「LYNX 3D SH-03C」を1日使ってみた感想

投稿日時 12月 5th, 2010 by juggly 投稿カテゴリ » LYNX 3D SH-03C
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12月3日(金)に発売され、縛り無しで購入した「LYNX 3D SH-03C」を1日使ってみた感想です。

まだLYNX 3D SH-03Cを1日しか使っていないため、多くの部分で憶測や勘違いなどあるかもしれません。

フリック、スワイプ操作において誤操作が頻発する

まずはコレ。フリック、スワイプ操作におけるタッチパネルの感度が、Galaxy SやGalaxy Tab、Nexus One、Desire HD 001HT・・・といった他の端末と比較して変だということ。上下左右にフリックすると、”空振り”したかのように認識され、フリック操作がタップ操作になってしまう現象が頻発しています。

例えばTwitterアプリでTLの上下移動をしようとフリックすると、空振りしてタップ操作になってしまい、TLの上下移動ではなく個別の投稿を表示してしまうことが頻発しています。

また、ファイルマネージャーアプリでAndroidのファイルを確認すべく上下にフリックすると、空振りしてしまい開きつもりもない音楽ファイルや動画ファイルを開いてしまうことが頻発しています。

さらに例を挙げるとしたら、ブラウザを使ってページ内を移動しようとしても、空振りしてしまいアクセスする気のないリンクをタップしてしまうことが頻発しています。

SH-03Cのタッチパネルの感度が良い・悪いは言えませんが、上記のような”誤操作”が頻発しています。

なので、個人的にSH-03Cのタッチパネルの操作性は、これまで使ってきたフルタッチパネルなスマートフォンの中では良くないと思いました。

他のユーザさんから、”指を少し押し付ける少しは良い”と教えてもらいました。確かに少し指を押し付けながら操作するといくらかマシになります。が、感圧式タッチパネルの端末以外、そういう”軽く押し付ける”という操作をしなくてちゃんと反応しています。

ナビゲーションボタンの操作性はまずまず

SH-03Cには、端末下部に4つのナビゲーションボタンが搭載されています。左から「メニュー」、「ホーム」、「検索」、「電源」です。

物理ボタンなので嬉しいのですが、それぞれキーピッチが狭く、ボタンの境目を認識しづらいことから、例えば戻るボタンを押したつもりが電源ボタンを押してしまい、スリープモードにしてしまうことが良くありました。他の端末では電源ボタンの位置に検索ボタンがあります。ではSH-03Cの検索ボタンはというと、端末右側面にあります(しかもボリュームボタンとカメラボタンの中間)。

また、購入したばかりかもしれませんが、ボタンが硬く、キーストロークが小さいことから個人的には押した感触があまり良くないと思いました。でも、許容できる範囲かなぁと思います。特に問題なし。

側面のボタンは判別しづらい

写真を見ての通り、SH-03Cの側面下部にはボタンが密集しています。ハードウェア的な仕様で仕方ないことだったのかも知れませんが、よくボリュームダウンボタンと検索ボタンを間違えて押してしまいます。YouTube動画を閲覧している際、音量を下げるつもりが検索ボタンを押してしまい、画面上にソフトキーが表示されてしまいます。

手にしっくりくるフォルム、持った感じはなかなか良い

SH-03Cの大きさは、Galaxy Sより僅かに小さく、Nexus Oneより一回り大きいと言った感じで個人的には良い意味で絶妙なサイズだと思っています。厚さは13.4mmとGalaxy SやNexus Oneよりも太いですが、背面のから側面にかけてカーブしており丸みを帯びています。この丸みが厚さを感じさせません。手に持った感じはかなりしっくりきます。個人的にこれまで使ってきた端末の中ではトップクラスの持ちやすさだと思いました。

ディスプレイの明るさは結構上げられる

タッチパネルの感度は良いとは言えませんが、ディスプレイの輝度は結構高くすることができ、Desire HD 001HTと比較した場合、SH-03Cの方が明るかったです。

上図はそれぞれ100%の明るさにして少し斜めから撮影したものですが、違いが分かると思います。この明るさのおかげで外でも見やすくできます。

アプリの起動やメニュー移動など性能面はそれなりに良い

SH-03Cにおいて、アプリの起動や停止、アプリそのものの動作速度、メニューの移動や切り替えと言った動作面では殆どストレスを感じていませんが、Android 2.1のころのNexus Oneと比較してモッサリしていることは否めません。

SH-03CにはQualcomm Snapdragon QSD8250 1GHz CPU、512MBのRAMが搭載されています。ユーザアプリで利用できるRAMサイズは約300MBとNexus Oneよりやや多く、Galaxy Sとほぼ同じ程度。

Quadrantベンチマークを走らせてみました。スコアは573とAndroid 2.1のころのNexus Oneとほぼ同じ。Nexus Oneと比較するとメモリアクセス性能が低く、3D性能が高いみたいたいです。

トータルスコアはNexus Oneより高いようですが、メモリアクセス性能が低いことがNexus Oneよりモッサリしていると感じる一つの原因なのかも知れません。当然ハードウェア自体の違いやOSの違い(ドライバとかそこら辺)、UIなどソフトウェアが異なるものなのでそれだけが原因ではありません。

とは言え、全体的に実用レベルの快適さなのでそれなりに満足しています。

ユーザインタフェースは個人的に好きなんだけど・・・

SH-03Cには素のAndroidのユーザインタフェースではないものが搭載されています。個人的にこのユーザインタフェースはデザイン的な面で結構気に入っています。こちらもややモッサリ感はあるのですが実用レベルだと思っています。

ただ、アイコンの文字が小さかったり、プリインストールアプリの中で、例えばカメラアプリのメニューの文字が小さすぎるものがありました。カメラアプリについてはSH-03Cほど高機能ではありませんが、Desire HD 001HTのものの方が使いやすさでは圧倒的に勝っています。基本的に、カメラアプリにはDesire HD 001HT程度の機能で十分だと思います。

ちょっと脱線してしまいましたが、全体的には気に入っています。

3Dコンテンツが飛び出すまでは少し時間がかかりそう

SH-03Cの魅力はなんといっても3D対応写真、動画、テレビ番組を視聴したり、3D対応ゲームをプレイできることです。実際に3D対応コンテンツを2Dと切替えながら、距離を試行錯誤しながら試してみたのですが、まだ飛び出しません。まあ飛び出す、飛び出さないと言ったことコンテンツの出来や個人差、見方によって大きく変わってくるものでしょうからそれほど気にしていません。

しかし、当初期待していたほど大したことは無かったというのが第一印象です。今後慣れてくれ印象は変わると思います。

上図はシャープが提供している3D動画を表示した状態でカメラで撮影しただけのものです。ちょっと飛び出しているように見えますね・・・。

上図は3Dメニューと呼ばれるものです。ホーム画面を表示している状態で横に傾けるとこのメニューが表示されます。現状この機能は使っていません。端末左側面にマイクロUSB端子が付いているのでクレードルに乗せれば使うことになりそうですが・・・。

ワンセグ番組も3Dで視聴できるの!?

驚いたのがワンセグでも3Dモードを利用できるということ。ただし、番組映像が3D対応でなければならないので、多くの番組映像はアンテナズレを起こしたアナログ放送番組状態です。

SH-03Cの全機能を使い込んでいない状態での感想はこんなところです。個人的には、タッチパネルの感度が他の端末並みであればかなり良い端末だと言えると思います。

また、いくら高機能、高性能、多彩なコンテンツが盛り込まれていたとしても、タッチ操作という基本的なことがストレス無く、意識することなく、コツを必要とせずに利用できないと常用することは出来ないと思いました。これはあくまで操作性目線で思うことなので、たとえばおサイフケータイが最優先という場合など操作性以外のところを重視する目線の場合には当てはまりません。