Ryze/ Dji Tello Scripts managerを使ってDJI Telloを自動操縦してみよう
3 月に国内でも発売された大注目のトイドローン「DJI Tello」の可能性を垣間見ることのできる自動操縦アプリ「Ryze/ Dji Tello Scripts manager」をご紹介します。
DJI Tello はドローンの一部機能を外部に公開された API を通じて制御することができ、それらを自作アプリに組み込むなどして活用すると、標準にはない機能を実現することができます。この点は DJI Tello の大きな特徴であり、将来的には自作アプリでもっと面白くなるはずです。
その API には DJI Tello の操縦コマンドが含まれており、今回ご紹介する「Ryze/ Dji Tello Scripts manager」ではサポートしている操縦コマンドを使ってスクリプトを作成したり、実行することができます。つまり、操縦内容を予めプログラムしてその通りに飛行させることができるということです。無風の室内だとバッチリ機能するので、200 円の有料アプリではありますが、DJI Tello のプログラミング機能がどういうものなのかを体験するのに大いに役立ちます。
簡単なスクリプト例を挙げると、アプリ画面で「Takeoff」→「cw 360」→「flip r」というプログラムを組むと、DJI Tello は自動で離陸し、360 度右旋回して右フリップを実行します。通常であればこれらの操作は Tello アプリを使って一つ一つ実行しますが、Ryze/ Dji Tello Scripts manager ならその必要はありません。スタートボタンをタップするだけで全てを実行します。ただし現在は「Land」(着陸)と斜め方向へのフリップは機能しない模様です(Tello が原因なのか、アプリが原因なのかは不明です)。
現在アプリがサポートしている Tello の操縦コマンドはメイン画面に全て表示されており、各ボタンをタップしていくと画面右側の縦に長い余白部分にコマンド名が列挙されていきます。このリストがスクリプトです。リストのコマンドを上から順に実行していく仕組みとなっています。各コマンドの間には数秒のスリープ時間が設けられており、自動操縦はゆっくりと実行されます。
さらに Ryze/ Dji Tello Scripts manager には GPS ドローンで定番の「RTH」機能もあります。しかし DJI Tello に GPS は無く、その代わりにこれまでの操縦内容から逆算する形で離陸地点に戻る操縦コマンドを自動的に実行します。
Ryze/ Dji Tello Scripts manager はあくまれでも操縦コマンドのスクリプトファイルを作成・実行するアプリで、本格的な DJI Tello 用の拡張モジュールではないことをご承知置きください。アプリで新しい機能が利用可能になるということはでいありません。
「Ryze/ Dji Tello Scripts manager」(Google Play)
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