Android2.2(Froyo)がNexus Oneに届くまで数週間(2~3週間)

投稿日時 5月 21st, 2010 by juggly 投稿カテゴリ » Androidニュース
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20日に行われたGoogle I/Oキーノートセッションにおいて予告どおりAndroid2.2(Froyo)の概要がいくつものデモと共に紹介されました。キーノートセッションではこの後にGoogle TV概要についても紹介されていたのですがほとんど聞かずにFroyoの情報を漁ってばかりいました。

キーノートセッションでは、1日目と同様にエンジニアリング担当バイスプレジデントを務めるVic Gundotra氏が登壇し、Androidに関するストーリーやいくつかの具体的な数値を紹介し、Androidがここまで成長し世界中の人に使われまくっていると言うことをアピールしていたと思います。

そして、早速いくつかのデモと共にFroyoで追加された新機能の紹介を初め、いくつかのデモにおいてはApple iPadを引き合いに出してバトルさせていましたね。スピードの面ではFroyoが搭載されたNexus Oneの方が速いことを強調したいかのような印象を受けました。実際にはそうでしたけど。特に、FroyoではChromeに搭載されているJavascriptエンジンV8が取り込まれているみたいで、Javascriptのパフォーマンスでは従来のものと比べて2倍~3倍速くなったらしく、Nexus One(Eclair)、Nexus One(Froyo)、iPadで同じドロイド君が画面上を動き回るWEBアプリを試したとき、iPadではわざと先にスタートさせたにもかかわらず、Nexus One(Froyo)の方が圧倒的にサクサク動いていた、と言うことを見せびらかしていました。あれは面白かったです。

他に面白かったのが”Cloud to Device Messaging”のデモ。これはPCなどからWeb経由でインテントを受信できると言うもので、GoogleマップをPCで操作しているとき、見つけたお店や場所などの情報をすぐにAndroidに送信してGoogle Maps Navigationを起動させたり、WEB版AndroidマーケットからアプリをOTAインストールさせたり、音楽をダウンロードさせたりすることが出来ると言う、従来は端末内でしか出来なかったことがこれからはWebを経由してPCなどからでも利用できるようになったと言うのが、iPhone OSをぶっちぎる機能だと正直思いまし、さすがWebの会社でもあるGoogleだと思いました。基本的にこれからはOTA~~がAndroidでは活用されていくことでしょう。もしかしたらAndroid端末同士でごにょごにょ~~、なんていう事もありうるんじゃないかと思います。iPhoneには無い機能だけに夢が膨らみますね。

一番興奮したのは、Froyoの紹介の最後に発表されたこと。そう、会場にいる参加者全員に「Sprint HTC Evo 4G」をプレゼントすると言うこと。実は、一瞬Evo 4GがNexus Twoだと聞き間違えてしまいました。会場に参加された方たちはNexus OneとEvo 4Gをゲットできたってわけです。うらやましすぎます。

キーノートセッションに関してはこれくらいです。ではFroyoでサポートされた機能を見ていくことにしましょう。

ホーム画面の変更
ホーム画面が以前リークされたものと同じで、Tip Widgetという新規Androidユーザをサポートする機能などが搭載されました。

JIT Compiler
FroyoにはDalvik JIT Compilerが採用されたことでアプリの実行速度が2~5倍もアップ。特に電源を食う負荷の高いアプリやゲームに関しては著しい性能向上が見られるとのこと。

Exchangeのサポート
Android2.1でもMicrosoft Exchangeがサポートされていましたが、Froyoではサポートされる範囲が広くなったという感じですね セキュリティの向上、リモートワイプ(データ消去)、カレンダーアプリがExchangeのカレンダーで利用可能に、アドレスリストの検索・・・などなど、機能てんこもりらしいです。

カメラ、ギャラリーの変更
カメラを起動すると、画面上にGPSをON/OFFにしたり、フラッシュをON/OFFしたり、ズームイン・ズームアウトできるアイコンが表示されるようになり、ギャラリーではピンチズームで写真を捲ることが出来るようになるそうです。

ポータブルホットスポット
USB・Wi-Fiテザリングできる機能。Wi-Fiテザリングでは最大8台までの端末を3G回線に接続させることができるそうです。

複数言語のキーボードにスイッチ
マルチリンガルな方は、キーボードのスペースキーをスワイプすると他のラテン語ベースの言語が表示されるそうです。日本人ユーザの多くには特に関係ない機能だと思います。

ブラウザの性能向上
先ほども紹介したとおり、ブラウザのJavascriptエンジンに「V8」が使われることでJavascriptの動作に関しては以前のものより2~3倍性能向上するそうです。

RAMの開放
Hugememに対応したカーネル2.6.32を採用したことで256MB以上RAMが積まれていてもすべて認識されることで性能が向上し、アプリの切り替えがスムーズに行えるようになるそうです。

Apps2SDの対応
インストールしたアプリを内蔵メモリからマイクロSDに移すことが出来るようになります。これは個別にマイクロSDに移すようなイメージで実装されているようです。

マーケットアプリの自動更新
Androidマーケットが変更され、新たにアプリをインストールする際に自動更新するかどうか選択できるようになります。

Flash Player、AIRのサポート
予告どおり、Flash Player 10.1 Beta、AIR2 RCがFroyoでサポートされました。

OpenGL ES 2.0への対応

と言ったところでしょうか。詳しくは、

Android Developers Blog
http://android-developers.blogspot.com/?hl=ja

Android Developers “Android 2.2 Platform Highlights”
http://developer.android.com/sdk/android-2.2-highlights.html

をご覧ください。予想以上に多くの追加機能がラインアップされています。

重要なのが、いつ、どうやってAndroid2.2(Froyo)を自分のAndroid端末で試すことが出来るのか、ですよね。Android Developers Blogによると、一部のデバイスに対してあと数週間の間にOTA(Over The Air:ネットワーク経由)提供する、とコメントされていることから、Nexus Oneに対しては2~3週間でFroyoをゲットすることができると推測できます。Googleの言う数週間は意外と速かったりしますからね。一部の端末と言うことはNexus Oneは当然だとして、おそらく会場で配られたEvo 4Gに対しても配布されるでしょう。ということは、HTC製の端末には優先的に配布される?ということが予想されます。Incredible、Desire、Legendとかにね。HT-03Aとかはどうなんでしょうか、期待はしていませんけどね。