Nexus 6のストレージ読み書き速度が「ストレージの暗号化」機能の有効 / 無効で大幅に低下することが確認される
Android 5.0 (Lollipop)を搭載した Nexus 6 で、「ストレージの暗号化」の有効 / 無効によって、ストレージの読み書き速度がベンチマークアプリレベルで大幅に低下することが AnandTech の調査レポートで明らかになりました。
「ストレージの暗号化」とは、端末のデータを暗号化し、暗号化された端末でしか復号化できないようにすることで、情報が漏れても解読されないようにするセキュリティ機能です。Android 4.4までは選択式で、デフォルトでは無効になっていますが、Android 5.0 で発売される端末は最初から有効になっています。
同サイトでは、AndEBench アプリを利用して特定のファイルサイズのシーケンシャル・ランダムの読み書き性能を測定しました。性能はファイルサイズやアクセスパターンに左右されますが、いずれの場合も暗号化の有無で大幅にスコアに差が生じることが確認されました。
- 4KB のランダム読み込み:16.64KB/s→6.18KB/s(62.9% 減少)
- 4KB のランダム書き込み:」2.85MB/s→1.41MB/s(50.5% 減少)
- 256KB のシーケンシャル読み込み:131.65MB/s→28.36MB/s(80.7% 減少)
スマートフォンで使われているストレージはほぼ NAND フラッシュなので、体感的な性能劣化は HDD を搭載した PC ほどではないと思いますが、数値的には落ちることが確認されたので、セキュリティとトレードオフであることを前提にストレージの暗号化を無効にすれば改善できると思います。
Source : AnandTech
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