Kirin 970のAI処理性能がiPhone 8を上回る、デュアルVoLTE対応などのスペックも判明
Huawei が中国で Mate 10 に搭載する予定の新 SoC「Kirin 970」のデモンストレーションを初めて披露しました。
Kirin 970 はプレミアムモデル向けの SoC で、人工知能(AI)の処理を担当する専用チップ「NPU」が新たに追加され、AI 処理がメインプロセッサよりも高速かつ低消費電力で実行できるようになっています。製造プロセスも 10nm に微細化されており、CPU の処理性能と電力効率も向上しています。
Huawei はこの日、Kirin 970 を搭載したデモ機を展示したほか、Kirin 970 の主要スペックや AI のベンチマーク性能も公開しました。
スペックについては、Cortex-A73 x4 + Cortex-A53 x4 のオクタコア CPU、ARM Mali-G72MP12 GPU、デュアルの DSP、32bit / 384Khz 対応の DAC、LTE Cat 18 / 13 対応のマルチモードモデムを搭載し、LPDD4x に対応しています。
ここで注目なのはデュアル SIM 構成で LTE + LTE の同時使用とデュアルの VoLTE をサポートしている点です。従来は 2G または 3G + LTE の同時使用が主流でした。来月発表される Mate 10 はデュアル LTE をサポートしている可能性があります。
AI のベンチマークは、画像認識タスクの処理速度をアプリでテストし、Huawei 自身で比較したもので、Kirin 970 の結果は 2,005 回 / 分でしたが、iPhone 8 は 889 回 / 分、Galaxy S8 はたった 95 回 / 分だったらしく、圧倒的に Kirin 970 の方が良いスコアを出していました。
Kirin 970 のイベント中に Mate 10 は公開されませんでしたが、ネット上では Mate 10 と Mate 10 Pro のプレス画像やプロモーション用スライド画像とやらが出回っており、F1.6 の明るいレンズをデュアルカメラの両方に使用したほか、Mate 10 は 4,000mAh バッテリーを搭載し、IP67 レベルの防水・防塵に対応していることが噂されています。
更新 : Mate 10 ではなく、Mate X になるとの噂が浮上しました。
Source : Weibo
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