広告付き無料のデュアルスクリーンテレビ Telly で Android が採用される
広告を常に表示する代わりにデバイス自体を無料で提供するテレビ「Telly」では、Android がシステムの中核を成すことが判明しました。
Telly は先月米国で発表されたスマートテレビ用の大型モニターです。55 インチ 4K のメインディスプレイとは別に広告表示用のサブディスプレイも搭載されており、そこでの広告収入で機器の費用を賄おうとする非常に興味深い事業形体の会社から販売されています。
システムが Android だろうとは薄々気付いていましたが、The Verge のレポートによって Telly に Android のカスタムバージョンが使用されていることが明らかとなりました。
といっても、Telly OS は主にデュアルスクリーンを制御するためのシステムであり、YouTube や Netflix などのいわゆるスマートテレビ機能を提供するアプリは含まれていません。機器に搭載された 1 つの CPU がメインとサブの両方のディスプレイに映像を表示し、それらを適切に制御するために Android が使用されています。
Telly をスマートテレビとして利用するには同梱の Android TV ドングルや Apple TV などのストリーミングデバイスを接続する必要がありますが、Telly OS 自体にもいくつかアプリやゲームがプリインストールされており、メインディスプレイで動画コンテンツを観ながらゲームをサブディスプレイに表示することも可能とされています。テレビ一台で大人は映画を視聴し、子どもはゲームで遊ぶ、このような使い方もできるようです。
基本的にサブディスプレイには広告が常時表示されますが、機能はそれだけでなく、ビデオ通話アプリではメインディスプレイに話者の映像を、サブディスプレイに他の参加者の映像を表示したり、メインディスプレイでは映像をミュートで再生しながら、サブディスプレイの音楽アプリで好きな曲を聴くようなこともできるとされています。
広告付きというと敬遠されがちですが、Telly は新たなテレビ体験をもたらす機能を満載しており、それはまさにテレビの未来とも言えます。Telly という前例が作られてしまったので、今後はこれと似たマルチディスプレイ機能を持つスマートテレビやチューナーレステレビが続々と発売されると予想されます。
Source : The Verge
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