KDDI、28GHzを利用した5G通信のハンドオーバー試験に成功
KDDI は 2 月 22 日、次世代の無線通信規格となる第 5 世代移動通信システム(5G)の中でも採用される周波数帯の候補となっている 28GHz 帯を利用したハンドオーバーの試験を実施し、高速道路での走行中でも安定したハンドオーバーに成功したことを発表しました。
移動中のスマートフォンは基地局から基地局へと接続先が切り替わります、これは業界ではハンドオーバーと呼ばれています。
現代の LTE-Advanced や WiMAX2+ などの 4G では 700 ~ 2.6GHz の周波数帯をメインで使用していますが、5G ではギガビットクラスの通信速度が要求されており、これを無線で実現するにはどうしても高い周波数帯を利用しなければなりません。
KDDI では 5G の候補となっている 28GHz 帯で試験を行いましたが、4G よりもはるかに高い周波数帯の電波を空気中に飛ばそうとしてもその特性によって電波はすぐに減衰し、遠くには飛びません。
そのため、5G において高周波数帯を使用する場合には、電波の位相を制御して電波ビームを作り特定の方向だけに飛ばせるようにするビームフォーミングを活用します。
ビームフォーミングによって、人が多い場所でも電波が遠くまで効率よく送信されるほか、多くのデータ量を短時間で伝送することができます。
つまり、5G ではハンドオーバーが非常に重要な要素になっているということで、KDDI は高速道路の走行レベルの速度でこれの試験に成功したということです。
Source : KDDI
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