LG G7 ThinQのカメラは現行のAndroidスマホの中で一番凄いかも
LG の 2018 年フラッグシップスマートフォン「LG G7 ThinQ」は、私がこれまでに使ってきたどの Android スマホよりも良いカメラを搭載していると思います。なぜそう思うのかというと、多くのスマートフォンカメラは単に写真や動画を撮るだけのスペックや機能しか搭載していませんが、LG G7 ThinQ にはそれを超えて写真や動画を作品に仕上げる能力があって、しかもそれがとても使いやすいからです。本記事では、私のようなただの素人でもプロカメラマンになった気にさせる LG G7 ThinQ のカメラについてのレビューをお送りします。
簡単に LG G7 ThinQ のカメラスペックを紹介しますと、リアカメラは 1,600 万画素のデュアルカメラ(F1.6 レンズ)で、それぞれのカメラには焦点距離や画角の異なるレンズが使用されています。そのため光学ズームが可能です。また、AI 機能やポートレートモード、Cine Video といった様々なスマート機能もあり、いろんな場面で活躍します。
カメラアプリは、iPhone のように左右にスワイプする UI ではなく、写真・動画、ポートレートモード、AI カメラといった最もよく使用される機能を上手く配置した UI です。シンプルで使いやすいけど、色んな機能にすぐにアクセスできる、そんな使いやすいカメラです。
何気に凄いのがシャッターボタンと一体化したズームレバーです。LG G7 ThinQ では画面上の切替ボタンやピンチズームで被写体を拡大・縮小できるのですが、LG G7 ThinQ ではシャッターボタンをタップしたまま上下に動かすことでもズームが働きます。しかも、ズームはとても滑らかで、ズームのスピードもコントロールできるので、ズームの細かい調節が簡単にできます。まるで一眼やミラーレスのレンズを回しているかのように切り替わります。
実際に端末を使わないと分からないのが触覚フィードバックの適用です。LG G7 ThinQ ではピントがあたった時、ズームの時、シャッターを切った時、AI カメラのシーンが決まった時に端末が振動するので、物理ボタンを操作しているかのような手応えを感じます。
LG G7 ThinQ における代表的なカメラ機能としては、広角・望遠カメラの切り替え、ポートレートモード、AI カメラ、スーパーブライトカメラ、Cine Video、AR Stickers です。
AI カメラとは 被写体に応じて 18 種類のシーンの中から最適なシーンが自動でチョイスされ撮影できるというもの。時と場合によってはかなり綺麗な仕上がりになります。もちろんミスする時もあります。
ポートレートモードの説明は不要かと思いますが、これは背景をぼかす機能です。ズームは効きませんが、比較的近距離でも背景はぼけるので、小さな被写体でも背景を上手くぼかすことができます。
見慣れない「スーパーブライトカメラ」とは、イメージセンサーのピクセル 4 つを連結させて受光量を上げ、暗い場所でも明るく撮影できる写真モードです。HTC ファンなら仮想的に UltraPixel カメラを再現したといえば分かりやすいでしょうか。このモードだと解像度は 410 万画素へと小さくなりますが、露光時間は通常モードと同じなので、ブレが少なく比較的綺麗な仕上がりとなります。次の写真の右がスーパーブライトモード時、左がそれを OFF にした時です。
個人的に好きな機能が「Cine Video」です。この動画モードは、シネマ風のフィルターを設定して撮影したり、画面中のタップした場所にズームする機能で構成されており、使い方をマスターすればたぶん映画のワンシーンのようなシネマティックな映像を作ることができそうです。
Cine Video 中でもズームは滑らかに動き、ズームスピードも調節できるので、例えばテレビのロケ映像でよく目にするズームアウトのシーンを簡単に作ることができます。
動画についてはこれだけではありません。LG G7 ThinQ では、動画モードでもマニュアル撮影が可能ですし、4K@60fps 動画や 4K HDR 動画も撮影できます。また、フレームレート(最大 60fps)とビットレートを段階的に切り替えられますし、オーディオの Hi-Fi 録音もできるなど、市販のビデオカメラ並みの機能を備えています。
動画のマニュアルモード(上の動画のお月さまのシーンをマニュアルモードで撮影)がスマートフォンに搭載されることはかなり稀です。マニュアルモードがあると ISO 値とシャッタースピードを決めて撮影できる(F 値は変更不可です)ので、特に調節の難しい太陽の下での明るさを上手くコントロールできます。また、フレームレートに合わせてシャッタースピードを変更し固定することができるので、動く被写体のモーションブラーを抑制することもできます。このような光の制御は大半のスマホでは無理なので、LG G7 ThinQ のカメラはかなり重宝します。
フロントカメラは他社のハイエンド機種とさほど変わらないスペックと機能しか持っていませんが、カメラは広角なので基本的には背景を多く撮影でき、また、美白エフェクト、フィルター、ステッカー用のボタンも表示されるので、自撮りやスノー風のデコレーションを簡単に楽しめます。
最後に、 AI カメラを ON にして撮影した写真を数枚添付して終わります。
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