AukeyのQuick Charge 3.0に対応した5ポートUSB充電器「PA-T15」のレビュー
モバイルデバイス用のバッテリーや充電器などを手掛ける Aukey より最近発売された Quick Charge 3.0 対応の 5 ポート USB 充電器「PA-T15」を入手したので、この製品の特徴や性能などをレポートします。※ 記事で使用した PA-T15 はメーカーよりサンプル提供を受けています。
PA-T15 は、モバイルバッテリーくらいの小さな筐体(94 x 60 x 25mm / 164g)に、USB-A の USB ポートを 5 つ備えた、よくあるタイプのマルチポート USB 充電器です。Amazon.co.jp では 2,699 円で販売されています。
PA-T15 の大きな特徴は、5 ポートのうち 1 ポートが Qualcomm の急速充電技術となる「Quick Charge 3.0」に対応していることです。しかも、他の 4 ポートと回路が分離しているので、このポートの出力電流値は 9V ~ 12V / 1.5A、3.6V ~ 6.5V / 3A、6.5 ~ 9V / 2A と最大で 18W を発揮します。他の 4 ポートは合計で 5V / 7.2A なのですが、AiPower 技術で接続端末に合わせて出力を最適化します。
Quick Charge 3.0 に対応した端末はごくわずかなのですが、こちらの記事でも紹介しているように、あっと驚く速さでバッテリーを充電します。そのため、今後は必要になってくると見られます。
さて、テストに移ります。今回の記事で私が注目したのは、① Quick Charge 3.0 のポートは独立して充電を行い、期待どおりの性能を発揮するのか。② タブレットを何台まで充電できるのか、です。
テストに使用した端末は、Quick Charge 3.0 端末が HTC One A9 で、ほかに、Galaxy S7、Xperia Z3+、Xperia Z5 Premium、OnePlus X を用意しました。
① のテスト方法は最初に HTC One A9 をバッテリー残量 6% から充電しはじめて、10 分おきにバッテリー残量を確認。20 分後から 4 台のスマートフォンの充電を開始するというものです。
テストの結果、HTC One A9 のバッテリーは接続台数に左右されることなく独立した電力量で充電されることを確認しました。また、他のスマートフォンは 5V / 1A 前後で安定して充電されていました。
HTC One A9 のバッテリー充電量は、開始 10 分間 で 22%、20 分間で 34%、30 分間で 51%、40 分間で 67%、50 分間で 81%、60 分間で 88%、テストを終了した 65 分の時点では 92% でした。別の端末をちょくちょく見ていたので、HTC One A9 の充電量は正確に 10 分間隔では見ていませんでしたが、1 時間で 90% 以上を充電できたことは、前回のテストとほぼ同じなので、期待どおりの性能が出たと言えます。
② のテスト方法について。① のテストで Quick Charge 3.0 ポートが独立していることを確認したので、① のテスト中、30 分以降はスマートフォンを外してタブレットを接続しています。テストで使用したタブレットは、Pixel C、Nexus 9、Xperia Z3 Tablet Compact、SHIELD Tablet です。
仕様上、Quick Charge 3.0 ポート以外は(合計が 5V / 7.2A なので)各ポートは最低でも 5V / 1.8A で充電できるはず(全ポート接続した場合)。しかし、一般的にケーブルや端末の回路にある抵抗によってロスが発生しますので(そのロスは熱として消費されます)、仕様と同じ出力で充電できるわけではありません。
結論から言いますと、Quick Charge 3.0 以外の 4 ポート全てに上記のタブレットを接続した場合、端末によって充電スピードに差は出ていましたが、ちゃんと充電されました。Quick Charge 3.0 ポートは独立しているので、タブレットをもう一台充電できるはずです。
Nexus 9 や Pixel C については、SHIELD Tablet や Xperia Z3 Tablet Compact よりも充電に必要な電力が大きいからなのか、1% 充電するのに数分かかっていました。
まとめると、端末によっては充電できないと前置きしたうえで、全ポートにタブレットを接続してもバッテリーは充電できます。
Source : Amazon.co.jp
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