ハイレゾ対応のAndroid用USB Type-Cイヤホンアンプ「dB MAGIX AC3-C」のレビュー
低ノイズかつ消費電力も低いとされる Android スマートフォン向けの USB Type-C イヤホンアダプタ「dB MAGIX AC3-C」のレビューをお送りします。
dB MAGIX AC3-C は 3.5mm オーディオジャックを USB Type-C に変換するイヤホンアダプタです。イヤホンジャックが無くなってきている現代のスマートフォンにおいて、有線イヤホン・ヘッドホンは USB のアダプタ経由で使用するしか他ありません。dB MAGIX AC3-C はそうした機種のアダプタとしてだけでなく、ハイレゾ対応の DAC と OPA1612 オペアンプを内蔵しているので、スマートフォンでより良い音を聴きたい方にもおすすめです。
dB MAGIX AC3-C は Android 用のアクセサリーとして販売されており、Android 6.0 以上を搭載していること、USB コネクタが Type-C であることがシステム要件となっています。サポート OS は Android 以外にも Windows(Windows XP SP3 ~)と Mac(OSX 10.1 以上)もサポートしています。個人的には、iMac(2017 年 4K モデル)と Chromebook(Pixelbook)で音が流れることを確認しています。
dB MAGIX AC3-C のような USB オーディオアダプタで一番気になることは何よりも互換性でしょう。システム要件は上記の通りなのですが、手元にある実機で確認したところ、Pixel 2、Xperia XZ Premium、Essential Phone、LG G7 ThinQ、Galaxy S8 では問題無く音が流れていました。しかし、Sharp AQUOS sense plus や Nextbit Robin では dB MAGIX AC3-C を認識すらせず、接続した後も音は内蔵スピーカーから流れていました。Android 6.0 以上を搭載していたとしても、全ての機種で使用できるわけではありませんが、元々 3.5mm オーディオジャックを持たない機種ならたぶん使用できると思いますよ。ちなみに、OnePlus 5T の場合、dB MAGIX AC3-C は OTG ストレージモードを ON にしないと使用できなかったので、おそらく OTG への対応が必須と見られます。
次に音質について。Essential Phone を使ってパッケージ同梱の変換アダプタと dB MAGIX AC3-C で音楽ファイルを聴き比べてみました。使用ヘッドホンは h.ear in Wireless(MDR-EX750BT)です。
全体的な音の印象に差は殆ど感じませんでしたが、dB MAGIX AC3-C の方が同梱アダプタよりも低音部分の響きが良く、また、ボリュームも Android の調節スライダーで 0.5 ~ 1 コマ分ほど大きく聴こえました。音質は機種や使用するイヤホンで変わってきますので、一概に dB MAGIX AC3-C の方が優れているとは思いませんが、少なくとも同梱アダプタの音から劣化することは無いと言えます。もし同梱アダプタと dB MAGIX AC3-C だったらどちらを使う? と聞かれれば、私は迷わず dB MAGIX AC3-C を使いますね。これが結論です。
dB MAGIX AC3 には「Soundwise」という専用アプリがあり、これをインストールすると本体ファームウェアのアップデートやブースト機能を利用することができます。ブースト機能は音量レベルを底上げする機能のようで、OFF / Boost / Full Boost の 3 モードから選択できます。今回のレビューでは公平を期すためにブースト機能は OFF にしています。
特に欠点と言うべき問題ではありませんが、機種によっては dB MAGIX AC3-C を接続すると Android が外部機器を充電するモードに切り替わってしまい、スマホのバッテリーが無駄に減ってしまうことが報告されています。私がテストしたところでは、使用中にアンプ部分が少し熱くなることは確認しましたが、これは DAC を作動させるための給電が影響しているだけであって、バッテリーがすぐに無くなってしまうことはありませんでした。しかしこの点については今後も観察が必要になると思います。
Source : Amazon.co.jp
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