MWC 2014 : MediaTek、64bit対応のスマートフォン向け新プロセッサ「MT6732」を正式発表
台湾の半導体メーカー MediaTekが同社初となる64bitに対応したスマートフォン向けプロセッサ「MT6732」をMWC 2014イベントで発表しました。
MT6732は、アプリケーション・プロセッサと通信用モデムを1チップに統合した中~高価格帯のスマートフォン向けのSoCです、CPUにはARMv8ベースのARM Cortex-A53を4基採用。CPUクロック数は最大1.5GHzです。GPUにはARMの現行最上位モデルとなるARM Mali-T760を採用しており、Open GL ES 3.0やOpen CL 1.2などのグラフィックスAPIをサポートしています。
MT6732では、H.265とH.264フォーマットの1080p@30fps動画の低電力再生やH.264フォーマットの1080p@30fps動画の撮影に対応。メインカメラは1,300万画素までに対応しており、ピクチャーインピクチャー機能やビデオインビデオ機能、動画における美顔モード、フレームレートを動的に変更して動画再生を滑らかに保つ「ClearMotion」機能、画質補正機能「MiraVision」にも対応しています。
通信関連はIEEE802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth v4.0、Miracast、GPS/GLOASS、FMチューナーをサポートしたコンボチップと、GSM/WCDMA/DC-HSPA+/TD-SCDMA/TD-LTE/FDD-LTEをサポートしたマルチモードモデムを搭載。LTEはCategory 4(下り最大150Mbps/上り最大50Mbps)に対応しています。
MediaTekは新プロセッサに加えて、同社製プロセッサを搭載した端末の充電時間を電圧を動的に変化させることで最大半分に短縮する急速充電機能「Pump Express」も発表しました。
MT6732は2014年Q3中に出荷開始となる予定で、2014年末にこれを搭載した製品が市場に出回る見込みです。
Source : MediaTek
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