英ARM、モバイル向け新型CPU「Cortex-A17」を正式発表、MediaTekがLTE対応の新SoC「MT6595」で採用を表明
英ARMは2月11日、新たなモバイル向けCPU IPコア「Cortex-A17」とモバイル向けGPU IPコア「Mali-T720」を発表しました。どちらも2015年のミッドレンジスマートフォンをターゲットにした製品です。
Cortex-A17はARMv7-Aアーキテクチャーをベースに最大4コアをサポートした28nmプロセスのCPU。Cortex-A9よりもパフォーマンスは60%向上、電力効率も同クラス最高水準とされています。また、ARMのCPU選択技術となbig.LITTLE構成にも対応しています。
Mali-T720はMidgardアーキテクチャーをベースに8つのシェーダーコアを内蔵したGPU。OpenGL ES 3.0、Open CL 1.1、DirectX 11などをグラフィクスAPIサポートしています。特にエントリー~ミッドレンジクラスのAndroidスマートフォン、タブレット向けSoCをターゲットにしており、Androidにも最適化されています。製品ラインとしてはMali-450の後継にあたり、それと比較してパフォーマンスは最大50%向上、電力効率も150%向上しているそうです
ARMがCortex-A17の発表したのに合わせて、台湾MediaTekもそれを採用したスマートフォン向け新SoC「MT6595」を発表しました。
MT6595は同社初のLTE対応製品で、次のような仕様になっています。
- Cortex-A17×4+Cortex-A7×4のオクタコアCPU、big.LITTLE HMP
- PowerVR Series6 GPU
- Release 9 Category 4 FDD/TD-LTE対応のマルチモードモデム搭載
- DC-HSDPA+ 42Mbps、TD-SCDMA、EDGEにも対応
MT6595の出荷時期は2014年上半期中で、2014年後半に搭載製品が発売される見込みです。
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