コスパ良好 優れた音質が売りのネックスピーカー「Monster Boomerang」のレビュー
ウェラブルネックスピーカーは耳を開放したまま音楽を楽しめるなど利便性が高く利用者も多いと思います。ネット上でも多種多様な商品が販売されており、どれを選べば良いのか迷いますよね。有名ブランドの高級品を選べばまず間違いはないと思いますが、ネックスピーカーに何万もかけたくないのが本音です。そこで今回は、高音質なのに比較的安いコスパ良好のネックスピーカー「Monstaer Boomerang」を紹介します。
ネックスピーカーの購入を検討しだすと、まず軽さを追求するか音質をとるかで選択肢が大きく分かれてきます。今回、私は音質を優先することにしてネットショップ上の様々な製品を比較しました。その結果として Monster Boomerang に決めたのですが、結論から先に述べると私の選択は間違いではありませんでした。購入時の価格はなんと 5,800 円でした。この価格でネックスピーカーとは思えないほどの音質性能を発揮しており大変満足しています。
Monster Boomerang は Bluetooth 5.0 をサポートしたネックスピーカーです。左右のスピーカーを繋ぐ部分にソフトシリコンが使用されており、ぐにゃぐにゃと柔軟性があり、装着時は首元によくフィットします。
また、IPX7 の防水、公称 12 時間のバッテリー持続性、USB Type-C の充電コネクタ、6W のフルレンジスピーカーを搭載。最新製品というわけではありませんが、今でも優れた実用性を期待できるスペック内容となっています。
本体は、軽量スリムなネックスピーカーと比べてゴツく重さもあります。それは添付写真をご覧の通りなのですが、滑らかにカーブしたスピーカーフォルムと上述のソフトシリコンのブリッジ部分のおかげで首元によくフィットし、心配するほど重さは感じません。私はこれを装着して普通に外出しています。一日中装着するととさすがに首への負荷を感じますが、それは軽量スリムなネックスピーカーで感じる重量感と大差ありません。
デザインに関してもけっこう優秀です。具体的には、左右スピーカーのエンクロージャー部分はまるで木製と錯覚するほど硬くしっとりとした質感、スピーカーグリルにはメッシュのファブリック素材が敷かれており、1 万円を切るネックスピーカーとは思えないほどの完成度です。
スピーカー製品で重要なのは音質ですよね。Monstaer Boomerang では、6W のフルレンジスピーカーの特性を活かして籠もって聴こえやすい低音域から高音域までまんべんなくクリアに聴こえますし、スピーカー自体が比較的大きいこともあって音に多少の深みも感じます。例えるなら、数千円クラスの Sony 製ポータブルスピーカーを 2 つ手に持ち、それを首元に固定して聴こえる音に近い音質です。軽量スリムなネックスピーカーの音質とは一線を画す性能でした。
音質に関連して、ボリュームを中以上にするとエンクロージャーが振動します。音楽では曲のビートが体に伝わり、ゲームでは派手なアクションの発生時に振動するなど、文字通り音を体感できます。
Bluetooth スピーカーの宿命、音の遅延について。Monstaer Boomerang の場合、野球中継を視聴中にバッターの打球音がスイングとほぼ同時か、0.1~0.2 秒ほど遅れて聴こえます。音の遅延は接続端末によって変わりますが、おそらく遅延はそれほど大きくないと思います。
以上、性能面は非常に満足いく内容でしたが、もちろん他の製品と比べて劣る部分もあります。それは大きく 2 つあり、操作性が悪いこと、バッテリー持ちが比較的短いことです。
まず操作性について。Monstaer Boomerang の操作ボタンは右スピーカーの側面にあります。ラバーのボタンが本体と一体化している状態です。このボタンが少し硬く、また、ボタンが時々反応しないことがあります。その結果、曲のスキップや音量調節の時にミスすることがあり、時々イライラします。AQUOS サウンドパートナーの操作系は非常に優秀で、こういった問題は起きないので、この点は Monster Boomerang の弱点だと判断できます。
バッテリー持ちについては、フル充電の状態からひたすら YouTube 視聴を行った場合のバッテリー駆動時間はおよそ 7 時間でした。公称 12 時間駆動には遠く及ばず、過去に使用したネックスピーカーでは 10 ~ 12 時間は連続駆動していたので、バッテリー性能は明らかに低いと判断しています。
最後に、Monstaer Boomerang には優れている点、不満点がいくつか存在します。個人的には音質が抜群に良いので、それだけを見てもメリットの方が大きいと感じました。バッテリーの持ちや操作性に関しては我慢を強いられていると感じるほどではなく十分目を瞑れます。コスパと音質を追求する方におすすめの商品です。
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