Xperia Z3 Tablet Compact 国内 Wi-Fiモデル(SGP611)開封の儀&ファーストインプレッション
昨日国内で発売された Sony Mobile の 8 インチ Android タブレット「Xperia Z3 Tablet Compact」を入手したので早速開封の儀を執り行います。
Xperia Z3 Tablet Compact は Sony Mobile 初の小型タブレットになります。厚さ 6.4mm で、質量 270g という超薄くて軽量なボディが大きな特徴で、中身も Xpeira Z3 並みなので高性能で機能も豊富。現時点では最強の 8 インチタブレットの一つに成り得ると思います。
今回入手したのは内蔵ストレージ容量 16GB の Wi-Fi Only モデル「SGP611」です。購入したカラーはホワイト。私はブラック派なのですが、Xperia Z2 Tablet でブラックを選んだので、今回はホワイトにしてみました。カラーリングは前後共に真っ白という内容です。
Xperia Z3 Tablet Compact のスペックは次の通り。
- OS:Android 4.4.4(KitKat)
- サイズ:213.4 x 123.6 x 6.4mm、質量は270g
- ディスプレイ:8.0インチ、解像度1,920×1,200ピクセル(WUXGA)、TFT液晶、TRILUMINOSディスプレイ、Live Colour LED、X-Realityエンジン、1,677万色、マルチっタッチ(最大10点)
- SoC:Qualcomm Snapdragon 801 2.5GHzクアッドコア
- GPU:Adreno 330
- メモリ:RAM 3GB、内蔵ストレージ16GB/32GB(セルラーモデルは16GBのみ)、microSD/microSDHC/microSDXC(最大128GB)
- リアカメラ:810万画素(Exmor RS、動画は最大1080p)
- フロントカメラ:220万画素CMOS(動画は最大1080p)
- 通信機能:Wi-Fi a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz帯)、ANT+、Bluetooth v4.0(apt-Xコーデック対応)、ワイヤレスディスプレイ(Miracast)、DLNA、NFC(Type-A/B)
- 外部端子類:micro-USB(MHL 3.0対応)、3.5mmオーディオジャック、マグネット充電端子
- センサー:加速度、ライト、近接、デジタルコンパス、ジャイロ、気圧、GPS/GLONASS
- バッテリー:4,500mAh
- カラー:ブラック、ホワイト
- SIM:Nano SIM
- その他:DUALSHOCK4、バッテリーSTAMINAモード、Clear Audio+、Clear Phase、Clear Stereo、xLOUD、DSEE HX、Sony Network Entertainment、TrackID TVなど
パッケージは Xperia Z3 シリーズと同じデザインで、タブレットにピッタリフィットする大きさの箱に収納されていました。
同梱品は Xperia Z3 Tablet Compact 本体、Micro USB ケーブル、AC アダプタ、取説・保証書です。充電ホルダーは付属していませんでしたが、本体が同じ厚さの Xperia Z2 Tablet 用がそのまま流用できます。
Xperia Z3 Tablet Compactの外観や作り
筐体デザインは Xperia Z3 シリーズのフラットな OmniBalance を採用しています。Xperia Z2 Tablet のように全体的に凹凸が少なく、どこを掴んでも 1 枚の板を持つように持ち味です。上下のベゼルは比較的幅があるので端末を横向きで持っても誤って画面に触れることはほとんどありません。タブレットの作りとしてはいい感じです。
Xperia Z3 Tablet Compact も最近の小型タブレットで定番となっているディスプレイの外枠を極限にまで削った狭額縁デザインを採用しています。幅は 7mm 前後の薄型スマートフォン 1 台分です。なので、私の場合は片手で掴むことも容易でした。このまま持って外を歩き回るのも可能だと思います。
背面はガラスパネルではありません。サラサラ質感のプラスチックパネルが使用されています。感触は Xperia Z2 Tablet とも違っています。また、背面には 800 万画素カメラ(LED フラッシュ無し)と NFC チップがあります。
下部にはマグネット充電端子と Micro SD カードスロットがあります。
上部には 3.5mm オーディオジャック、電源ボタン、ボリュームボタンがあります。端末を縦持ちした場合、ボタンは右に位置します。
左側面には Micro USB 端子があります。カバー付きです。
同じく 8 インチタブレット「SHIELD Tablet」とサイズを比較。Xperia Z3 Tablet Compactの方が若干小さく、厚みははるかに薄いです。
8.4 インチタブレット「Galaxy Tab S 8.4」の場合。筐体の縦と横のサイズはほぼ同程度。ベゼルはGalaxy Tab S の方が細いです。
10.1 インチタブレット「Xperia Z2 Tablet」の場合。画面サイズに対角で 2 インチほど差があるので、筐体サイズにもけっこう違いが出ています。
Sony Mobile ブランドのタブレットはこれまでに「Xperia Tablet Z」と「Xperia Z2 Tablet」が発売されましたが、どちらも端末の縁を掴んでいるだけなのに画面が反応して誤操作を引き起こす現象が確認されています。ところが Xperia Z3 Tablet Compact では今のところこのような現象に遭遇していません。パネルの触り心地も明らかに変わったので(iPad のような感じでした)、何らかの対策が行われたものと思われます。
Xperia Z3 Tablet Compact のディスプレイ
Xperia Z3 Tablet Compact のディスプレイは、8.0 インチ 1,920 × 1,200ピクセル(WUXGA)の TFT 液晶です。液晶パネルには TRILUMINOS 技術と Live Colour LED が適用されており、写真や動画の画質を補正する「X-Reality」や「ダイナミックモード」もサポートしています。視野角はそれほど広くない印象でした。画面の色合いは Xperia Z3 に近い感じで、ホワイトは若干青みがかって表示されます。
画面モードでは「X-Reality for Mobile」だけではなく、「ダイナミックモード」もサポートしています。
屋外での視認性(輝度最大で固定)。外は曇っていたのですが、視認性はかなり良好でした。Xperia Z3 並みと言ってもいいでしょう。
Xperia Z3 Tablet Compact のソフトウェアや機能
Xperia Z3 Tablet Compact のファームウェアは Android 4.4.4 ベースの「23.0.1.A.0.167」。ビルド番号は Xperia Z3 シリーズ海外モデルと同じなので、ファームウェアの内容も Xperia Z3 シリーズと共通しています。ただ、タブレットなので、アプリ UI のレイアウトに「Phablet」が適用されているほか、マルチユーザー機能も利用できるなどの違いがあります。
ホーム画面の表示はスマートフォンに近い感じです。ただ、横方向に並べられるアイコンの数が増えています。
通知パネルとクイック設定パネルは画面中央に表示されます。パネルごとに分離していません。
設定メニューです。レイアウトはスマートフォンと同じ 1 ペイン表示。
アプリの起動履歴画面です。
タブレットなのでスモールアプリは複数配置できます。
「端末情報」画面です。
「Phablet」レイアウトなので、例えば Gmail や YouTube は Nexus 7 などの小型タブレット用のレイアウトで表示されます。
Xperia Z3 Tablet Compact はフロントの上下にステレオスピーカーがあります。端末を横向きにすると左右に位置することになります。もちろん、イコライザーやダイナミックノーマライザー、S-Force フロント 3D サラウンド、Clear Audio+ モードにも対応しています。タブレットなのでスマートフォンよりもステレオ感を強く感じられました。サラウンドを ON にしておくと映画の視聴体験が映画館並みに良くなると思います。
Walkman アプリの場合は「DSEE HX」も利用できます。DSEE HX は MP3 や AAC などの圧縮音源をアップコンバートしてハイレゾ音源並みにクリアにするというオーディオ機能です。ヘッドホン装着時のみ機能します。また、Xperia Z3 Tablet Compact も USB-DAC と 3.5mm オーディオジャック経由でハイレゾ音源の再生が可能です。
ヘッドホンの型番を選択しておくことで、「DSEE HX」やデジタルノイズキャンセリング機能のパフォーマンスや精度を最適化できます。
カメラアプリは Xperia Z3 シリーズと同じ。インテリジェントアクティブ(動画撮影用の手ブレ補正)やカメラプラグインにも対応しています。しかし、4K 動画の撮影やスローモーション動画の撮影には対応していませんでした。
マルチユーザー機能では、新規ユーザーを作成することで家族で 1 台の端末を共有できます。また、制限付プロフィール機能を利用すればゲスト用のタブレットとしても使えるようになります。
Xperia Z3 / Z3 Compact との違いとしては、「ULTRA STAMINAモード」が省かれています。ULTRA STAMINA モードは通話と SMS 以外を OFF にするスマートフォン向けの省電力機能なので、音声通話をサポートしていない Wi-Fi モデルではあってもあまり意味がありません。なので省いたのでしょう。
Xperia Z3 Tablet Compact も「画面のキャスト(Chromecast とのミラーリング)」や「スクリーンミラーリング(Miracast 受信機都のミラーリング)」、DUALSHOCK4(PS4 リモートプレイ用)、MirrorLink、DLNA(DTCP-IP)に対応しています。しかし、Xperia Z2 Tablet のようにスマートフォンの画面を本機の画面にミラーリングすることには対応していません。
Xperia Z3 Tablet Copactのパフォーマンス
性能に関係する仕様は最新フラッグシップスマートフォン「Xperia Z3」と同じです。Snapdragon 801 2.5GHz クアッドコアプロセッサ、3GB RAM を搭載。ディスプレイは WUXGA 解像度なのですが、描画性能は良好。UI切り替え時のラグもほとんどなく、操作中にストレスを感じることはありませんでした。次は Quadrant と Antutu のテストスコアです。なぜか Antutu スコアは Xperia Z3 よりも3,000点ほど高いという。
Xperia Z3 Tablet Compactのバッテリーの持ち
この点は今検証中です。
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