HT-03Aのベンチマークを取って最適なクロック、スワップを検討しました
ご存知の方も多いかと思いますが、HT-03Aのベンチマークを取れるアプリがAndroidマーケットに存在します。「Benchmark」というアプリで、読んで字のごとくですね。
私のHT-03Aは標準ROMを使っていますが、クロックアップをしたり、スワップファイル/パー不ティションを操作したりして性能向上を図っています。
が、実際にどの設定が一番速いのか?ということが指標として測ることができませんでしたので、今回のBenchmarkというベンチマークアプリを使って、どのクロック、スワップでどんな性能が出るか測り、どの組み合わせが最高のパフォーマンスを出すのか検討してみました。
ベンチマークを測る組み合わせは以下のとおり、
- デフォルト設定、クロック「245MHz~384MHz」、スワップ設定なし
- クロックだけを「128MHz~528MHz(Max)」、スワップ設定なし
- クロックはデフォルト、スワップをファイルで用意しswappinessを10(swapper推奨)
- クロックはデフォルト、スワップをパーティションで用意しswappinessを10(swapper推奨)
- クロックを「128MHz~528MHz」、スワップをパーティションで用意しswappinessを10(swapper推奨)
といったパターンでテストしてみました。
テスト項目は、Graphic、CPU、Memory、Filesystemの4項目。
結果は、各項目のトータルスコアだけをピックアップして比較しています。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | |
Graphic | 94 | 115 | 92 | 96 | 112 |
CPU | 121 | 167 | 127 | 124 | 173 |
Memory | 119 | 120 | 122 | 121 | 120 |
Filesystem | 31 | 31 | 31 | 30 | 29 |
結局、スワップはファイルで用意しても、パーティションで用意してもスコア的にはデフォルトと大差ありませんでした。ここには載せていませんが、swappinessをSwapper推奨の値ではなくAndroidシステムデフォルト設定の「60」とし、スワップを多用させる設定にしたとしてもその効果は全くと言って良いほどありませんでした。
一方、CPUに関しては最大の528MHzで動作させたほうがグラフィック、CPUともに性能が向上することがわかりました。なので、CPUはオーバークロックさせることがチューニングにおいて必須事項となると言えますね。
スワップに関しては、Class6のマイクロSD4GBを使用して性能測定したのですが、意味がありませんでしたね。おそらく、マイクロSDの性能ではなくHT-03Aハードウェア+Androidという組み合わせだとスワップを使う/使わないに限らず性能値は上記結果で頭打ちなんでしょう。
と言うことは、HT-03Aとしての最大かつ唯一の簡単なチューニング方法は、単にクロックをMAX値まで使えるように設定するだけと言うことになります。HTC Magicではこれ以上の性能向上はおそらく見込めないでしょう。OSが変われば話が変わるでしょうけどね・・・。
と言うことで、簡単に性能を測ってみてどのチューニングが最適なのか探してみました。
ただ、オーバークロックを実施するにはHT-03Aのroot化が必須になります。
root化するには、「setupsu.apk」をインストールして「su」コマンドをインストールするか、Recovery Flasherをインストールしてadb shellを使ってsuコマンドを作成するかのどちらかの作業が必要になります。
(※root化するとおそらくドコモの保証は受けられません。そこらへんご注意ください)
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