スタジアムでの写真撮影ではマイクロフォーサーズ機がいいかも
私は昨年からスタジアムで写真を撮影する時にどういうカメラを使用するのが良いのかを研究しています。以前もこのテーマの記事を公開していますが、その記事では扱わなかった「マイクロフォーサーズ機」の有用性を本記事でお伝えしたいと思います。
スタジアムで選手のプレーをバッチリ撮影したいのならテレビや報道関係者のようにプロ用の機材を使用すれば良いのですが、ただの観客がそれをスタンドで広げてしまうと、レンズが前の人の頭に当たったり、隣の方の視界を遮ってしまうなど迷惑ですよね。なので極力周りに迷惑をかけず、それでいてプレーを大きくて綺麗に撮影できる機材が必要になってきます。
そこで私が目を付けたのがマイクロフォーサーズ機だったのです。何十倍もの光学ズームを誇るビデオカメラやレンズと一体となったネオ一眼を利用するのも良い手段だとは思いますが、それらはイメージセンサーのサイズが比較的小さいので画質が心配です。ボディもレンズもコンパクトなマイクロフォーサーズ機でもフルサイズ機や APS-C 機と比較すればセンサーサイズは小さいものの、ビデオカメラや多くのネオ一眼と比較すれば大きく、そこそこ良い品質で撮影できると期待してこの組み合わせにしました。
今回用いた機材は、ボディが Panasonic LUMIX GX7MK3、レンズが標準ズームの「LEICA DG 12-60mm F2.8-4.0」と望遠レンズの「LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6」の 2 本です。フルサイズ機 + 70-300mm レンズと GX7Mk3 + 100-300mm レンズのサイズを比較したのが次の写真になります。フルサイズ機と比較すれば、全体的なサイズはおよそ 3 割減少しています。しかし、Panasonic カメラの方はこの状態で換算 600mm までズームできます。
撮影場所は一塁側 18 列の座席です。ヤフオクドームの座席列数は 50 前後なので、撮影場所はけっこう前の方になります。
大きさを比較しやすいように、まずは 12mm(換算 24mm) の焦点距離で撮影した写真をお見せします。よくあるスタジアムの全体風景です。
同じレンズを用いて今度は望遠端の 60mm(換算 120mm)までズームしました。グラウンドの様子はけっこう大きくなりましたが、選手などの被写体はまだまだ小さいままです。
レンズを 100-300mm(換算 200-600mm)に交換し、広角端の 100mm(換算 200mm)で内野の選手を撮影したところです。画角はこのレンズの広角端なのですが、選手の顔が大体分かるほどまで寄れています。
次に焦点距離を望遠端の 300mm(換算 600mm)にしてマウンド付近の選手を撮影しました。選手の目線やユニフォームのシワといった細かい部分が大体分かるほど大きく写せていると思います。
同じ焦点距離のまま今度はバッターボックスを撮影しました。びっくりするほどの大きさですよね。まるでテレビ中継やスポーツ雑誌で目にするほどのサイズ感だと思います。私はこの画角なら冒頭で述べたプレー中の選手をバッチリ撮影したいという欲求を満たせるのではないかと思います。やはりスタジアム撮影では換算で 400-600mm は必要になってくるようですね。
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