Google Nexus 7(8GB・ホワイトカラー)開封の儀
先月末に米国で開催されたGoogle I/Oカンファレンスで正式発表となったGoogleのAndroidタブレット「Nexus 7」を入手したので早速開封の儀を執り行います。
Nexus 7は今のところ米国、カナダ、英国、豪州のGoogle Playストアでの発売が決定しており、米国では発表当日よりGoogle Playストアや小売店で予約受付が開始、現地時間7月13日に発売されました。7インチWXGAの高精細液晶やクアッドコアCPUのTegra 3を搭載したハイスペックな端末ですが、Google直販価格は8GBモデルで$199、16GBモデルで$249と、低く設定されています。日本での発売予定は明らかにされていませんが、おそらくKindle Fireのようにショップ独自で輸入したものが近いうちに出回るかと思います(もう出回っているかも)。
今回入手したのはGoogle Playストアで購入したものではなく、Google I/Oカンファレンスで参加者に配布されていた8GBモデルのホワイトカラーです。ebayで購入しました。
では早速開封していきます。まずは箱から。これまで発売されたNexusデバイスの箱は白を基調としたシンプルなものでしたが、今回は紅一点。カラーリングが変わり、本体の外枠を”7”に見立てたパッケージデザインが採用されるなど、新しくなっています。製造メーカーによるのかな。
裏を確認しておきます。裏にはNexus 7の特徴・魅力が記載されています。1点目は”Google Playのために作った”。これまでのNexusデバイスは新OSと最新ハードウェアの組合せが最大のポイントとなっていましたが、Nexus 7では、それプラス、Googleのデジタルコンテンツ配信サービス「Google Play」もアピールしています。購入者のターゲットをギーク層から一般層に拡大したように見受けられます。
2点目は”本格的なAndroidタブレット”。7インチ高精細ディスプレイとパワフルなTegra 3、HD動画も撮影可能な1.2MPフロントカメラをアピールしています(フルスペックはこちら)。3点目は”Pure Google”。この点はこれまでと変わらないですね。最新OSとGoogleアプリをフルサポート。
では中身を見ていきます。ebayの出品者によって開封されていたようで、シールは剥がされており、本体を包むフィルムも取られていました。なので、今回は中古品の開封の儀となります(状態は新品同様です)。
同梱品は、Nexus 7本体、USBケーブル、USB電源アダプタ、取扱説明書などの書類のみ。
背面ホワイト・前面ブラックのパンダカラーです。Nexus S、Galaxy Nexusにもこのカラーリングのモデルがありましたね。ちなみにこのカラーはGoogle Playストアでは販売されていません。でも、今後販売される可能性は高いと思います。分かりづらいと思いますが、中央あたりに”Nexus”ロゴ、下部に製造元の”ASUS”ロゴが刻まれています。ASUSロゴの下にあるスリットはスピーカーです。バックカバーはプラスチック素材が使われているのですが、ラバーの質感があり、すべりにくくなっていあmす。Galaxy Tabとは感じが少し違っています。
左側面です。ここにはドック接続用と思われる端子があります。
右側面にはPowerボタンとボリューム調節ボタンがあります。
下部にはmicro USB(データ通信&充電)、3.5mmステレオジャックがあります。Android 4.1ではUSBオーディオ出力に対応しており、それを活用したオーディオドックが発売されることになっています。
上部には何もありません。
起動したところです。Nexus 7にはGoogle I/Oカンファレンスで発表されたAndroid新バージョンのAndroid 4.1(Jelly Bean)が搭載されています。ウェルカムページはデザインが良くなりましたね。
もちろん日本語もサポート。システム設定の「言語と入力」→「言語」でも変更できます。
日本語フォントが変わり、中華フォントが表示されていた一部の文字が正しく表示されるようになりました。
「iWnn IME」がプリインストールされているので、日本語の入力もデフォルトで可能です。
ロック画面は新しくなりました。上側になぞるとJelly Beanで追加されたアシスタント機能「Google Now」を直接起動することができます。Nexus 7にはバックカメラが無いからなのか、カメラアプリは搭載されていません。そのこともあってか、スマートフォンでは表示されるカメラショートカットはロック解除のためのアイコンに変わっています。
Nexus 7は片手で楽に持てる7インチタブレットですが、HoneycombあるいはICSを搭載した既存の7インチタブレットとは違って、システムUIはスマートフォンスタイルのものが採用されています。スマートフォンのUIを拡大したような感じです。今後のJelly Bean搭載7インチタブレットはNexus 7と同じようになるんでしょうね。Jelly BeanのUIもICSとさほど違いはなく、スマートフォン・タブレットで表示されるUIの使い方はほぼ共通しているので、さほど使いづらさは感じられません。
システムUIはスマートフォンに近いものが採用されますが、アプリの表示とはリンクしていません。アプリのUIは既存の7インチタブレットと同じように表示されます。
root権が必要になりますが、Root Managerなどを使ってbuild.propを編集モードで開き、”ro.sf.lcd_density”の値を170にすればタブレットUIに変わります。詳細はこちら。
Google検索バーのデザインも変わりました。ナビゲーションバーのホームボタンを上方向になぞる操作で起動できるようにもなっています。起動方法の追加で使用する機会が増えました。
Google NowはGoogle検索に組み込まれています。
操作ボタンはスマートフォン用が表示されます。あ、Nexus 7には振動モードが搭載されていないので、触ってもブルッと震えたりしません。
通知パネルはステータスバーから引きおろして表示させます。通知パネルはJelly Beanでより機能的になりました。画像は拡大(スクリーンショットはプレビューできるようになります)、例えば、不在着信の相手に折り返し電話をかけることや(スマートフォンの場合)、共有ボタンを押して他のアプリを呼び出すことが直接できます。Nexus 7の通知パネルはスマートフォン・タブレットのどちらにも無かった形のものが表示されます。7インチ用でしょうか。システム設定のリンクの左には画面の回転ロックボタンが表示されます。
そうこうしているうちに、Android 4.1.1(JRO03C)のアップデートが降ってきました。発売時はAndriod 4.1(JRN84D)がプレビュー版としてインストールされていましたが、アップデートでAndroid 4.1.1(JRO03C)になります。7月16日にはAndroid 4.1.1(JRO03D)が配信されています。
ディスプレイは7インチのIPS液晶。解像度は1,280×800ピクセル(WXGA)です。既存の7インチタブレットにWXGA解像度の端末はほとんどないので、高解像度である部分は一つの売りになると思います。右に並べたのは1,024×600ピクセル(WSVGA)のGalaxy Tab 2です。
WXGAなので720pのHD動画が画素の間引きなく視聴できます。
タッチ位置は使い心地に違和感を感じないくらい正確で、レスポンスもなかか良いと思いました。最大輝度はタブレットの中で平均よりやや上といった印象。晴天の日光の下ではちょっと見づらいかな。
パフォーマンスやUIの動きといった面は、Tegra 3とAndroid至上最も高速で滑らかなUIを提供するとされるJelly Beanの搭載で、アプリの起動や画面の切り替わり、上下左右のスクロールなど全体的にこれまで感じたことの無いヌルヌル感を感じました。Jelly Beanではアニメーションが追加されており、例えば、カルーセルのように表示が切り替わったりします。その動きもスムーズで、iPhoneを触っている印象を持ちました。
ちなみに、ベンチマークアプリ「Quadrant」のトータルスコアは3500。
搭載されているプロセッサはTgra 3 T30L 1.3GHz。シングルコア動作時のCPUクロックは最大1.3GHz、マルチコアでは最大1.2GHz。使用されるコア数は処理の負荷に応じて動作するコアが1コア(コンパニオンコア)、2コア(メインコア)、4コア(メインコア)と自動的に変わります。
内蔵ストレージの容量は8GB。実際に利用できるのは5.92GBです。microSDスロットが無いので容量は追加できません。16GBでも$249なので、購入するのは16GBの方が良いのではないかと思います(この価格で購入できる場合ですが・・・)。
プリインストールアプリはシート1枚分。Android標準アプリとGoogleアプリのみで、ASUSのアプリなどサードパーティアプリは含まれていません。
ウィジェットとショートカットの選択画面です。2つ上の画像で確認できると思いますが、Google Playで購入したデジタルコンテンツを表示する「マイライブラリ」や、Google Playのお勧めコンテンツを表示する「PLAYでのおすすめ」といった新ウィジェットが利用できます。
Nexus 7ではChromeブラウザがデフォルトブラウザとなっています。Android標準ブラウザは非搭載。あと、Flash PlayerはJelly Beanに対応していないので、Google Playストアからインストールすることはできません。apkファイルの手動インストールで利用することは可能ですが、動作保障はありません。
Google+はタブレット版が搭載されています。
YouTubeのUIはスマートフォンと同じです。
ミュージックプレイヤーもアップデートされました。ストリーミングメディアプレイヤーの「Nexus Q」との通信に対応、「新着」はアルバムアートの拡大表示に変わったりしています。
何かあれば順次追記します。
関連記事
週間ランキング
None Found