Galaxy S 4 GT-I9505(Snapdragon 600版)開封の儀、Exynos 5 Octa搭載のGT-I9500との性能比較も実施(更新)
Galaxy S 4のグローバル向けLTE対応版「GT-I9505」を入手したので早速開封の儀を執り行います。
GT-I9505は、Snadpragon 600 APQ8064T 1.9GHzプロセッサを搭載したGalaxy S 4のモデルの一つで、日本や米国を始め、LTEサービスを提供している国のほとんどでは、この「GT-I9505」、または「GT-I9505」をベースにしたカスタマイズモデルが販売されています。Galaxy S 4の発売国のうち、75%は「GT-I9505」ベースのものが投入されていると言われており、Galaxy S 4の中でも最も普及しているモデルになっています。
以前、こちらの記事で紹介した「GT-I9500」とは、搭載プロセッサが8コアのExynos 5410 1.6GHzではなく、4コアのSnapdragon 600 APQ8064T 1.9GHzであること、LTE方式のデータ通信機能をサポートしているところが主な違いとなっています。スペックシートを見る限り、機能面に違いはありません。
(今回入手したのは英国で発売された「GT-I9505」の16GBモデル。SIMロックはかかっていません。カラーは「White Frost」と呼ばれるもの。先日紹介した「GT-I9500」が「Black Mist」だったので、それとは違うカラーを選びました。Galaxy S 4の各部名称や機能は「GT-I9500」の記事で紹介したので(紹介し尽しきれてはいませんが・・・)、この記事ではGT-I9500との違いを中心に紹介していきます。
参考)Galaxy S 4 GT-I9500開封の儀&ファーストインプレッション
製品箱はGT-I9500と同じです。木目調のデザインが特徴。同梱品も同じでした。
「White Frost」の外観は表面の色が異なる点を除いて「Black Mist」と同じ。ただ、白を基調としたカラーリングなので、表面の格子模様は目立ちません。バックカバーの表面には光沢があり、手触りはツルツルしています。持った感触も「Black Mist」に似ています。
雰囲気はGalaxy S IIIの「Marble White」に似ていますね。
バックカバーを外した状態です。Micro SIMスロットやMicro SDカード、バッテリー、Qiアンテナの搭載位置やネジの配置は「GT-I9500」と同じですが、左上にシールが貼られていなかったり、右上の穴のサイズが若干小さかったりと、構造の一部は若干異なっています。
「GT-I9500」とは別のプロセッサ・ベースバンドチップが搭載されているので、カーネルやベースバンドファームのビルド番号は異なっていますが、OSバージョンはAndroid 4.2.2(JDQ39)で共通しています。ソフトウェアの機能の中で「GT-I9500」では利用できて、「GT-I9505」では利用できないというものはありません。
プロセッサは、「GT-I9505」(左)がSnapdragon 600 APQ8064T 1.9GHz、「GT-I9500」がExynos 5410 1.6GHz。「GT-I9500」のCPUは8コアですが、4コアずつのクラスタが切り替わって動作するので、システム上は4コアCPUとして認識されます。両モデルのプロセッサは異なりますが、UIのサクサク感やアプリ利用中のフィーリング等の体感的な性能に違いは感じられませんでしたが、主要なベンチマークアプリでは、「GT-I9500」の方が高いスコアを出していました。(訂正:Exynos 5410は、4つのCortex-A15と4つのCortex-A7がクラスタで切替わるのではなく、1つのCortex-A15と1つのCrotex-A7がペアになってコアを切り替わる仕様に変更されているそうです。Source : PC Watch)
「省電力モード」を有効にすると、CPUの最大クロック周波数は1,350MHzに落ちます。今回入手したGalaxy S 4のストレージ容量は16GBですが、実効容量は9.15GBでした。GT-I9500よりも若干大きいです。
Quadrant Standard。トータルスコアは、「GT-I9505」が12493点に対して、「GT-I9500」は13069点。
Antutu。トータルスコアは、「GT-I9500」が27,253点なのに対して、「GT-I9505」は25050点。若干違いが見られます。
3DMark。こちらはGT-I9505の方が高いスコアを出しています。3Dグラフィック性能はGT-I9505の方が高いみたいです。
Vellamo。WEBブラウジングのテスト「HTML」とハードウェア性能テスト「METAL」はどちらも「GT-I9500」の方が上でした。
SunSpiderテスト。これはJavascriptの処理性能を測定するもので、より短時間でテストを完了した方が高性能となります。テストでは両モデルとも標準ブラウザを使用したので、CPUの性能差を知ることができます。テストは「GT-I9500」の方が短い時間で完了しています。
バッテリーの持ちはまだ計測できていませんが、「GT-I9500」と「GT-I9505」で同じアプリを同じ時間動かし、その間のバッテリー消費量を計測してみたので紹介します。テストでは、画面の明るさはどちらも25%に設定し、Wi-FiやGPSなどの機能の設定状態も揃えてテストしました。今回利用したアプリはゲームアプリ「Crazy Snowboard」と動画アプリ「YouTube」。
Crazy Snowboardは30分操作(Free Rideで放置したまま)しました。その結果、「GT-I9500」のバッテリー残量は84%から76%に低下。8%消費したことになります。一方、「GT-I9505」のバッテリー残量は86%から74%に低下。12%消費したことになります。
YouTubeでは、同じ動画をHD画質で30分間再生しました。その結果、GT-I9500のバッテリー残量は75%から69%に低下。6%消費したことになります。「GT-I9505」のバッテリー残量は74%から65%に低下。9%消費したことになります。
この2つのテストにおける電力効率はGT-I9500の方が良いことになります。バッテリーの消費量は端末の使用環境や使用形態、バッテリーの個体品質などによって変わってきますが、「GT-I9500」の方が電力消費は低いのではないかと思います。
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