Physical WebのBluetoothビーコン「MM-BTPW1」の使用レポート

投稿日時 2月 16th, 2016 by juggly 投稿カテゴリ » ピックアップ記事, ブログ
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サンワサプライより発売された Physical Web の Bluetooth ビーコン「MM-BTPW1」を入手したので動作内容などをレポートします。

MM-BTPW1 は、Bluetooth Low Energy(v4.0)を利用して周囲 ~100m の範囲に WEB サイトの URL を通知するビーコンデバイスです。パッケージにはビーコンが 3 個入っていますが、サンワダイレクトでは 18,800 円でした。Bluetooth ビーコンの相場からすると(3 個入りですし)高価ではありませんが、URL を転送するだけという機能を考慮すると高いようにも思えます。

本体は直径 5cm × 高さ 1.7cm / 28g とコンパクトで軽量です。どこかに設置するのも良し、ポケットやバッグに入れて持ち運んでも邪魔になりません。

フタを回るすと内部が露出します。中身は基盤とボタン電池だけというシンプルな作りで、開封時は電池の下に絶縁シートが敷かれているので外すと使用可能な状態になります。

MM-BTPW1 はボタン電池 1 個で 2 年は使えると言われています。

Physical Web の Bluetooth ビーコンで何ができるのかいうと、スマートフォンがビーコン電波の到達範囲内に入ると事前に登録した WEB ページの URL が端末の通知パネル(Android)や通知センター(iOS)に現れ、タップするとその URL にアクセスできます。今のところ、メイン機能はこれだけです。

機能はシンプルなのですが、MM-BTPW1 の活用方法はアイデア次第で様々です。一般的な使い方としては、お店や施設などのセールページや案内のページを登録して客が来店するとその URL がスマートフォンに通知されるようにすることです。

ただ、スマートフォンアプリで簡単に情報を書き換えられる手軽さや、持ち運びができるところを考えると、私が「juggly.cn」の URL を登録して街中を歩きまわり自分のブログを宣伝する、イベントや情報商材、商品ページなどのランディングページ URL を登録して告知しまくる、自分の Facebook ページや Twitter の URL を登録して友達を探す、といったことが容易に思いつきます。

MM-BTPW1 をどうやって設定するのか。MM-BTPW1 はオープンソースのビーコン「Physical Web」に対応(今後は EddyStone にも対応する予定らしい)しているので、Physical Web 対応のアプリが使えます。まず利用すべきは Google 提供の「Physical Web アプリ」です。このアプリは Physical Web ビーコンの通知を受信する機能と Physical Web ビーコンの情報を書き換える機能を持っています。アプリは Android / iOS 版があるので誰でもすぐに利用できます。

アプリで登録するのは URL です。「http://juggly.cn」などの文字をそのまま登録します。短縮した URL をコピペで入力するのもアリです。

Physical Web アプリで MM-BTPW1 の情報を書き換えるには「Config」モードにする必要があります。フタを開けると基盤の側面に黒いボタンがあるので、そこを押すと下部が点滅し、その状態でアプリの「Config」メニューを開くと書き換えメニューが表示されます。ちなみに、ボタンを押すとトグル式に点滅速度が変わっていきます。点滅中は Config モード中を示すのですが、点滅の速さで電波の出力を 6 段階で変更できます。

iPhone の場合、実際には次のように表示されます。サンワサプライの説明だと通知センターにも通知されるはずなのですが、Physical Web アプリにしか表示されませんでした。

ちなみに、2 月 20 ~ 25 日の間に都内(羽田空港近郊、山手線の西側、中央線・京王線など)で MM-BTPW1 からビーコン電波を撒き散らします。最初にビーコン通知を受信し、URL に記載しているキーワードを報告していただいた方には Google Play ギフトカードをプレゼントします。移動範囲が広いので、あまり期待しないほうがよいかもです。

Source : サンワ