18:9ディスプレイ端末「HTC U11+」のレビュー

投稿日時 11月 17th, 2017 by juggly 投稿カテゴリ » Androidニュース, ピックアップ記事, ブログ
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HTC が海外で今月発売した下半期のフラッグシップモデル「HTC U11+(HTC 2Q4D100 台湾向けのデュアル SIM 版)」のレビューを送りします。記事で紹介している HTC U11+ の実機は台湾の通販ショップ「町のお店」で販売されていたものです。

HTC U11+ は今年上半期のフラッグシップモデル「HTC U11」の改良版で、HTC ブランドのスマートフォンで最初にアスペクト比 18:9 の 6 インチディスプレイを搭載したのが大きな特徴です。スペック的には HTC U11 相当ですが、ディスプレイ仕様の刷新で全く新しい端末に生まれ変わっています。




HTC U11+ で最大の特徴となる 18:9 ディスプレイは、6 インチ 2,880 x 1,440 ピクセル(QHD+)の大画面で解像度も高いのですが、縦長ディスプレイ なので、端末の横幅は 74.9mm とスリム。5.5 インチ端末「Xperia XZ Premium」と大きさはさほど変わらず、横幅は Xperia XZ Premium よりも細かったです。




このような HTC U11+ で一番気になるサイズ感でしょうか。スペック上の筐体サイズは 158.5 x 74.9 x 8.5mm なので縦横のサイズはほぼ一般の 5.5 インチ端末並みです。厚みは 8.5mm と標準的なのですが、実際に持つと少し “太いな” という印象を受けました。7mm 台のスリムさだと、全く違う印象だったかもしれません。また、質量は 188g と結構な重たさを感じますが、この点は持ちやすさにさほど影響しません。問題は厚みです。

ディスプレイの液晶は Super LCD 6 に刷新され、新たに DCI-P3 準拠のカラープロファイルをサポートしました。sRGB よりも表示の画質は鮮やかですが、HDR 動画の再生はサポートしていません。




18:9 ディスプレイは一般的な 16:9 ディスプレイよりも縦のピクセル数が多いため、アプリの表示枠が少し拡大します。これは特にマルチウィンドウモードで効果を発揮し、分割画面のそれぞれの枠のコンテンツ量も増加します。




しかし、HTC U11+ には Galaxy S8 や LG G6 で見られるアプリを画面にフィットさせる機能が無く、例えば、動画をフルスクリーンモードで再生すると、左右の端に黒い空きスペースができてしまいます。




筐体デザインは HTC U シリーズでお馴染みの 3D ガラスデザインを採用しており、背面は鏡面仕上げのように光沢があります。そして、前面から背面にかけてのガラス質感が心地よい。高級感のある外観という点では高く評価しますが、素手で触れると表面に指紋がベタベタと付いてしまいます。










HTC U11+ は HTC スマートフォンで最初に Android 8.0 Oreo のファームウェアを搭載しています。と言っても、HTC Sense は Android Nougat 時代のものに少し手を加えた程度の変更に留まっており、大きくは変化していません。






それでも細部は変わっています。例を挙げると、クイック設定ツールが白の背景に変わり、設定メニューは Oreo 仕様なので従来よりもシンプルな構成になったことです。






HTC U11+ は端末を握るだけでアプリや機能を呼び出せる「エッジセンス」に対応しており、端末の下半分を指の付け根あたりで軽く握るとカメラや好きなアプリを起動できます。また、カメラモードではシャッターを切ったり、Google マップでは地図をズームできたりと、アプリ内でも機能を呼び出すことができます。




握るジェスチャーは Pixel 2 シリーズにも Active Edge として実装されていますが、HTC のエッジセンスは出来ることが豊富で、Pixel 2 の Active Edge とは比べものになりません。握るジェスチャーは HTC U11+ の方が断然優れています。




さらに HTC U11+ には「エッジランチャー」というアプリランチャーが追加されました。ここにはスピードセレクター風の UI にアプリや端末設定のショートカットを配置できます。




HTC U11+ はシステムやアプリを操作するナビゲーションボタンがオンスクリーンタイプに変わり、画面の下部をタッチすることで端末を操作します。




基本的なナビボタン機能は Pixel 2 などと同じですが、ナビゲーションバー上を左へスワイプするとツールバーが表示され、スクリーンショット、動画キャプチャー、通知パネルの展開、端末のスリープが行なえます。ちなみに、HTC U11+ では縦長のスクリーンショットも撮影できます。




HTC U11+ の内蔵スピーカーは BoomSound ステレオスピーカーで、通話用スピーカーと下部のスピーカーを使って再生します。ステレオスピーカーを持つスマートフォンの中で代表的なのが Xperia です。音量は HTC U11+ の方が大きな音が出ますが、音質の方ではスピーカーの配置バランスが良い Xperia が優れているという印象を受けました。しかし、HTC U11+ には音モード(シアターモードと音楽モード)を切り替えることができ、動画や音楽に合わせて音の出方を最適化できます。シアターモードの状態だと音質は HTC U11+ の方が優れています。




HTC U11+ には 3.5mm オーディオジャックがありません。しかし、同梱品には USonic に対応した Type-C イヤホンと 3.5mm – Type-C アダプタが含まれてお、既存のイヤホンを利用することも簡単です。




USonic とは、ユーザーの耳に合わせてイヤホンの音の出方を調整する機能です。調整後に音楽を視聴すると、音楽ストリーミングサービスの曲であっても、まるでハイレゾ音源のようにクリアで臨場感の高い音を体験できます。




HTC U11+ は Android Oreo の新機能となる Bluetooth の aptX / aptx-X HD / LDAC をサポートしています。LDAC は Sony の MDR-EX750BT で確認済みです。




HTC U11+ は HTC U11 と同じく Snapdragon 835 プロセッサを搭載しており、素晴らしい性能を発揮します。メモリ構成は 4GB RAM + 64GB ROM、6GB RAM + 128GB ROM 2 種類で、もちろん、Micro SD カードも使用できますが、カードスロットは SIM カードと共用なので、Micro SD カードを使用する場合、デュアル SIM 構成は取れません。




Antutu アプリのスコアは 160,236 点と、他の Snapdaragon 835 端末より若干低めでしたが、体感的な性能は他の Snapdragon 835 端末と大差ありません。




HTC U11+ のカメラは HTC U11 と同等のスペックです。カメラは背面に 1,200 万画素 UltraPixel 3(F1.7、OIS 対応)と前面に 800 万画素を搭載しています。




HTC U11+ のバッテリー容量は 3,930mAh です。これは 6 インチスマートフォンの中では標準的な容量だと言えます。また、HTC U11+ は Quick Charge 3.0 の急速充電に対応しています。




上の写真では 100% から 40% に減るまで約 7 時間使用できたことを確認できます。この時の画面点灯時間は約 4 時間だったので、同じような操作をしても少なくとも 10 時間は持つでしょう。省電力モードや EX 省電力モードを活用すれば使用時間はもっと長くなります。個人的にバッテリーの持ちは良いほうだと思います。

ただ、前述した本体の厚みとディスプレイの最高輝度が思ったよりも高くない点が気になります。個人的にこの点が HTC U11+ のウィークポイントだと思います。

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