AndroidスマートフォンでHDR撮影が役立つシーンを紹介

投稿日時 5月 8th, 2015 by juggly 投稿カテゴリ » ピックアップ記事
キーワード: ,
コメントは受け付けていません。

最近の Android スマートフォンでは、比較的多くの機種で「HDR 撮影」を行うことが可能なのですが、大抵の機種でこの機能を利用するには撮影モードを変更しなければならず、切替操作が面倒なこともあって、利用することを忘れてしまいがちです。そんな HDR 機能は特定のシーンでは非常に綺麗に撮影できるので、利用シーンを一つ挙げ、機能の有用性を紹介したいと思います。

HDR(high dynamic range imaging、ハイダイナミック合成)は、シャッターを切ると最小露出、最大露出、その中間の 露出で撮影された 3 枚の写真をソフトウェアで合成し、1 枚の写真にする機能で、太陽光の照射により白く飛んでしまったり、物体の影になって黒く潰れてしまう部分を軽減して全体がハッキリと写った写真を撮影できます。

HDR は、木陰などの明暗の差がある風景を撮影する場合や逆光時の人物を撮影するのによく利用されていると思います。今回の例は空と地面の緑という組み合わせのシーンで、空に露出を合わせると地面が黒く潰れてしまい、地面に露出を合わせると空が白飛びしてしまいます。

撮影に使用したスマートフォンは国内未発売の「HTC One M9」です。しかし、HDR 撮影機能は Xperia や Galaxy など、他社からこの 1,2 年の間に発売された機種にはほとんど搭載されているので、たぶん、お手持ちのスマートフォンでも利用できると思います(なければアプリを利用することをおすすめします)。

地面に露出を合わせた場合

空に露出を合わせた場合

HDR 撮影を行った場合

写真の仕上がりの良し悪しは、撮影者それぞれにこだわりがあるでしょうから、必ずしも HDR が優れているとは言えませんが、全体が綺麗に撮影できるのかどうか、という観点で 3 枚を比較すると HDR モードで撮影した写真が一番良いと思います。