Intel製プロセッサを搭載したAndroidスマートフォン「Orange San Diego」開封の儀
IntelのAtomプロセッサを搭載したAndroidスマートフォン「Orange San Diego AZ210」を入手したので早速開封の儀を執り行います。
San Diegoは欧州の通信事象者 Orangeが今年6月に英国で発売した端末。プロセッサは”Medfiled”ベースの「Atom Z2460」が搭載されています。このプロセッサを搭載したスマートフォンはOrangeのほか、インドのLavaがXOLO X900(San Diegoのメーカーモデル)、Lenovoが中国でK800を発売しています。Motoorlaも最近Z2460のクロックアップ版を搭載した「RAZR i」を発表しており、徐々にIntelプロセッサを採用したスマートフォンが増えてきています。
本体のスペックは、ディスプレイは4.03インチWSVGA(1,024×600ピクセル)のTFT液晶、RAM容量は1GB、内蔵ストレージの容量は16GB。microSDカードは非対応。
カメラは背面に800万画素CMOSカメラ、前面に130万画素CMOSカメラを搭載。リアカメラではHDR撮影、1秒間に10枚の写真撮影などが可能。づがは最大1080pで撮影できます。また、Intel Wireless Display(WiDi)に対応しており、WiDiアダプタの付いたテレビや外部モニタに画面の表示をワイヤレスで映し出すことができます。microHDMI出力端子もあります。
通信機能はWi-Fi b/g/n、Bluetooth v2.1+EDR、NFCに対応。Intelプロセッサのほかに、Intel製の通信モデム「XMM 6260」も搭載されており、下り最大21MbpsのHSPA+通信が可能となっています。対応周波数はGSM/GPRS/EDGE(850/900/1800/1900MHz)、WCDMA/HSPA+(850/900/1900/2100MHz)。
San Diegoの大きさは縦123mm×横63mm×厚さ9.9mm。質量は約117g。意外とコンパクトです。
では開封していきます。まずは箱。箱は当然のことながらOrangeブランドとなっており、製造メーカーの名前や情報は一切記載されていません。IntelがCESで発表したMedfiledスマートフォンのリファレンスデザインと同じ端末で、認証などはIntelブランドでクリアしていますが、製造元はおそらくLava。
同梱品はSan Diego本体、ホワイトカラーのヘッドセット、マイクロUSBケーブル、SIMトレイ用ピン、取扱説明書類。
バックカバー一体型構造のため、バックカバーの取り外しは容易にはできません。バッテリー交換もユーザ自身では難しくなっています。カバー表面はマット仕上げとなっており、手触りはしっとりしています。Intelプロセッサを搭載するということで、パソコンのようにIntelロゴがプリントされています。見慣れているので違和感は全くありません。
ブートアニメーションにもIntelロゴが使われています。
本体右側には、カメラシャッター、SIMスロット、ボリュームボタンが搭載されています。
左側面にはmicro HDMI出力端子が搭載されています。
上側には電源ボタン、3.5㎜オーディオジャック、ノイズキャンセリング用のセカンドマイクが搭載されています。
下部にはmicroUSB端子。その両端にはスピーカーが搭載されています。Optimus 2Xと同じようなステレオスピーカーです。
大きさはiPhone 4/4Sよりも一回り大きいくらいです。なんか、iPhone 4/4Sそっくりですね。
4.55インチ画面のXperia GXとの大きさ比較。
San Diegoに搭載されているOSはAndroid 2.3.7(Gingerbread)。Android 4.0へのアップデートも公式にアナウンスされていますが、今のところ実施亜されていません。ロック画面はAndroid標準のものが採用されています。
ホームアプリはOrange独自のものを採用。ほかにもOrangeのウィジェットや壁紙が多数盛り込まれています。UI回りは少しカスタマイズされています。
アプリドロワーはAndroid標準のものと同じ縦スクロール式。
日本語には標準対応しています。
San Diegoの特徴としては、Intel Wireless Display(WiDi)に対応したところで、WiDiアダプタを付けたテレビや外部ディスプレイに画面をワイヤレス伝送できます。利用するにはWiDiアダプタが必要になると思います。
もちろんGoogle Playストアもインストールされています。メジャーなアプリの多くはSan Diegoにもインストールして利用することはできますが、x86をサポートしないアプリは表示されなかったりします(Firefox、Android 4.0だとChrmeなど)。
San Diegoに搭載されているプロセッサ Z2460は、x86ベースのシングルコアCPU、Power VR SGX GPUが搭載されています。CPUの動作クロックは600~1,600MHzとなっています。最低クロックが600MHzと他のプロセッサよりも高いので、アイドル時もけっこうバッテリーを消費すると思います。Z2460のCPUはシングルコアですが、パソコンでもおなじみのハイパースレッディング(HT)に対応するので、システム上は2コア表示となります。
シングルコア端末ですが、動作はかなり高速です。UIの動きも非常になめらかで、体感的にはXperia SやHTC Sensation XLなどデュアルコア端末に近い印象を受けました。ベンチマークアプリのQuadrantでは、Tegra 2搭載の「Atrix 4G」やOMAP 4460搭載のGalaxy Nexusよりも高いスコアが出ています。
Qualcommのベンチマークアプリ「Vellamo 2.0」の「HTML5」テストでは、MSM8260搭載のXperia ionと互角。「Metal」テストでは、Exynos 4410搭載のGalaxy Noteと互角のスコアが出ていました。
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