Google Nexus 10(GT-P8110)開封の儀
Google Nexus 10を入手したので早速開封の儀を執り行います。
Nexus 10は、Googleブランドのタブレット2作目となる製品で、今年7月に発売されたNexus 7よりも大きい10.1インチのディスプレイを搭載します。Nexus 7がiPad miniの対抗と言われているので、今回のNexus 10はiPadの対抗と言われることでしょう。詳細はこちら。
Nexus 10は日本でも発売される予定ですが、発売が当初の11月13日から遅れており、現在も発売日は未定となっています(いつ発売されるんでしょうね)。今回入手したのはNexus 10の16GBモデルで、米国のGoogle Playストアで購入しました。Nexus 4の購入戦では大敗を喫し、購入できませんでしたが(eBay購入品が現在配送中ですが・・・・)、Nexus 10は、競争率がNexus 4ほど高くなかったことから、すんなりと購入できました。
では開封していきます。
製品箱のデザインはNexus 7と同じで、黒い化粧箱にNexus 10を描いた帯が付いています。
製品箱に貼られていたラベル。大々的には公表されていませんが、Nexus 10のSamsung型番が「GT-P8110」であることが分かります。やはり、あのGT-P81XXモデルがNexus 10だったわけです。製造国はNexus 10製造元であるSamsungの地元韓国となっています。
製品箱背面にはNexus 10の特徴が記載されています。マルチユーザ対応でタブレットを家族と共有できる!2,560×1,600ピクセル(300ppi)の高精細液晶で表示がくっきり鮮やか!最新OS「Android 4.2」搭載!といったことですね。
Nexus 10とご対面。
同梱品は、Nexus 10本体、充電&データ通信用のUSB⇔microUSBケーブル、電源アダプタ、クイックスタートガイド、保証書の5点。特別なものは何もありません。
本体の外観などを紹介します。Nexus 10の筐体サイズは縦263.9mm×横177.6mm×厚さ8.9mm。4代目iPad Wi-Fiモデルの筐体サイズが高さ241.2mm×横幅185.7mm×厚さ9.4㎜なので、Nexus 10の方が縦に長く、横に短く、薄いことになります。質量は、Nexus 10が603gに対して、4代目iPadは652g。約50gほどNexus 10の方が軽いことになります。
Nexus 10のバックカバーの大部分はラバー質感の素材でコーティングされています。素材の性質上滑りにくく、Galaxy Tab 7.7やiPadのように金属素材を使った製品とは異なり、背面はひんやりしません。これまで様々なタブレットを使ってきましたが、その中でもNexus 10の持った感触は個人的にはベスト3入りします。
本体上部(リアカメラのある位置)は取り外せる仕様になっています。外すと何やらSIMスロットのような形状のスペースが設けられています。3G対応モデル用のSIMスロットでしょうか・・・・。
Nexus 10上部には、ボリュームボタンと電源ボタンがあります。ちなみに、ダウンロードモードにはボリュームダウン+電源ボタンの長押し、ブートローダーにはボリュームアップ・ダウン+電源ボタンの長押しで起動で入れます。
Nexus 10左側面には、microUSB端子と3.5mmステレオジャックが搭載されています。
Nexus 10左側面にはmicroHDMI出力端子が搭載されています。
Nexus 10下部にはマイクとPOGOピンが搭載されています。取説によると、この端子は「Maginet Charging Dock」という名称となっています。なので、POGOピン両端の窪みはドック接続用のマグネットではないかと思います。しかし、この部分が利用できるアクセサリーは同梱していませんし、発表もされていません。今後発売されるものと思われます。
Nexus 10を横向きに持った場合、ディスプレイ左右にスピーカーが搭載されています。スピーカーグリルは一体に広がっていますが、音が出力されるのは上側3分の1程度のスペースからです。画面サイズが10.1インチなので、左右のスピーカーとの距離があり、それなりにステレオサウンドが体感できます。音楽や映画を視聴する際の音質は結構良いと思います。
ではNexus 10を起動!ブートロゴはNexus 7、Android 4.1/4.2版Galaxy Nexusと同じ。
初回起動時に現れるセットアップウィザードです。最初の画面は言語選択画面。Nexus 7と同じく日本語もサポートされています。ちなみに、この後、Wi-FiやGoogleアカウントの登録画面が表示されるのですが、Googleアカウントを登録しても2,000円のGoogle Playクーポンは付与されませんでした。
日本語対応のキーボードアプリ「iWnn IME」も標準搭載。Google Playストアからアプリを別途インストールしなくても日本語入力が可能です。
みなさんもご存じの通り、Nexus 10にはAndroid最新版の「Android 4.2」が搭載されています。Android 4.2は、Jelly Beanのメジャーアップデート版で、ロック画面でウィジェットが利用できたり、カメラで上下左右360度のパノラマ写真が撮影できたり(Photo Shere)、マルチユーザ利用に対応するなど、Android 4.1.xから大幅にアップデートされています。詳細はこちらで紹介しています。
最初のロック画面では、時計のデザインが新しくなり、ロック解除キーは上下左右どの方向にスライドさせてもロックが解除されるだけになりました。Google Nowは下部のシステムバーを上にスライドすると起動します。Galaxy Nexusのようにカメラを直接機能することはできなくなっています。
ホーム画面です。Android 3.x/4.0.x/4.1.x搭載の10.1インチタブレットでは、Honeycombから続くUIレイアウトが採用されていましたが、Android 4.2搭載のNexus 10では、7インチディスプレイを搭載したNexus 7と同じものに変更されています。そのため、ホーム画面下部にはアプリ一覧表示ボタンを含むドックバーが、下部にはナビゲーションバーが、上部にはステータスバーが表示されます。
タブレットの操作性を統一するために行った変更なのでしょうが、操作ボタンがナビゲーションバー中央に表示されるので、Nexus 10を横向き表示で持った場合、前の画面・ホーム画面に戻る操作やアプリ履歴を表示する操作をする際には必ず手を伸ばさなければならないので、少々使いづらいと感じています。どちらか片方に寄せるオプションがあっても良いのではないでしょうか。
Nexus 10には、10.1インチで2,560×1,600ピクセル(WQXGA)という既存の10.1インチタブレットの中では最も高い解像度のディスプレイ(PSL液晶)を搭載します。フルHD(1,920×1,080)の動画を画素を落とすことなく再生できるなど、画像や文字を他の10.1インチタブレットよりも鮮明に表示できる点が特徴とされています。
1インチ当たりのピクセル数は300ppiと、市販されている9~10.1インチタブレットの中では最高の画素密度を誇ります。Galaxy Note 10.1(1,280×800ピクセル、約150ppi)を右に並べて表示の綺麗さ比べてみました。まずはアイコン画像。画素密度はGalaxy Note 10.1の2倍です。肉眼で見て違いがはっきりするほどの差は見受けられませんが、Nexus 10の方がよりくっきりしているように感じます。
次は写真。Galaxy Note 10.1の方が色鮮やかに見えますが、赤い帽子の縁部分の柄やネックレスのビーズ一つ一つはNexus 10の方がよりくっきりと表示できているように感じます。
電子書籍(マンガですが・・・)。Nexus 10の方が漢字の線が重なった部分の潰れが少ない気がします。
Nexus 10に搭載されているプロセッサは、ARMのCPUコアの中では現行最上位となるCortex-A15を2つ搭載したExynos 5250。CPUクロックは最大1.7GHz。GPUには、Exynos 4系のMali-400よりも高性能なMali-T604が採用されています。処理性能はGalaxy S IIのExynos 4210と比較して約2倍、GPU性能は4倍と言われています。特徴は、メモリ帯域幅が12GB/sと高速で、WQXGA(2,560×1,600ピクセル)までのディスプレイをサポートするところ。Quadrantのスコアを見てもRAM性能が他の端末と比較して数倍高いことが分かります(Nexus 10のRAM容量は2GBです)。CPUはデュアルコアながらもクアッドコアに匹敵するほどのスコアを出しています。解像度は高いものの、UIの描画やスクロールなどの操作は非常になめらかでした(少なくともGalaxy Note 10.1よりも)。
UIの説明に戻ります。ステータスバー左部分を下にスライドさせると、通知パネルが表示されます。
Android 4.2では本体のGoogle+のプロフィールや各種設定画面に直接アクセスできる”Quick Settings”パネルが追加されました。Nexus 10では、ステータスバー右部分を下にスライドさせることで表示することができます。自動回転トグルは通知パネルからQuick Settingsパネル上に移動されています。
プリインストールアプリ一覧(GPU Bench、Linpack、Nova Luncher、Qudrant、Google Reader、Vellamoは自分で追加したもので、プリインストールアプリではありません)。
Nexus 7のシステム設定画面はスマートフォンと同じように1列で表示されますが、Nexus 10では既存の10.1インチタブレットと同じく2列表示となっています。この点は7インチタブレットと差別化されていますね。
Nexus 10 16GBモデルのストレージ容量実効値。合計容量は13.05GB、空き容量は12.83GBでした(開封後、アプリを追加したりしていたので、画像には11.09GBと表示されています)。
ちなみに、Nexus 10にもmicroSDカードスロットは搭載されていません。さらに、標準状態では、OTGアダプタ経由でUSBメモリを挿しても認識しませんでした(マウントされない)。なので、USBメモリやSDカードを利用する場合は、Nexus Media Importerなどのアプリを利用する必要があります。
Nexus 10では、無線LAN機能とNFC機能にも力が入っています。無線LANでは、5GHz帯対応に加え、2つの周波数帯を束ねて高速化するHT40モード(20MHz×2)と、アンテナ2本で無線電波をキャッチするMIMOが利用できます。アンテナごとにHT40モードで無線接続すると、最大で通常の4倍のリンク速度が実現できます。画像の状態はアンテナ1本・HT40モードで無線接続したところです。リンク速度が130Mbpsとなっています(撮影した場所にMIMO対応の無線親機はなかったので、MIMO時は試せませんでした)。
Nexus 10も近距離無線通信の「NFC」に対応しており、NFC端末同士をかざすことでデータの送受信ができる「Android Beam」が利用できます。Nexus 10にはアンテナが本体の前後に備えられており、ディスプレイ側からNFC対応端末をかざしても反応するので、アプリを共有する場合でも、わざわざ背面に端末を持っていく必要が無くなります。
最後にバッテリーの持ちについて。Nexus 10のバッテリー容量は9,000mAh。10.1インチタブレットの中では比較的大きめだと思います。実際に初期セットアップをしつつ、フル充電状態からから20%に減るまで使用し続けました。減り方から分かるように未使用時間も当然のことながら含みますが、12時間27分使用できました。Wi-Fi利用で10時間は持つとされているので、負荷の高い3Dゲームをし続けるなどのヘビーな使い方をしなければ、その通りかなと思いました。
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