Samsung、最大輝度2,000nitsのスマホ用OLEDパネルを開発
Samsung Display が CES 2023 の開催に合わせて、ピーク輝度 2,000nits と輝度を向上させたスマートフォン向けの新型 OLED パネルを発表しました。
Samsung の新型パネルは、技術評価機関の UL Solutions による輝度検証プロセスを通じて、新しい「ウルトラダイナミックレンジ(UDR)」の認証マークを取得。また、定格輝度 1,500nits の状態でも UDR1500 の認証マークを取得しています。UDR2000、UDR15000 の認証マークを取得したのは、Samsung の新型パネルが第一号になるとされています。
2,000nits はあくまでもピーク輝度なので、常時または画面全体で均等に 2,000nits の輝度を出力できるわけではありません。HDR コンテンツなどでフレームまたはシーンごとに出せる最高輝度となります。それでも、2,000nits の輝度を出せていることや、その輝度でコントラストなどの画質が UL によって保証されていることは評価されるべき点かと思います。
ただ、現在の HDR コンテンツの多くは輝度 1,000nits をターゲットに制作されており、Galaxy S22 もそうですが、スマホで撮影する HDR 動画も 1,000nits を最大輝度として録画されます。2,000nits を活用できる場面がは少なく、当面、宝の持ち腐れの状態が続くことになると思います。
重要なのは定格 1,500nits の方でしょうか。Galaxy S22 の定格輝度が 1,300nits なので、これよりも 15% ほど向上したことになります。差は小さいように見えますが、屋外の直射日光下では大きな差が現れると思います。特にドローンの操縦ではスマホ画面の輝度がけっこう重要になってくるので、ドローンフライトでは重宝しそうです。
この新型ディスプレイは Galaxy S23 に搭載されることが期待されていますが、噂では、Galaxy S23 のピーク輝度は 1,750nits(S22 と同じ)なので、Galaxy S23 には搭載されないかもしれません。
Source : Samsung Display
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