜ美ら海水族館でイベントが開催されたのかというと、イベントを主催したのが日本網膜色素変性症協会(JRPS)の沖縄支部だったからです。こうしたイベントは沖縄以外でも開催されており、全国のテーマパーク、博物館・美術館、人気の夜景スポット等の公共施設でこうしたイベントが企画されています。
私は夜盲症ではあるものの、PC やスマホの操作、テレビの視聴、明るい場所での作業や移動は普通にこなせる視力を持っていて、日常生活ではさほど困っておりません。それでも水族館の中というのは照明が少ないせいもあってけっこう見づらく、独りで館内を歩くのは私でも困難なのです。こういう視力の私が MW10 HiKARI を装着して館内を巡ってみました。
水族館における私の肉眼での見え方というのは、生き物たちの水槽は多少の照明に照らされているので水槽全体や水槽内の生き物たちを見たり動きを目で追うことは大体できるのですが、あまり明るくないので全体的に見づらく、岩場や藻の前に居る生き物たちは同化して見えなかったりします。
そこで MW10 HiKARI を装着してみると、水槽の中が全体的に明るく見え、さらに明暗の差が肉眼の時よりもハッキリするので、肉眼よりも明らかに見やすくなりました。
また、大抵の水族館には深海魚コーナーがありますよね。そこは深海魚のために他の水槽よりも照明を落としてあり、私にとってはほぼ真っ暗な場所なのですが、そこで MW10 HiKARI を装着すると、水槽の形状や中の生き物がハッキリと見えましたし、それ以外にも深海魚コーナーの間取りや水槽の前に掲示されている生き物の名前や説明といった物も見えるようになりました。
私にはまだそこそこの視力が残っているので、水族館の生き物たちを眺めるだけならぶっちゃけ MW10 HiKARI を使わなくても十分満喫するのですが、実際に水族館で MW10 HiKARI を使うと意外なことに気づきました。
それは、館内の通路、階段、水槽前の鑑賞スペース、館内を行き交う人々など、水槽以外の部分もよく見え、「水族館見学」全体の充実度が増したことです。
MW10 HiKARI を装着しないまま館内を巡っていては、水槽は見えてもどこをどう歩いたのかやその時どれくらいの人がいたのかなどの視覚情報の記憶は殆ど残りません。それを MW10 HiKARI が補ってくれるのです。水族館見学は長い人生の中の一コマでしかありませんが、今回のように少しでも多くの見えた経験を積み重ねることで、人生がより充実したものになっていくと思います。
話は変わりますが、先日発売された MW10 HiKARI の広角カメラレンズ対応モデルを使ってジンベエザメの居る美ら海水族館のメイン水槽を眺めてみました。結果、広角レンズの効果によって水槽全体を一度に視認することができ、例えば広い水槽内でのジンベエザメの居場所や動きを終止目で追うことができました。このように広い範囲で対象を見る上で広角レンズは威力を発揮します。
今回の美ら海水族館でのイベントを私は HOYA のスタッフという立場で参加、個人的にすべきことが多かったので、JRPS 会員の参加者さんとはあまりお話しできていませんが、どの方も MW10 HiKARI によって「肉眼よりも見る」体験をされたようで、MW10 HiKARI の実力を知るには良いイベントだったと思います。
Source : HOYA
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