Acer Liquid Z530 開封の儀&ファーストインプレッション

投稿日時 1月 4th, 2016 by juggly 投稿カテゴリ » Androidニュース, ピックアップ記事, ブログ
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Acer が SIM ロックフリー端末として 11 月に国内発売した「Liquid Z530」を入手したので、早速開封の儀を執り行います。

Liquid Z530 は、Android 5.1 や 5 インチディスプレイを搭載したエントリーレベルのスマートフォンです。Liquid というブランドに対して国内ではあまり馴染みはありませんが、Acer は 2010 年よりこのブランドでスマートフォンを販売しており、個人的にはようやく日本にも来たかという印象です。

Liquid Metal や Liquid E フェラーリエディションなどの過去の Liquid からはデザインなどがかなり変わっています。

Liquid Z530 の主要スペックは 5 インチ 1,280 x 720 ピクセルの IPS 液晶、MediaTek MT6735 1.3GHz クアッドコアプロセッサ、2GB RAM、16GB ROM、前後に 800 万画素カメラなどを搭載し、Wi-Fi b/g/n、Bluetooth v4.0、GSM / WCDMA / LTE カテゴリ 4 に対応しています。筐体サイズは 144 x 70.3 x 8.9mm です。

Liqui Z530 はエントリーモデルなのですが、ハイレゾ音源の再生や DTS Studio Sound に対応するほか、ロック画面から特定の機能をダイレクトに実行できるジェスチャー操作や Windows PC からリモート操作できる「Acer Extend」に対応するなど、機能はかなり充実しています。

また、フロントには 84 度の広角レンズを搭載しており、大人数での自撮りでも多くの人が写るようになっています。

この内容で価格は 24,320 円です。けっこう安いのですが、スペック・機能は価格以上だと言えます。

それでは開封していきましょう。実は、私は Liquid を購入するのは初めてです。なので、過去の製品のパッケージングなどはわかりませんが、Liquid Z530 は一般的なスマートフォンのような小型の箱に入っています。

同梱品は、Liquid Z530 本体、USB チャージャー、USB ケーブル、取説などの書類。イヤホンは付属していません。

Liquid Z530 は今では珍しいバッテリーを取り外せる端末です。バッテリーが消耗してきたら別売のスペアに交換することは、昔では普通でしたが、今では珍しいので、アピールポイントになります。

Liquid Z530 のデザインはスマートフォンでは定番と言える内容です。しかし、スピーカーの形状や USB 端子の位置など、細部が他のスマートフォンとは少し変わっています。

今回はホワイトカラーを選択しましたが、デザインはシンプルで、けっこうオシャレだと思いますよ。筐体の素材はほぼプラスチックで、Liquid らしく全体的にラウンドフォルムを採用しています。

バックカバーもプラスチック素材なのですが、Acer らしいヘアライン処理が施されています。この加工のおかげで指紋が付きにくくなっています。

Liquid Z530 は 5 インチ端末なので、5.2 インチ ~ 5.7 インチ端末を使い慣れている私にとってはかなりコンパクトな端末に感じました。背面はラウンドフォルム構造なので、手にフィットして持ちやすく、画面も 5 インチなので、片手でのタッチ操作が楽でした。

ディスプレイは 5 インチ HD の IPS 液晶を採用しており、色合いや視野角は良好。タッチレスポンスも問題ありませんでした。ただ、最高輝度が平均的なので、屋外でも特に直射日光の下では視認性が悪くなります。

Liquid Z530 は Android 5.1(Lollipop)を搭載しており、UI はフルカスタムと言えるほど改変されています。個人的には Nexus などの素の Android のシンプルさを好んでいるので、Liquid Z530 のカスタマイズ内容については否定的な意見を持っていますが、基本的には利便性を高めるために改変したと思うので、ユーザーによって捉え方は変わってきます。

ホームアプリは Google Now ランチャー風のホーム画面を持っていますが、アプリドロワーは独特です。

プリインストールアプリには Acer 製のものが多数含まれていました。ほとんど利用しないのでできれば削除したい(削除できないものがほとんどです)。

クイック設定ツールも独自仕様で、アラームやフラッシュライトのツールのほか、フロートメモ / 電卓 / カレンダー / 通話などの小窓機能、ブルーライトカットモードにアクセスできます。

フロート電卓の表示例です。

ブルーライトカット機能は画面にフィルターをかけて液晶から発せられるブルーライト(波長が紫寄りで目にあまり良くないとされる波長の光)を軽減する機能です。有効にすると画面が少し色褪せますが、適用度合いをスライダーで調節できます。

Liquid Z530 で最も便利なのはこの「クイックタッチ」機能です。これは、スリープ時に画面に特定の文字を描くとアプリや機能をダイレクトに起動できます。「I」と描けばロック解除、「C」と描けばカメラを起動などです。描くのはアルファベット一文字なので簡単に使えます。

もう一つの特徴はカメラの機能面です。画質はあまり良いとは言えませんが、露出とフォーカスの場所を独立して調整できるほか、「キャプチャー」と言うだけでシャッターを切ったり、「正面カメラ」と言うだけでフロントカメラに切り替えたりと、音声でカメラを操作できます。

Liquid Z530 は 2 万円台のスマートフォンながらも、ハイレゾ音源の再生に加え、DTS のオーディオ機能を搭載しています。DTS 機能は音楽アプリや動画アプリの音質をカスタマイズできる機能で、イヤホンやヘッドホンを装着している時に機能します。具体的には、高音と低音の音レベルをそれぞれ 1 ~ 7 まで段階的に調節できるほか、音楽アプリと動画アプリに個別のイコライザを使用することもできます。

Liquid Z530 の性能面については、2 万円台のスマートフォンであることを考慮すると、期待すべきところではありません。スペック的には VAIO Phone や ZenFone 2 Laser 5 インチモデルと同レベルです。実際に使ってみたところ、UI の操作性やアプリの実行にラグはほとんど無く、日常的な使用においてはストレスは感じません。しばらくメイン機としても使えそうだなと思いました。