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Motorola Mobility は 8 月 31 日、デザインとカメラにこだわった新型スマートフォン「Moto X4」を発表しました。

Moto X といえば 2013 ~ 2015 年まで Motorola スマートフォンのフラッグシップを張っていたブランド名で、Moto Z の登場によってその座を奪われましたが、約 2 年の沈黙を経て復活を果たしました。古くからの Moto ファンにとっては大喜びする出来頃でしょう。

新生 Moto X4 のキャッチコピーは「Bringing Style into Sharp Focus」です。このフレーズが示すように、Moto X4 では背面が鏡面仕上に見えるようにガラス素材と金属素が上手く調和させた美しいデザインを採用しています。このボディは IP68 レベルの防水・防塵に対応しています。筐体サイズは 148.35 x 73.4 x 7.99mm（カメラの突起部分は 9.45mm）、質量は 163g です。

Moto X4 を語る上で欠かせないのがカメラの大幅なアップグレードです。中でも注目なのはリアカメラをデュアル化したことです。Moto X4 のリアカメラは 1,200 万画素（1.4μm 画素サイズ、F2.0 レンズ、デュアルピクセル AF）のメインカメラと 120 度の広角レンズを持つ 800 万画素（1.12μm 画素サイズ、F2.2）の広角カメラ（サブカメラ）で構成されています。

サブカメラの追加によって、通常よりも広角の写真・動画を撮影できるだけではなく、取り込める光の量が増えて暗所でも明るく鮮明に撮影することや、深度の計測が可能なので、被写界深度を変更することで背景を自然な感じでぼかすこともできます。

カメラはハードウェアだけではなくソフトウェア機能も進化しています。現時点ではベータ版と位置づけられていますが、ピントを当てた部分以外の背景をモノクロ化したり（Selective Black & White 機能）、背景を他の写真の背景に置き換える（Background Replacement 機能）ことができます。また、従来は QR コードと 2 次元バーコードのみだったスキャン機能は改良され、新たに名刺をスキャンするとすぐに電話番号や住所などの名刺データにアクセスできるようになりました。

さらに挙げると、「Landmark Detection」機能を使用すると、有名な建物や像などのオブジェクトにカメラをかざすとそれに関する詳細情報が表示されます。

Moto X4 のフロントカメラは自撮り向きの仕様です。カメラモジュールは 1,600 万画素（1.0μm 画素サイズ、F2.2 レンズ）と解像度が高く、Selfie Filter 機能によって Snow のように自撮り写真に様々なアニメーションレイヤーを合成することができます。

Moto X4 のプロセッサは Snapdragon 630 2.2GHz オクタコア、RAM は 3GB なので、性能はまずまずと言ったところ。少なくとも Moto G5 Plus よりも上だと言えます。ROM は 32GB で、Micro SD カード（最大 2TB）にも対応しています。

ディスプレイは 5.2 インチ 1,920 x 1,080 ピクセルの LTPS 型 IPS 液晶で、ディスプレイパネルだけではなく、背面のガラスパネルにもコーニングのゴリラガラスが使用されています。

Moto X4 は Android 8.0 ではなく Android 7.1 で発売されますが、3 本指で画面をタップするとスクリーンショットを撮影できる「Quick Capture」やスリープ状態でも音声コマンドを使用できる統合型 Amazon Alexa、Motorola 独自のパスワードマネージャー「Moto Key」アプリ、最大 4 台の Sonos スピーカーとネイティブで接続できる機能、2 台の Moto X4 を使ってステレオシステムを構築できるなど、様々な新機能が導入されています。ただ、Moto Mods は非対応です。

バッテリー容量は 3,000mAh で 15W の TurboPower 充電が可能です。USB コネクタは Type-C を採用しています。通信機能は Wi-Fi a/b/g/b/n/ac、Bluetooth 5、NFC に対応。3.5mm オーディオジャックや指紋リーダーも装備しています。カラバリは Super Black と Sterling Blue の 2 色で、欧州では 9 月より販売がスタートします。欧州向けの定価は €399 です。

Source : Motorola