円型ディスプレイを採用したAndroid Wearスマートウォッチ「Moto 360」開封の儀&ファーストインプレッション

投稿日時 9月 21st, 2014 by juggly 投稿カテゴリ » ピックアップ記事
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9 月 6 日に米国で発売された Motorola Mobility の円型 Android Wear スマートウォッチ「Moto 360」を入手したので早速開封の儀を執り行います。

Moto 360 は、みなさんもご存じの通り、Android Wear では初の円型ディスプレイを採用した製品で、本体もディスプレイの形状に合わせて円型になっています。まるで市販のアナログ腕時計のような外観である点が特徴です。シャシーはステンレス素材で出来ており、リムまで同じ素材なのでけっこう高級感があります。

今回入手した Moto 360 は米国の Google Play ストアで購入したものです。カラバリは「グレー・レザー」で、価格は $249 でした。グレーなのはリストバンドのことで、このカラバリの場合、シャシーは金属質感が特徴のシルバーメタルです。ブラック・レザーは Moto 360 本体もブラックとなっています。

Moto 360 の主要スペックは、1.56 インチ 320 × 290 ピクセルの液晶ディスプレイ、TI OMAP 3 プロセッサ、512MB RAM、4GB ROM、9軸 センサー(ジャイロ、加速度、コンパス)、光学式の心拍センサー、320mAh バッテリーを搭載(丸 1 日は持つとのことです)。ワイヤレス通信機能は Bluetooth v4.0 のみ。マイクは2つあります。また、IP67  レベルの防水・防塵にも対応しています。

それでは開封していきます。製品パッケージは円柱型です。

同梱品は Moto 360 本体(バッテリー内蔵)、ワイヤレス充電器、充電用 USB ケーブル(充電器に接続します)、説明書などの書類。

ディスプレイは LED  バックライトの液晶パネルを円型にカットしています。リムが結構薄いので狭額縁デザインとも言えそうです。円型ディスプレイはアナログ時計のウォッチフェイスが似合いますよね。また、Android Wear の UI はディスプレイの形状に合わせたレイアウトになります。

本体右側には竜頭型の物理ボタンがあります。このボタンは押すとスリープON/OFF、長押しで設定メニューが開きます。

裏面です。裏面には脈拍から心拍数を計測する光学式心拍センサーが搭載されています。つまり、Moto 360 を装着しているだけで心拍数(beats per minutes)を計測できるというわけです。

ワイヤレス充電器です。Moto 360 を横向きにして置くだけでバッテリーが充電されます。

充電中は専用の UI が表示されます。もちろん、このままでも操作可能です。

装着してみました。円型ディスプレイのいいところは、写真のようにアナログ時計のウォッチフェイスが似合うところ。また、実際に使ってみて分かったのですが、腕時計を操作する時には親指と中指で側面を撮みますよね? 円型ディスプレイには側面に角型ディスプレイのような“角”がないことから、周囲はどの部分も違和感無く掴めるので角型よりも操作しやすいと思いました。

Moto 360 には標準で 5 種類のアナログ時計型ウォッチフェイスが収録されており、Motorola スマートフォンとペアリングすると、「Motorola Connect」アプリから表示内容(色など)をカスタマイズできます。

側面からのショット。全体的に金属です。

リストバンドは合皮です。表面はスウェードっぽい質感。柔軟性が高く、表面の質感も良いことから、LG G Watch のシリコンバンドよりも付け心地は良いと感じました。しかし、防水性を考えるとシリコンバンドの方が有利かもしれません。まあ、Moto 360 もリストバンドを市販のものに付け替えられるので不満だったら交換すればいいだけの話です。

Moto 360 にはライトセンサーがありますので、ディスプレイ輝度の自動調節機能も利用できます。

Moto 360 の標準ファームウェアは「Android 4.4W.1(KGW42N)」でした。Android 4.3 以上を搭載したスマートフォン・タブレットとペアリングできます。

Moto 360 の心拍数計測機能。

デジタル時計も結構似合うかも。

Moto 360 のディスプレイは円型ということで、通知やアプリの表示も円型に見えます。ただ、一部では端っこの文字が見きれていたりするので少し注意が必要です。

角型ディスプレイの LG G Watch と比べてみると、UIは若干大きく表示されます。個人的にはMoto 360の方が見やすいと思いました。

画面上に表示されるボタンの多くも円型なので、ディスプレイの形状に合わせて拡大されているかのようにに見えて押しやすいと思いました。

まとめ。

Moto 360 は既存の Android Wear スマートウォッチよりも $30 ~ $50 ほど高価です。機能的にも既存製品と大きな差はなく、わざわざ乗り換える必要もないかな~、と手にする前は思っていたのですが、実際に使ってみると外観だけではなく、操作性や見やすさも案外良かったので、個人的に乗り換えて損をした気はしませんでした。逆に、スマートウォッチもやっぱり円型だよな~、と思いましたね。