スマホを振るとカタカタと音が鳴る現象の正体とは

投稿日時 4月 8th, 2023 by juggly 投稿カテゴリ » ピックアップ記事, ブログ
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経験した方は多いと思いますが、最近のスマホは本体を物理的に振ると内部から僅かにカタカタと音が鳴ります。一体このカタカタ音は何なのでしょうか。スマホの部品は基盤や内部の本体フレームなどにしっかりと固定されているべきという固定概念からすると、この異音は初期不良や故障したせいだと判断しても仕方ありませんが、実はこれ、カメラの光学式手ブレ補正システムが主な発生源となっており、カタカタ音が鳴るからといって必ずしも壊れているわけではありません。

一般的に、スマホカメラの光学式手ブレ補正(OIS)は、カメラのレンズまたはイメージセンサーと一体化された電気制御の超小型ジンバルがカメラの姿勢を維持し、映像を安定化させます。通常、このジンバルはカメラ起動時のみ作動し、カメラを停止したら通電も切られ内部ジンバルも動きを止めます。このような理由でカメラ停止時にはカタカタ音が鳴ります。

カタカタ音の発生源を特定する方法はカメラの起動・停止時で音を聴き比べることです。カメラ起動中なら完全に鳴り止むわけではありませんが、音の出方や大きさが変化します。Pixel 7 スマホの場合、画面を上に向けた状態で上下に振るとカタカタというよりもコツコツと耳にハッキリと聴こえる音が鳴りますが、カメラを起動中はほぼ無音です。

重要なことは、むやみにスマホを振らないことです。カタカタ音が鳴るということはカメラ内部の微細機械に衝撃を加えることになり、マジで故障を招きかねません。たとえジンバル装置自体が日常的なスマホ操作程度の振動には耐える設計だからといっても扱いには気を付けるべきです。

Source : 9to5Google