Googleヘルスコネクトを利用する開発者のメリットを血糖値モニタリングのSignosの事例とともに紹介
この記事はいつものニュースや新製品を紹介するものではありませんが、現在ベータ版として提供中の「ヘルスコネクト」アプリについて興味深い記事が Google に掲載されたので紹介します。血糖値モニタリングを利用した健康管理サービス「Signos」の事例を紹介しながらヘルスコネクトアプリの有用性とアプリのベースとなる Android の Health Connect API を利用することのメリットを解説しています。
ヘルスコネクトとは、スマホ上で収集した健康・運動データを一元管理してアプリ間で同期できるように設計されたサービスアプリです。Google Play ストアでベータ版が配信されており、今すぐ利用することができます。アプリを使用すると、例えば、Google Fit にデータ共有の許可を与えるだけで、他のアプリが Google Fit の歩数や心拍数などの測定データを自社アプリのデータとして扱うことができます。
今回、事例として紹介された Signos は、ウェラブル CGM(連続血糖値測定器)と AI を用いてリアルタイムの血糖値変化から個人の代謝機能を分析し、食生活やダイエット、健康増進に役立つアドバイスを提供するサービスで、食事に気を遣っている人や生活習慣病患者の健康管理に活用されています。
Signos では、血糖値測定という生理学的な健康指標を基に分析とアドバイスを提案することを得意分野としていますが、人の健康を総合的に判断するにはデータが不足しています。そこで役立つのがヘルスコネクトです。Signos はヘルスコネクトを利用して、運動、睡眠、呼吸、水分補給の健康指標を外部から取得しており、しかも、その作業には Health Connect API で公開されているドロップインコードを使用するだけなので、開発側は容易に外部データを Signos で用いられる内部モデルに変換することができたと述べています。今後、外部データを活用して女性用に特化した健康や栄養、マインドフルネスに関する新機能を提供する計画です。
Signos では、血糖値の測定データや日々の食事記録から個人のグルコース反応を学習し、ユーザーにとって適切な食品、ベストな食事タイミング、血糖値を正常範囲に戻す為にいつ運動すればよいかなどの情報を提供しています。ヘルスコネクトで指標データが揃うようになるとスマホではありえないほど高度な健康管理アプリへと成長しそうです。
Source : Google
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