最新のGoPro Hero7 Blackにも対応した52mm外付けズームレンズを試す

投稿日時 1月 3rd, 2019 by juggly 投稿カテゴリ » ピックアップ記事, ブログ
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GoPro Hero5 / Hero6 / Hero7 に対応した外付けズームレンズが Amazon で販売されていることをご存知でしたでしょうか? 手ブレが少なくとても安定した動画を撮影できる GoPro ですから、私はこれを日常生活でもよく使用しており、可能ならもっとズームができればと常々思っていました。そんな中、昨年秋に最新の GoPro Hero7 Black にも対応した外付けズームレンズが発売されたので興味本位で購入してみました。

この商品、Amazon.co.jp では「GLIDER」ブランドで販売されており、今回購入した 52mm 版は 6,500 円という価格でした。52mm 版だと光学 2 倍ズームができることになります(レンズ本体にズームリング等は無いのでテレコンバーターのような製品ですね)。

現物を見てまず思ったのは「こりゃ〜デカいな」ということでした。レンズ本体は一眼レフカメラ用のパンケーキレンズ程度の大きさもあり GoPro Hero7 Black に取り付けるとカメラ本体よりもレンズの方が大きなウェイトを占めているような風貌に変わります。

GLIDER レンズの評価ポイントとしては、「外付けレンズとしての利便性」、「外付けレンズを使用したことに伴う画質の劣化具合」、「費用対効果」といった視点が需要だと思いますので、この点を中心にレビューします。

最初の利便性について。多くの方は「こんなふざけたレンズは実用的なの?」と懐疑的に思うことでしょう。しかし、レンズ本体やレンズアタッチメントは精度良く作られているように見受けられ、レンズを一旦 GoPro に取り付けるとガタツキも無く、まるで最初から一体化したカメラのような感覚で使用することができます。レンズを取り付けても撮影を卒なくこなせるという意味で利便性は良いと評価しています。一方、2 倍というズーム倍率では被写体はさほど大きくなりません。個人的に GLIDER レンズには「通常よりもっと大きく撮影したい」願望を満たすことを期待していましたが、実際に使ってみるとこうした本来のニーズを満たせない場面も多々ある為、レンズ取り付け等の手間や日常的な持ち運び等も考慮すると実際に使うことは意外と少なく、そういう意味で実用性は低いと評価しています。

次の画質劣化について。GLIDER レンズ有りと無しで写真・動画の露出設定や色合いが大きく変わる、または劣化することはありませんでしたが、レンズ付きの場合、GoPro がフォーカス時にピントを当てる場所に迷うことが頻発する為(特に近い馬祖yを撮影する場合)、撮影後には毎回チェックしなければなりません。こうした手間が生じることを覚悟する必要があります。

▲ レンズ無し

▲ レンズ有り

GoPro の手ブレ補正機能はレンズ無しの時と遜色ないくらい利きますが、大きななモニタで映像をチェックすると映像が小刻みにブレていましたので、手ブレ補正の性能は若干落ちてしまうと見ています。

最後の費用対効果について。最初の評価ポイントでも指摘したように、思ったほど被写体は拡大されず、使用できる場面も限られてしまいます。GoPro をオンボードカメラとして使用する場合にズームは不要ですし、風景撮影では大した効果を得られません。唯一威力を発揮する場面は接写撮影に近い距離で撮影する時で、この場合、被写体と一定の距離を確保しつつ拡大して撮影できる GLIDER レンズは何かと役立つと思います。逆に、この場面以外で GLIDER レンズの恩恵を感じることはあまり無いでしょう。

52mm 版の価格は 6,500 円ということですが、様々な制限やデメリットを考慮すると、費用対効果は薄いと判断しています。しかし GLIDER レンズが重宝する場面があるのも事実で、その用途の重要度によってこの部分の見方は変わってきます。

ちなみに、GLIDER レンズで 4K 撮影はできません。厳密に言うと GoPro のサイズ設定が 4K だったり、画角が「魚眼無効」以外だと映像の四隅に影が出来てしまう為、実用的ではないということです。これは商品ページに記載されていることなので欠陥ではなく製品仕様です。

▲ 4Kやデジタルズームをしない時のプレビュー画面

▲ 1080pサイズでデジタルズームをMAXにした時のプレビュー画面

Source : Amazon.co.jp