韓国で開始された下り最大300Mbpsの3バンドLTE-Advancedサービスの実力は?
高速にデータ通信を行うことができる「LTE-Advanced」サービスは国内でも提供されていますが、お隣の韓国では昨年末に世界初となる 3 バンドの LTE-Advanced サービスが開始されており、移動体インフラの技術的な部分では世界を先行しているように見えます。そんな中、韓国で始まった 3 バンド LTE-Advanced サービスの現在の実力が判明しました。
3 つの LTE 電波を束ねて速度の向上を図った 3 バンド LTE-Advanced サービスは韓国では現地最大手のキャリア SK テレコムより提供されています(ごく一部の地域で)。
SK テレコムは 3 バンド LTE-Advanced サービスに対応する機種として、昨年 29 日に「Galaxy Note 4 S-LTE」を発売しましたが、この機種は同サービスの「評価用」として一部の人にしか販売されておらず、SK テレコムの言う「世界で最初に商用化した」というフレーズに他社からは「GSA の規定に反する」と批判を受けたりしていますが…
SK テレコムでは、1,800MHz 帯の 20MHz 幅、800MHz 帯の 10MHz 幅、2,100MHz 帯の 10MHz 幅でサービスが提供されています。3 バンド LTE-Advanced サービスは 20MHz×3 で理論上は下り最大 450Mbps の速度が出るのですが、SK テレコムの現在の通信環境は上記の通りなので、理論上の下り速度は最大 300Mbps に留まっています。
今回は 3 バンド LTE-Advanced サービスに対応した「Galaxy Note 4 S-LTE」と「LG F Flex 2」に通信速度を計測するアプリをインストールしてテストされました。同サービスの体験イベントで計測されたものなので、周囲の通信環境は速度の出やすい現実ではそうそうないものだろうと前置きしてうえで、Galaxy Note 4 S-LTE は 237.7Mbps、LG G Flex 2 は 219.28Mbs という結果でした。
ある意味テスト環境なので、下り速度は 300Mbps に近づいているかなと予想されていましたが、実際には理論値の 75% ほどしか出ていません。始まったばかりの 1 月時点で、同サービスの実質的な最大速度は理論値よりも 25% ほど下回ることになります。それでも 200Mbps 超が出るとはすごいですよね。
Source : ohmynews
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