Xperia J ST26i(SIMロックフリー版)開封の儀
Sony Mobileの新型Xperiaスマートフォン「Xperia J ST26i」を入手したので早速開封の儀を執り行います。
Xperia Jは今年8月末にドイツで開催されたIFA 2012イベントで、Xperia TやXperia Vらとともに発表されたNXTシリーズの新モデル。その中でもXperia Jはエントリーモデルに位置付けられています。背面アーク形状のデザイン、4インチのちょうど良い画面サイズのスリムな筐体が特徴です。
製品は今月上旬に発売開始となり、今回は香港で発売されたSIMフリーモデルを入手しました。Xperia Jのカラバリはブラック、ホワイト、ピンク、ゴールドの4色ですが、今回入手したのはホワイトカラーです。
では開封していきます。
まずは箱。箱はXperai tipoやXperai miroのようにコンパクトなもので、その中に詰め込まれるように同梱品が納められていました。
同梱品は、Xperia J本体。1,750mAhバッテリー(BA900)、インイヤータイプのヘッドセット、スペアのイヤーピース、microUSBケーブル、電源アダプタ(HK仕様)、取扱説明書・保証書です。
バックカバーは取り外し可能で、バッテリーも交換できます。バッテリーはXperia GX/TXと同じ型番「BA900」。つまり、Xperia GX/TX用の容量拡張バッテリーを流用することもできます。実際に、Mugen Powerの1,900mAhのバッテリーは装着できました。4インチ画面ながらもバッテリー容量が大きいのも特徴ですね。
挿入できるSIMカードは標準サイズ、microSDスロットもあります。
左側面にはmicroUSB端子。右隅にストラップホールがあります。
上部には3.5㎜オーディオジャック。
下部(といってもメニューボタン付近ですが)には通話用のマイクがあります。
Xperia Jは画面サイズ4インチFWVGA解像度のTFT液晶を搭載した比較的コンパクトな端末です。ディスプレイサイズとしては懐かしのXperia X10と同じ。サイズ的にも大体同じです。本体の上下端の角を落としたデザインはXperia rayを彷彿させます。側面のフレームが光沢仕上げとなっており、若干高級な雰囲気を醸し出しています。女性は結構好きなデザインではないでしょうか。本体上の操作ボタンはタッチセンサー式で、左から「バック」「ホーム」「メニュー」という構成。ホームボタンを長押しすると起動アプリの履歴画面が表示されます。
今回入手したXperia Jはホワイトカラーなのですが、バックカバーがホワイトなだけで、他のカラーのカバーを被せるだけで変身してしまいそうです。国内未発売機種で発売されるかどうかは分かりませんが、他色のスペアカバーが出回れば購入しようかと思っています。カバーはXperia arcから始まったアーク形状が採用されており、持った時に手に張り付く感じが得られます。本体の寸法がXperia arcに近いことから持った感触はXperia arcのようでした。ただ、表面がソフトタッチ仕上げとなっており、質感は大きく異なります。
同じ画面サイズのXperia Pと本体サイズ比較すると、ほぼ同じでした(わずかにXperia Pの方が小さい)。
画面サイズ4.55インチのXperia Tと比較すると、Xperia Tの方が明らかに大きいことが分かります。
Xperia Jに搭載されているOSは「Android 4.0.4(ICS)」。参考までに、ソフトウェアのビルド番号は「11.0.A.3.18」です。ビルド的にはNew eDream 11プラットフォームを搭載していることになると思うのですが、中身は2011年モデル用のICSと2012年モデル用のICSをミックスさせたような感じです。Xperia Tを含む他のモデルに搭載されていない機能は、後述しますが”SMSカウンター”機能以外見られませんでした。
メニューボタンを押したときのオプションの表示は2011年モデルと同じ。
ホーム画面への追加画面やウィジェット・ショートカット選択画面のデザインも2011年モデルと同じです。
通知パネルは2011年モデルと2012年モデル(Gingerbreadからアップデートした機種のみ)と同じ。
アプリドロワーはこんな感じ。1シートに4×4のアプリアイコンが並びます。
プリインストールアプリは次のスクリーンショットの通り。メディアアプリはXperia GX/SXなどにも含まれているもの(Walkman、アルバム、ムービー)が搭載されています。また、DLNA機能を提供する「Connected Devices」もあります。その他、これまでのFacebook統合機能やTimescapeウィジェットなども搭載されています。
Walkmanアプリ。音響機能としては、グラフィックイコライザ、バーチャルサラウンド、xLOUDが利用可能です。
こちらは「アルバム」アプリ。サムネイルの表示個数はピンチズームで変更できます。「マップ」タブではジオタグの付いた画像を地図表示、「オンライン」ではFacebookやPicasaの画像を表示できます。Timescapeウィジェットから画像にアクセスすることもできます。
こちらは「ムービー」アプリ。動画プレイヤーです。映画であればオンラインでキャストやあらすじなどの情報を拾ってきたりします。
DLNA機能も搭載されています。DLNAサーバにして他の端末からコンテンツを視聴すること、逆に他のDLNAサーバ上のコンテンツをXperia Jで視聴することができます。DLNA機能は、「Connected Devices」アプリから利用できます。
Xperia Jに初搭載された「SMSカウンター」は、送受信したSMSの数や送受信できる上限設定を設定したりできる機能です。SMS数の制限があるプランを利用している方)にとっては重宝する機能かと思います。海外の方用ですね。
「SMSカウンター」は、システム設定一覧に組み込まれています。
Xperia Jはエントリーモデルで低価格ということもあり、ライトセンサーはなく、そのため、ディスプレイ輝度の自動調節機能は備なわっていません。
カメラは背面に500万画素CMOS(AF対応、LEDフラッシュ付き)、前面に30万画素CMOSを搭載。リアカメラの撮像素子はExmor Rではありません。エントリーモデルということで、ハイエンドモデルと比べるといくつかの機能が省かれています。たとえば、シーンの自動切替、スマイル検出、ISO感度の調節機能はメニュー自体がなく、シャッターボタンを搭載しないということで、クイック起動の設定もできません。
撮影可能な動画サイズは、前後ともにVGA(640b×480ピクセル)です。
Xperia Jは、Snapdragon S1 MSM7225A 1GHz(Cortex-A5)のシングルコアプロセッサ、512MBのRAM、4GBのストレージ(OS:650MB、アプリ:766MB、その他:1.3GB)を搭載します。スペックを見てもローエンド端末で、Xperia GX/SX、Xperia Tほどの性能は見込めません。
実際にメインのSIMカードを挿してしばらく使っていますが、やはり、アプリの起動や起動後の情報の読み込み、UIボタンを押したときの画面の切り替わりでは動作にラグが見られます。また、Crazy SnowbaordやRiptide GPといった3Dゲームをプレイしてみたのですが、Crazy Snowboardでは開始後数分で動きがカクカクになって遊べない状態になり、Riptide GPはレースをトップで終えるなど、まともに動いていましたが、やはり、クアッドコア端末などと比較すると、動きが変に感じました。
ただ、動作のラグは軽微なもので、例えば、Gmailのメールを読んだり、YouTube動画を視聴したり、Twitterに投稿したり、電話をかけたり、WEBページを見たりするような比較的軽い処理ではあれば特にストレスを感じることはなかったです。様々なアプリを使ってビジュアルや機能をカスタマイズして使ったり、重い処理をするようなアプリを使わないという方であれば性能面は問題視しないのかな、と思いました。当然のことながら、Xperia GX/SX、Xperia Tの方が全てにおいてサクサク・ヌルヌルです。
参考までにQuadrantのテストスコアは1971。2011年モデルよりも高いですね。体感的にも2011年モデルと同等かそれ以上と感じました。
バッテリーの持ちについては、4インチ画面の端末の中では比較的大きい1,750mAhという容量のバッテリーを搭載するということで、かなり長持ちです。処理性能はそれほど高くありませんが、バッテリー性能はかなり高いです。次は容量が100%→15%に落ちるまでの時間で、途中就寝時間(5,6時間)を含みますが、なんと1日持ちました。就寝時間(6時間とします)を引いても18時間は持ったことになります。Xperia JとXperia GX/Tのバッテリーは共通するので、Xperia GX/T用の容量拡張バッテリーに改装すれば、同じ筐体サイズでさらに使用時間が伸びることになると思います。1回の充電で確実に1日は過ごせるでしょうね。
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