ASUS、ROG Phone 7、ROG Phone 7 Ultimateを正式発表
ASUS がゲーミングスマホの新型「ROG Phone 7」シリーズを正式に発表しました。ASUS によると、ROG Phone 7 シリーズは海外で近日中に発売となるそうです。国内での発売についてはまだ何も発表されていません。
事前のネット情報では、ROG Phone 7 は 3 ~ 4 モデル存在すると噂されていましたが、今回発表されたのは標準モデルの ROG Phone 7 とより豪華な仕様の ROG Phone 7 Ultimate の 2 モデルです。欧州価格は、ROG Phone 7 12GB + 256GB モデルが €999(約 146,000 円)、16GB + 512GB モデルが €1,199(約 175,000 円)。また、ROG Phone 7 Ultimate は 16GB + 512GB モデルのみで価格は €1,399(約 204,000 円)となっています。これは VAT 込み価格なので、約 20% 引いた価格が輸入した場合の目安価格です。
ROG Phone 7 シリーズでは、プロセッサに最新の Snapdragon 8 Gen2 を、より高速なメモリを採用したことで、スマホ全体の動作やゲーム性能が大幅に向上。冷却システムは様々な改良が施され、より効率的に温度を管理し放熱性能も向上しました。
Snapdragon 8 Gen2 に合わせて X ゲームモードもバージョンアップしており、従来の高性能モードと低電力モードに加え、CPU コア単位で動作の割当を制御できる新モードが追加。プライムコアの Cortex-X3 とパフォーマンスコアの Cortex-A715 にゲームの処理やレンダリングを割り当て、Cortex-A510 にはゲーム以外のスマホ動作を割り当てることができます。これにより、スマホ機能とゲームの安定性を両立することができます。
ゲームに関連して、ROG Phone 7 には新たに X Sense と X Capture 機能が追加。X Sense はゲーム内で敵の出現やモンスターの形態変化などのイベントが発生したときには AI が対象オブジェクトをハイライト表示しユーザーに知らせます。X Capture は、例えば対戦ゲームで勝利したときやレーシングゲームでゴールした瞬間などを AI が認識し、自動的にスクショを撮影します。
他にも、ゲーム中の仮想ゲームパッドは任意の仮想ボタンに個別の振動パターンを設定することが可能になり、振動の仕方で押したボタンを判別することができます。
ディスプレイは、165Hz のリフレッシュレートをサポートした 6.78 インチ FHD+(2,448 x 1,080) AMOLED を搭載。DCI−P3 の 111% をカバーする色域をサポートし、1,500nits のピーク輝度を誇ります。
ROG Phone 7 ではスピーカーも新しくなりより大きく迫力のあるサウンドを体験できます。スピーカーは平均の倍の大きさとなる対面型ステレオスピーカーと大型のサブウーファーを内蔵しており、ハードウェアレベルで 2.1ch のステレオサウンドを体験できます。
スマホの外観は前作 ROG Phone 6 シリーズからあまり変化しておらず寸法も基本的には同じです。しかし、背面カバーに “スラッシュ” と呼ばれる独特のツートンカラーデザインを適用しテクノロジーをより実感する見た目となりました。
具体的には、背面カバーの上半分はマットな質感、下半分な透明な質感となっており、透明部分には内部基盤を模したパターンが浮かび上がる見た目です。これは単なるグラフィックであり実際に基盤が見えるわけではありません。
ROG Phone 7 基本モデルのカラバリはオーロラホワイトとファントムブラックの 2 色。Ultimate モデルはホワイト 1 色です。Ultimate モデルにはスマホの背面に ROG Vision サブディスプレイが搭載されていますが、基本モデルにそれはなく、代わりに ROG のロゴマークとその周囲にドットマトリックス型の RGB ライトが仕込まれて折り、アプリでの設定で 8 つのモードから発光効果を選び光らせることができます。
Ultimate モデルは前作と同様に冷却用の自動開閉バルブ AeroActive ポータルを装備しており、AeroActive クーラーを装着してプロセッサの冷却効率を高めます。これらの AeroActive システムは自作 PC でいうところの CPU クーラーと同じ働きをします。スマホの温度に応じて背面カバーが自動で開き、ベイパーチャンバー上の空冷フィンが露出します。フィンに風を送りベイパーチャンバーの熱放出を促進させます。ROG Phone 7 用の AeroActive クーラーは改良され新しくなっています。
全てのモデルの側面には前作と同様に、AirTrigger 超音波式 LR ボタン、3.5mm オーディオジャック、USB Type-C コネクタを搭載しています。
ROG Phone 7 の冷却システムは前作と同様に多段が構えの構造で、様々な用途に応じて効率的にスマホを冷却します。ゲーム時間に応じて用いる冷却装置は異なり、例えば、15 分以内の短時間なゲームなら窒化ホウ素で形成されたヒートシンクが CPU の熱を吸収し蓄えスマホが冷えた状態を維持します。それ以上のゲーム時間ならグラファイトシートとベイパーチャンバー、さらには AeroActive クーラーを使用して冷却します。
グラファイトシートとベイパーチャンパーは改良されており、内部に設けられた 6 つの溝が冷却剤の循環を速め冷却システム全体の熱拡散効率を向上させています。
ROG Phone 7 のカメラは、背面に 5,000 万画素(IMX766)のメインカメラ、1,300 万画素の超広角カメラ、800 万画素の望遠カメラで構成されており、前面には 3,200 万画素の高画素カメラが搭載されています。
バッテリー容量は 6,000mAh と大きく、68W の急速充電が可能。
上記の他、Wi-Fi 7 や Bluetooth 5.3、NFC、5G などのワイヤレス機能もサポートしています。
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