イヤホンマニアが薦めるコスパの高い高音質イヤホン「KZ ZS10 Pro」のレビュー
仕事を通じて知り合ったイヤホンマニアの N さんに、「juggly 君、KZ は中華イヤホンなんだけどなかなか良いよ」と薦めてもらい気になっていたので、同ブランドの有線イヤホン「KZ ZS10 Pro」を購入し、実際に試してみました。
スマホのオーディオスペックが年々向上しているのに対して、私はそれほどイヤホンに拘ることがなく、ここでマニアが推奨するイヤホンを使ってみるとどれほど音楽体験が変わるのかを知りたいと思い、今回 KZ ZS10 Pro を購入したわけです。
知り合いの N さんというのは、耳鼻科で耳の型を採り、それを基にイヤホンをオーダーメイドしてしまう人で、イヤホンだけでなくガジェットについての知識や経験も私が到底足元にも及ばないほど豊富。彼の愛用イヤホンはうん十万もするそうで、そのイヤホンを使い日々音楽を楽しんでいる方が推奨してくなら試す方はあると思い KZ イヤホンを購入しました。
KZ ZS10 Pro は Amazon だと 5,700 円と、別に高級品という製品ではないのですが、片耳に 10mm 径のダイナミック型ドライバーを 1 基と、バランスド・アーマチュア型ドライバーを 4 基も搭載しており、更に、イヤホンケーブルは交換可能でカスタムできるという、スペック的にはかなり上等なイヤホンではないかと思います。
音質についての私の評価はどうしても主観的な見方をお伝えしてしまうことになるので、本記事では 2 万円した国内メーカー製の有線イヤホンと比較して気づいた差を紹介していきます。なぜ比較対象品のメーカーや製品名を伏せているのかというと、KZ ZS10 Pro の方が素人の私でもすぐに気づくほど良い音質で、比較対象品を完全にディスることになるからです。
音の聴き比べテストにおいてスマホはオーディオスペックに優れている LG G7 ThinQ を使い、音源は様々な国内アーティストのハイレゾ曲やネットからダウンロードした MP3 音源を用いました。一台のスマホを使いイヤホンを交換しながら聴き比べたという内容です。
KZ ZS10 Pro で音楽を聴いてみて感じのが、比較の為に使った国内メーカーのイヤホンよりも一段と音が鮮明だったことです。KZ ZS10 Pro にはダイナミック型ドライバーに加えて、高音と超高音、そして中低音の補強に BA 型ドライバーが用いられている為、音全体の聴こえが良いと感じたのだと思います。
より鮮明に聴こえたとお伝えしましたが、それを具体的に示すと、ボーカルの息継ぎや微かなビブラート、バックコーラスのメロディーが比較対象品を使った場合よりも聴き取りやすく、中低音についても、打楽器や弦楽器の演奏時に生じる減衰していく音波の音色が比較対象品よりもクリアで私の耳でもよく聴き取れたのです。
色々と差を述べていますが、全体として見れば些細な違いです。比較の為に持ち出した国内メーカーのイヤホンでも、私にとっては良い音を出していますが、おそらくイヤホンマニアさんなら大き差として捉えられるのではないかと思います。
正直なところ、「たった 5,700 円でこんなにいい音なの?」と KZ ZS10 Pro を使って思いましたが、例えばイヤーピースやイヤホンシェルの形状、オーディオケーブルの品質等によってもイヤホンの音質は大きく変わってくるので、絶対的に KZ ZS10 Pro が優れていると断じることはできません。
KZ ZS10 Pro の外観を見ると、イヤホンシェルがゴツくて重たそうな印象を持つかもしれません。確かに重みは感じます。しかし、KZ ZS10 Pro は人間工学に基づき設計されたと製品ページに書かれていますし、実際に耳に装着すると耳によくフィットしていて密閉具合が良かったので、意味のある重みだったり形状だと見ています。KZ を紹介してくださった N さんのオーダーメイド品を見せてもらいましたが、そのイヤホンもシェルはかなり大きかったのでマニアの方々が使用するようなイヤホンというのは大体こんな形なんだろうと勝手に納得しています。
たった 5,700 円でこれほどの音質なのは私自身、大きな衝撃を受けており、もっと拘れば更に満足度が増すんじゃないかと思いました。なんだかマニアへの道に誘われている気がして恐ろしい。KZ ZS10 Pro は私にそんな感覚を抱かせるような製品でした。
Source : Amazon.co.jp
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