JPEGと下位互換性を持つUltra HDRフォーマットがAndroid 14でサポート予定

投稿日時 5月 14th, 2023 by juggly 投稿カテゴリ » Androidニュース
キーワード: ,
コメントは受け付けていません。

Google がスマホのカメラで通常よりも広いダイナミックレンジの写真を撮影できる Ultra HDR フォーマットのサポートを Andriod 14 に導入する予定を明らかにしました。

Ultra HDR とは、標準ダイナミックレンジ(SDR)よりも多くの光信号情報を 10bit の色階層で記録する画像圧縮フォーマットです。Android 14 ではチップセットのサポートは必要ですが、ハードウェアウェアレベルで Ultra HDR 写真のエンコード・デコードが可能になります。

写真で一般的な JPEG は 8bit SDR 記録の画像圧縮フォーマットなので、Ultra HDR 写真は従来の JPEG 写真よりも白飛びや黒つぶれが少なく、多くの色情報を含んでいるので色彩豊かでコントラストにも優れた写真を得ることができます。Ultra HDR は従来の JPEG に追加情報を付かする形で画像を生成するので、JPEG との下位互換性を持っています。つまり、Android 14 では Ultra HDR 写真として、非サポートデバイスでは通常の JPEG 写真として利用できるということです。

色情報を全て含む RAW とは異なるので、Ultra HDR のファイルサイズは 8bit JPEG よりは大きいものの、RAW と比較すると圧倒的に小さいと予想されます。10bit 記録なのでグレーディング耐性も高そうです。

Google は Android 14 でのサポートの他、Google フォトで Ultra HDR を表示・編集・共有をサポートするための開発にも取り組んでいます。

Source : Google