Nexus 7(2012)のファイルシステムを「F2FS」に変更してストレージ性能を高める方法が公開
Nexus 7(2012)のファイルシステムをNANDフラッシュ用に開発されたF2FS(Flash-Friendly File System)に変更して、端末のI/O性能を高めようという実験的な開発作業がXDA Developersで進められています。
F2FSは、Samsungが中心となって開発したSSDやeMMC、SDメモリなどのNAND型フラッシュメモリに特化したファイルシステムで、Linuxカーネル3.8でメインラインにマージされました。特にNANDフラッシュへのランダムライトで他のファイルシステムよりも良い性能を発揮するとされています。ちなみに、F2FSはMoto Xなど一部のAndroid端末では既に採用されています。
ストレージのI/O性能が改善されるとプチフリといった現象が軽減され、体感的にも動作が軽くなった印象を受けるはずです。
XDA Developersで公開された導入方法は、F2FSををサポートしたTWRP「recovery-F2FS-A.img」で既存のパーティションを再フォーマットし、F2FSのサポートを追加したカスタムカネール「LegoKernel-F2FS-140228」をインストール。その後、「SlimKat」などのF2FSの動作報告のあったROMをインストールします。(更新:フォーマット後、ROM→カーネルの順にインストールするのが正しいですね)
このプロセスでは/dataパーティションを再フォーマットするので、端末が初期化されます。注意点はそれくらいです。
ユーザーの報告によれば、CyanogenMod、Carbon、OmniROMといったカスタムROMもF2FS上で動作したとのことです(いずれもAndroid 4.4バージョンです)。
SlimKat 3.6(ランタイムはART)の場合、今回のF2FSを利用することで、QuadrantのI/Oスコアは8534点に向上しました。デフォルト状態(標準ROM+Dalvik)の場合は1100点前後なので、それに比べれば大幅に向上したことになります。F2FSの効果は出ていると言っても良いのではないでしょうか。
Source : XDA Developeres
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