UQ mobileの上下500Kbps「無制限データプラン」が実用的なのかどうかを調査
UQ コミュニケーションズの MVNO サービス「UQ mobile」で提供中の「データ無制限プラン」が通信速度の面で実用的なのかどうかを調査してみました。
UQ mobile では、毎月の上限容量が設定されている「高速データプラン」と上限容量は設定されていないものの、速度が上下ともに 500Kbps に制限されている「無制限データプラン」が提供されています。今回は後者の無制限データプランを契約し、しばらく使ってみました。
500Kbps という通信速度はキャリアのデータ使用料の超過制限で多い 128Kbps の約 4 倍、MVNO で一般的な超過時の制限の 1,66(300Kbps) / 2.5(200Kbps)倍の速度に相当します。
私がこれまでに利用した MVNO サービスの多くは 200Kbps が超過時の制限速度で、敢えて制限がかかったまま利用していました、この速度だと、WEB ページのロードにはかなり時間がかかり、アプリの使用でも相当のストレスを感じていました。さらに、YouTube などの動画視聴では、解像度を最低の 144p に下げてもバッファリングが頻発する有様です。Wi-Fi や高速プランと同じ感覚だと使い者にならないと感じてしまいます。
こういった体験をしてるので、上下 500Kbps という UQ mobile の無制限プランに興味があり、実際にどれくらい実用的なのかが気になり、1 ヶ月限定で契約してみました。
結論からお伝えすると、200Kbps の制限速度と比較そこそこマシになったという程度の改善具合です。分かりやすい例を挙げると、YouTube で動画を視聴する際、144p 画質だと読み込み開始時に 10 秒ほどのバッファリングが発生するものの、再生が始まればほぼ途切れることなく視聴し終えました。解像度を 240p に上げても同様でした。しかし、360p に上げると、バッファリングが頻発するようになり、240p までが実用範囲かと結論付けました。
また、WEB ページの読み込み時間はおおよそ半分に短縮し、アプリ(Facebook)の起動時のコンテンツ読み込みもWi-Fi 速度の一歩手間と感じるほどの速さでした。
しかし、Android アプリなど 10MB を超えるファイルのダウンロードにはかなりの時間がかかります。これは速度を考慮すると自明なことですが、例えば、Google マップのアップデート(約 28BM)の場合、ダウンロードの開始から完了までに 7 分半もかかります。200Kbps / 300Kbps と比べると所要時間は短いのですが、待てるレベルの時間ではありません。
最後にテザリングでの PC 利用です。この点は PC のフルブラウザで表示するコンテンツの容量によっては読み込みに相当な時間がかかります。速度制限の無い SIM カードのテザリングや光インターネットでのブラウジング体験ができると期待しない法が良いでしょう。
まとめると、PC 利用は困難だったので、無制限プランはスマートフォンだけでの運用には概ね実用的だと言えます。PC も利用するメイン回線には耐えられないので、この点を考慮して利用すべきです。
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