台湾MediaTek社製チップセットにAndroidスマートフォンの低価格化の期待が
台湾MediaTekは、中国市場における低価格なAndroidスマートフォンを供給するべく、3G機能が搭載された新しいチップセットの開発を一通り完了したそうです。そして、今年Q4にはサンプル品が各メーカに提供され、本格的な量産は2011年早々に行われるとのこと。
現在、スマートフォン市場には米国のQuallcommから提供されたSystem On Chip(CPU、ビデオ、通信などを一つのチップ上に搭載したチップ)が主流なのですが、これを台湾MediaTekから今後提供されるものを利用すると$100以下のAndroidスマートフォンを供給できるようになるとのこと。
実はこれと似た現象と言うか、状況がGPS機器の世界でも起こっており、例えばGPSで有名なGarminには米国SiRF社が提供するGPSモジュールと台湾MediaTek社が提供するGPSモジュールの二つのものがあって、一応前者は高機能モデルに搭載しており、後者は普及帯モデルに搭載されています。
しかし、実際のところ両者の差にはほとんど性能的な差はなく、差として現れてくるのは価格なんです。これはGPSのことなので比較すること自体間違っているかも知れませんが、たとえ今後MediaTekから供給されたチップを使ったAndroidスマートフォンが市場に投入されたとしても、おそらくQualcommが提供するものと比べても大して性能的な差はなく、単純に安価になるだけなのでは?と思います。
今回の話、最近沸いて出てきたものではなく、2009年のMobile World CongressにおいてMediaTekは同社のチップを搭載したスマートフォンを出展していたと言う事実もあります。
あと、個人的にはMediaTekのGPSモジュールがGarminのGPS端末に搭載されているということでAndroidスマートフォンのGPS性能にも期待しちゃいますね。それとこれとでは話が別だと思いますけど・・・。
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