Google、ChatGPT対抗馬となるAIチャットボット「Bard」を発表
OpenAI の AI チャットボット ChatGPT はあらゆる質問に対して明確に回答し、その有能さから登場以来またたく間にインターネットを席巻しました。マイクロソフトは先日、独自の AI モデルを検索エンジンの Bing と Web ブラウザである Edge に統合することを発表し、検索への AI 導入を本格化させています。そんな AI 戦国時代のさなか Google が実験的な対話型 AI サービス「Bard」を発表しました。
Bird は Google の主力製品である検索エンジンに統合される予定の AI チャットボットです。Web 全体から最新の情報を抜き出し、ユーザーが読みやすい形に編集して回答します。答えの安全性や精度、信頼度にも注意を払った設計となっています。
Bard は、Google の LaMDA(Language Mode for Dialog Applications)を基に構築されており、LaMDA の軽量版なので処理性能が高くスケーラビリティに優れている点が特徴となっています。
Bard の具体的な使用例として、ピアノとギターのどちらが容易に習得できるのかを質問したところ、Bard はどちらが簡単なのかを明快に判断し、次に、習得にかかる時間を質問したところ、答えはサイトごとに異なるので、Bard は複数サイトからの情報を箇条書きにして両論を併記する形で回答します。
別の例では、ジェームスウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)によるこれまでの発見を 9 歳児にわかりやすくまとめてと質問したとします。こうした複雑な質問に対しても Bard は情報を簡潔にまとめて提示します。
Google は自社の製品で Bard を使用しますが、今年 3 月からは個人の開発者や企業にも開放し、生成言語 API を使用して新しいサービスを構築できるようにする計画です。
Source : Google
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