Motorolaの新フラッグシップ「Moto X Pure Edition(XT1575)」開封の儀&ファーストインプレッション
Motorola が 9 月に米国で発売した新フラッグシップスマートフォン「Moto X Pure Edition(XT1575)」を入手したので早速開封の儀を執り行います。
Moto X Pure Edition は今年の Moto X(3rd Gen)の上位モデル「Moto X Style」の米国限定モデルです。中身は Moto X Style と同じなのですが、対応周波数が北米に最適化されています。でも何故、Moto X Style ではなく Moto X Pure Edition という別名にしたのでしょうか?
Moto X Pure Edition の特徴は、Moto X(1st Gen)から続く超絶ラウンドフォルムのボディのおかげで 5.7 インチ端末ながらも片手で操作しやすいところ、Snapdragon 808 プロセッサベースの Motorola Computing System による高いパフォーマンス、カメラ性能・画質の向上でしょうか。
Moto X Pure Edition の基本スペックは、5.64 インチ 2,560 x 1,440 ピクセルの液晶(ゴリラガラス 3)、Snapdragon 808 1.8GHz ベースの Motorola Computing System、3GB RAM、16GB / 32GB / 64GB ROM(Micro SD 対応) 、背面に 2,100 万画素カメラ(デュアル LED)、前面に 500 万画素カメラ(LED フラッシュ)、3,000mAh バッテリー(急速充電対応)を搭載し、Wi-Fi a/b/g/n/ac(2X2 MIMO)、Bluetooth v4.1、NFC に対応しています。
Moto X Pure Edition の開封をはじめる前にまず気づいたのが製品パッケージが大きくなったところです。従来はスマートフォンサイズのパッケージを採用していたのですが、Xperia のように弁当箱サイズのものになりました。
同梱品は、Moto X Pure Edition 本体、Turbo チャージャー(充電器)、プラスチック製のバンパー、SIM イジェクトピン、書類です。バンパーが付けるとは Motorola は太っ腹ですね~。
Moto X Pure Edition はバックカバー一体型構造を採用しており、SIM スロットは上部にあります。SIM トレイには Micro SD カードスロットも備わっており、一箇所でカード類を管理します。
Moto X Pure Edition で特に気に入っているのは、シンプルなデザインと 5.7 インチ端末ながらも持ちやすく、片手でも比較的操作しやすい点です。
操作性が良い理由は、やはりこの超絶なラウンドフォルム構造でしょう。バックカバーはアーチ型にカーブしており、最薄部は 6.1mm で、最厚部は 11.06mm にもなります。また、カバーの表面にはテクスチャーパターンが施されており、グリップ性もかなり良好です。そのため、手に馴染み、狭額縁デザインで比較的手の小さい私でも片手で持って楽々と操作できました。
Nexus 6 をお持ちの方にデザインをわかりやすく伝えると、Moto X Pure Edition はまさに Nexus 6 の小型版です。筐体サイズは 153.9mm x 76.2mm x 6.1 ~ 11.06mm、質量は 179g。
フレームはメタル素材を採用しており、バックカバーはラバー質感のプラスチック素材。ボタンは右側に集約されており、Nexus 6 のような硬さを再現しています。
押し心地です。
Moto X Pure Edition は LCD ということもあり、表示の鮮やかさでは Nexus 6 に劣る印象を受けますが、屋外での視認性は抜群です。
Moto X Pure Edition のファームウェアは Android 5.1.1 をベースに少しだけ Motorola による変更を加えた内容です。カスタマイズのポイントは、オリジナル壁紙を導入し、Motorola カメラ、Moto Display、Moto Assist、クイックキャプチャー、チョップフラッシュなどの既存の Motorola アプリ・機能を追加した程度で、ほぼ Nexus 仕様といって過言ではありません。そのためか、Snapdragon 808 端末ながらも、体感的な動作性能が Xperia Z4 や HTC One M9 を上回っています(あくまでも主観ですから)。サクサク動作をお望みの方は Moto X Pure Edition / Style をおすすめします。
Moto X Pure Edition はもちろん日本語フル対応です。キーボードアプリには「Google 日本語入力」がプリインストールされていました。
Moto X Pure Edition には Moto G(3rd Gen)にはないディスプレイモードが備わっています。
Moto Voice 機能もあるのですが、これまでどおり、日本語非対応なので利用できません。
Moto X Pure Edition ではカメラの画質が前作(Moto X 2nd Gen)から大幅に良くなったと海外では評判です。DxO Mobile のベンチマークテストでは Xperia Z3+ / Z4 を上回るスコアだったほどです。
メインカメラは 1/2.4 型 2,100 万画素裏面照射型 CMOS、F2.0 レンズ、デュアル LED フラッシュを搭載するなど、ハードウェアは強化されています。特に暗所撮影が強化され、カメラアプリが改良されたこともあり、画面をタップすると即シャッターが切れます。カメラ UI は従来のままと言った感じです。
オート設定で撮影した写真のサンプルです。
バッテリーの持ちについて。Moto X Pure Edition には 3,000mAh のバッテリーが内蔵されています。5.7 インチ端末でこの容量はやや少ない気もしますが、ずっとゲームをするような使い方をしなければ丸 1 日は使えると思います。実際に、特に意識することなくいつも通り使ってみたところ、前日の 12 時から本日の 15 時時点で残量は 16%。画面には 15% で 5 時間持つと表示されています。この間のディスプレイ点灯時間は約 3 時間でした。あまり使っていないことになります。
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