ASUS ZenFone 3 Laser(ZC551KL)国内モデルのレビュー

投稿日時 12月 31st, 2016 by juggly 投稿カテゴリ » Androidニュース, ピックアップ記事, ブログ
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カメラ機能に拘ったい ASUS の低価格モデル「ZenFone 3 Laser(ZC551KL)」の国内版を入手したのでレビューを紹介します。

ZenFone 3 Laser は Android 6.0 を搭載した ASUS のミッドレンジモデルで、3 万円前後の手頃な価格で購入できるものの、レーザー光源による 0.03 秒の高速フォーカスやマニュアル撮影に対応するなど、カメラ機能に拘っているのが特徴です。

Laser モデルは昨年の ZenFone 2 でも用意されましたが、ZenFone 3 Laser では外観と内部ハードウェアを底上げするなど、大幅に進化しています。また、5.5 インチディスプレイの ZC551KL が標準モデルになります。

筐体は、アルミ素材を使用したフルメタル仕様になりました。前作よりも高級感のある仕上がりです。筐体サイズは 149 × 76 × 7.9mm と比較的薄く、質量にいたっては 150g と 5.5 インチスマートフォンの中ではかなり軽量です。実際に持ってみても、薄さと軽さは納得です。ポケットに入れて持ち運んで違和感ありませんでした。

背面には ZenFone 3 シリーズにも見られる指紋リーダーを搭載しています。認証スピードは比較的速く、指紋認証のほかに、着信への応答、ダブルタップでカメラを起動、シャッターボタンとしても機能します。

ZenFone 3 Laser のタッチボタンは私の嫌いなタッチセンサー式を採用していますが、端末自体がかなり手にフィットするので操作性は非常に良好でした。タッチセンサーのバイブレーションもシャープな感じで私好みです。

ZenFone 3 の USB コネクタは USB Type-C ですが、ZenFone 3 Laser は Micro USB です。

ZenFone 3 Laser のディスプレイは 5.5 インチ 1,920 x 1,080 ピクセルの IPS 液晶で、画面占有率 77% というかなりスリムなベゼル設計を採用しています。タッチ感度や滑らかさは良好です。低価格モデルでよく見られるカクカクとしたタッチレスポンスは ZenFone 3 Laser にはありませんでした。

屋外での視認性はまずまずです。最高輝度は ZenFone 3 に比べると若干低いようでしたが、液晶ディスプレイなので屋外でも普通に見えます。

ZenFone 3 Laser はミッドレンジモデルなので、性能にはあまり期待できません。それでも、プロセッサには比較的新しい Snapdragon 430 1.4GHz(Adreno 505 GPU)を採用しており、RAM は LPDDR3 ですが 4GB も積んでいます。

3D ゲームの滑らかさはあまり良いとは言えませんでしたが、WEB ページの閲覧、カメラや SNS アプリの利用、ライトなカジュアルゲームなどの動作は良好です。ゲーミング性能を求めない方にはおすすめできる内容です。

ZenFone 3 Laser の大きな特徴でもあるカメラ性能や機能について。リアカメラは 1,300 万画素(1.12μm 画素)の CMOS イメージセンサー、F/2.0 レンズ、第 2 世代のレーザー AF(0.03 秒フォーカス)、RGB 色補正センサー、デュアルの LED フラッシュを搭載しています。3 万円前後の機種にしては豪華なハードウェア構成です。

カメラアプリは ZenFone 3 と同じ PixelMaster 3.0 です。機能は、リアルタイム HDR、32 秒の長時間露出撮影、マニュアル撮影、超解像撮影、QR コードスキャン、単焦点撮影(ボケ)、GIF アニメの作成、パノラマ撮影、ミニチュア撮影タイムラプス撮影など。PixelMaster 3.0 の UI はオートとマニュアルをワンタッチで切り替えることが可能。また、マニュアルモードはユーザーフレンドリーな UI 設計なので、手軽に利用できます。

次の 4 枚はサンプルです。一枚目は「単焦点」モードで背景をぼかしています。色の劣化はなくそこそこ綺麗な仕上がりで撮影できると思います。ただ、フォーカス時の音が爆音なので、屋外での撮影は躊躇してしまいます。

ZenFone 3 Laser のファームウェアは ZenFone 3 と同じ Android 6.0 + ZenUI 3.0 という構成です。ZenFone のファームウェアは ASUS 独自機能がふんだんに盛り込まれていますが、他社のカスタマイズされた機種に比べて便利な機能が多いので “うざい” と思うことはありません。ただ、国内版はプリインストールアプリが多すぎなので、その点ではうんざり感満載です。

ASUS 独自機能としては、アプリ履歴ボタンでスクリーンショットを撮影したり、指定したアプリだけ利用できる子供用 UI「キッズモード」、ステータスバーからのメモリ解放、ブート時の起動アプリを制御できる「自動起動」マネージャー」、Zen UI のテーマ変更、、タッチジェスチャー + モーションジェスチャー + 片手モードの「ZenMotion」が挙げられます。

今回購入したのは国内版なので au VoLTE にも対応しています。ちなみに、国内版はデュアル SIM。デュアルスタンバイに対応しています。ZenFone 3 向けの ZenUI 3.0 には「Game Genie」と呼ばれるゲーム用ツールが組み込まれており、ジーム実況動画の撮影が可能です。

通信機能は Wi-Fi b/g/n、Bluetooth v4.2、GPS / A-GPS / GLONASS / Beidou、GSM 850 / 900 / 1800 / 1900MHz、WCDMA(B1 / 2 / 5 / 6 / 8 / 19)、FDD-LTE(B1 / 2 / 3 / 5 / 6 / 7 / 8 / 18 / 19 / 28)、TD-LTE(B38 / 41)に対応しています。

バッテリー容量は 3,000mAh と 5.5 インチスマートフォンでは平均的な容量です。バッテリーのテストでは、11 時半にフル充電を終え、屋外でカメラを頻繁に利用しました。16 時の時点でバッテリー残量は 58%。残りは 4 時間と表示されていました。この間のディスプレイ点灯時間は 2 時間 11 分だったので、頻繁に使用していたことが分かります。つまり、頻繁に使用した場合の駆動時間は 8 時間半程度となります。実際の使用頻度は今回のテストよりも低いはずなので、おおよそ 10 時間は使用できると思います。