LGの2015年フラッグシップ「G4(H815T)」開封の儀&ファーストインプレッション
LG の 2015 年フラッグシップスマートフォンとなる「G4(H815T)」を入手したので早速開封の儀を執り行います。
G4 は 2014 年のフラッグシップ「LG G3」の後継モデルで、国内では KDDI より「isai vivid」として販売されています。ディスプレイサイズは G3 と同じなのですが、液晶モジュールが新しくなったほか、筐体のバックカバーデザイン、プロセッサ、カメラも強化されるなど、細部の作りや内部仕様も改良されています。
同梱品は、G4 本体、バッテリー(3,000mAh)、Micro USB ケーブル、インイヤータイプのイヤホン、取説など。
G4 のイヤホンは LG 製の Quad Beat 3 です。
最近では少なくなってきたバッテリー交換型の端末。G4 は前作とは違って取り外し可能になっています。
バックカバーを外すとカメラ右付近に Micro SIM スロットと Micro SD カードスロットがあります。
G4 の筐体デザインについて。筐体デザインでは人間工学に基づく「スリムアーク」デザインを採用し、持ちやすさと耐久性を向上しています。G4 にはバックカバーの素材に応じて様々なバリエーションが存在し、製造するのに 12 週間もかかると言われれる天然皮革のバックカバーもラインアップしている点が大きな特徴です。
筐体サイズは 148.9 × 76.1 × 6.3 〜 9.8mm、質量は 155g。比較的大きい端末なのですが、ラウンドフォルムのバックカバーが手にフィットして片手での操作性は G3 に負けないほど良好でした。片手操作性にこだわる私でもそう思ったくらいなので期待して良いと思いますよ。
今回入手した G4 は、もちろんレザータイプです。実際の手触りは硬くてプラスチック感を強く感じるものでした。本皮ソファーやレザーチェアのようなしっとり滑らかな手触りではありません。ただ、鼻をバックカバーに近づけると革製品のあの匂いがしました。素材は天然皮革なので、使い込んでいくとそれなりに味が出てくると思います。
また、スリムアークデザインを採用しているので、本体は上下に緩やかにカーブしています。このデザインは持ちやすさを良くするだけではなく、デスクに置いた際にカメラレンズが机に触れることも防いでくれます。
G4 には背面に 電源ボタンとボリュームボタンが搭載されているので、側面にボタンはありません。また、ボリュームボタンをスリープ中に 2 回押すと、QuickMemo アプリまたはカメラが起動します(ショートカットキー機能)。
下部には Micro USB 端子、上部には何もないように見えますが、ノイズキャンセリング用のセカンドマイクと赤外線リモコン用のIRブラスタがあります。
G4 のディスプレイについて。ディスプレイは 5.5 インチ 2,560 × 1,440 ピクセルの IPS-QHD 量子ディスプレイで、量子ドット技術の採用により LG G3 よりも色再現率は 20% 向上、コントラスト比は 50% 向上、さらに、輝度は 25% 向上していると言われています。
画面の色合いは良くなったと感じるものの、屋外での視認性は G3 レベルというのが私の印象です。Xperia Z4 や HTC One M9 ほど明るくありませんでした。
Snapdragon 808 の実力。G4 は発表前に Snapdragon 810 を搭載していると予想されていましたが、実際には下位モデルとなる「Snapdragon 808(MSM8992)」です。これは、1,8GHz 駆動の Cortex-A57 ×2 + 1.4GHz 駆動の Cortex-A53 ×4 を組み合わせた 6 コア CPU と Adreno 418 GPU、X5 LTE モデムなどで構成されています。
ベンチマークアプリでは、Snapdragon 810 よりも低いスコアを出しているのですが、実際に操作してみると、Snapdragon 810 を搭載した LG G Flex 2 よりもはるかにサクサクでした。メモリや ROM の性能が高いからなのかもしれませんが・・・。Snapdragon 808 だからと言って断念するのは間違っていると思います。
G4 のカメラ性能・画質について。G4 のリアカメラには、G3 よりも 40% サイズの大きい 1,600 万画素イメージセンサーや F/1.8 の明るいレンズ、補正角を 2 倍に高めた光学手ブレ補正機能「OIS 2.0」が搭載。エキスパートモードでシャッタースピードやホワイトバランス、ISO 感度などを手動調節できます(マニュアル撮影対応)。また、前面には 800 万画素カメラが搭載されており、連続 4 枚の自分撮り写真を撮影できる「ジェスチャーインターバルショット」などの新機能も追加されています。さらに、カラースペクトルセンサーを採用しており、より正確な色を表現できるようになったと言われています。
カメラ UI は G Flex 2 のものに似たシンプルな設計で、「モード」からマニュアル撮影を選択できます。マニュアルモードでは、下部に表示される調節可能な項目をタップするとシャッターボタン付近にダイヤル式のスライダーが表示され、右手で上下にスワイプしながら調節できる直感的な UI を採用しています。
G4 のソフトウェア周り。OS は Android 5.0(Lollipop)で、ユーザーインタフェースは「LG UX 4.0」にバージョンアップされています。G3 や G Flex 2 から大きく変わったのは UI のデザインです。設定メニューに注目すると、タブの表示がよりグラフィカルになったり、メニューのアイコンが全て新しくなっています。また、ホーム画面は Google Now ランチャーのようなアイコン表示になるなど、ビジュアル面は様々なところで変更されています。
G4 で追加された「スマート設定」です。これは自宅や屋外などの位置情報やイヤホンなどのアクセサリーの接続状態によって、Wi-Fi や Bluetooth、サウンドプロファイルの設定変更を行えるものです。
G4 のバッテリーの持ちについて。G4 のバッテリー容量は 3,000mAh です。5.5 インチスマートフォンにしては平均的な容量で、テストしたところ、フル充電で 6 時間半ほどで残り 6% になりました。屋外での移動がメインだったので、通常よりも消費は激しい方です。また、公式スペックシートには掲載されていませんが、G4 も急速充電に対応している模様です(充電がかなり高速でした)。
このほか、NTT ドコモの SIM カードで LTE を掴んでいたことを報告します。
更新:レザータイプにはセラミック素材のスペアカバーが同梱していました。
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