JR西日本、スマホと点字ブロックを連携させた視覚障害者向け音声ナビサービス「「shikAI(シカイ)」の実証実験を開始
JR 西日本は、スマートフォンと点字ブロックを組み合わせて駅構内における視覚障害者の歩行をサポートする音声ナビゲーションシステム「shikAI(シカイ)」の実証実験を 8 中旬より新神戸駅で開始すると発表しました。。
shikAI は点字ブロック上に設置された QR コードを専用のスマートフォンアプリで読み取ると、アプリで設定した目的地まで音声ガイドで案内するというものです。点字ブロック上の QR コードを読み取ると、その場所から「右 2 メートル」や「直進 3 メートル」という分かりやすいフレーズで案内してくれます。少しアバウトな案内の仕方のように思われますが、ナビが案内する方向や距離は点字ブロックを起点・経路としているので、点字ブロック上を歩行していればさほど間違わないと思います。
町中を歩けば至るところで点字ブロックを目にしますよね。私もいつも大変お世話になっています。しかも点字ブロックというのは施設の出入り口だったり道順を示すものですから、shikAI はその性質を上手くとらえた、ある意味、理にかなった活用方法だと言えます。
個人的に気になる点としては、騒音がうるさい中でもタイミングよく音声ガイドを聞き取れるか、スマートフォンを用いることから周りから歩きスマホと見なされ煙たがられないか、点字ブロックの存在を気にせず縦横無尽に闊歩する人が多い中でもスムーズに目的地まで到達できるか、列を成したホーム上で他人から割り込みだと見なされないよう適切な目的地まで案内してくれるのか、といったことです。
なお、今回紹介した shikAI は、うめきた(大阪)地下駅への導入が検討されており、事前にその有用性を評価すべく先行して山陽新幹線の新神戸駅コンコースやホーム(広島・博多方面ゆき))に試験導入されます。
サービスの特性上、shikAI は視覚障害者のみならず、当該駅を初めて訪れるような方の移動もサポートする、ユニバーサルなサービスになるのではないかと思います。
Source : JR 西日本
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