Androidの顔認証はPixel 8から画面ロック以外の用途にも使用可能に
Android に古くから実装されている「顔認証」はスマホの画面ロックにしか使用できず、指紋認証や PIN よりも用途は限られていましたが、それが先月発売された Pixel 8 および Pixel 8 Pro で大きく変わることになりました。
主役は Pixel 8 に搭載された Tensor G3 チップです。Tensor G3 ではセキュリティも強化されており、Google の説明によると、顔認証は銀行アカウントへのログインや Google ウォレットでの支払い時の認証にも使用できるようになっています。
画面ロック以外への対応は Tensor G3 チップによってスマホの機械学習機能が大きく進歩したことで実現しており、Pixel 8 の顔認証は「Android の最も強力な生体認証クラス」に適合するレベルの安全性を有するようになりました。
「最も強力な・・・」とは、Pixel 8 の顔認証が少なくとも指紋認証レベルの安全性を持つと解釈できます。つまりそれは、アプリやサービス、システム設定のログインや生体認証ロックはもちろん、パスキーや自動入力サービスを利用する際の本人確認にも対応すると考えられます。
顔認証はただ画面を見つめるだけで認証できるので、使い勝手の点では Android スマホで一般的なディスプレイ内蔵型指紋リーダーよりも優れていると言えます。今まで顔認証は画面ロックにしか使えなかったのでどちらが優れているのかを考えることは殆どありませんでしたが、Pixel 8 から指紋認証と同等の立場となり、今後急激に顔認証を利用する機会が増えそうです。
Source : Google
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