手頃な価格のスマホで次々に採用されているSamsung ISOCELL HP3イメージセンサーとは？
Samsung のスマホ向け 2 億画素イメージセンサー「ISOCELL HP3」が今年発売される手頃な価格帯のスマホで次々に採用されており注目されています。ISOCELL HP3 とは一体どんなイメージセンサーなのでしょうか。その特徴を紹介します。
ISOCELL HP3 は、画素サイズ 0.56μm 1/1.4 型の 2 億画素イメージセンサーです。静止画は最大 16,320 x 12,288 ピクセルのサイズで記録され、被写体を細部までしっかりと捉えることができます。動画は最大 8K 30fps、4K 120fps、1080p 480fps のサイズ・フレームレートでの記録に対応しています。静止画だけでなく動画も満足の性能を発揮する仕様です。
HP3 の画素のサイズは 0.56μm と、Galaxy S23 Ultra に搭載された ISOCELL HP2 の 0.64μm よりも小さい設計ですが、センサーサイズも小型化されスマホカメラの省スペース化に貢献しています。
一方、画質は画素サイズの大きな HP2 の方に分がありますが、HP3 も捨てたものではありません。HP3 では一眼カメラでお馴染みのデュアル ISO モードとスタッガード HDR モードをサポートしたことで、静止画は 14bit の色深度で記録され、これにより、ディテールの再現性に優れ色彩豊かな写真を得ることができます。
14bit とは、イメージセンサーから出力される RGB の光信号データが各色 16,384 階調、RGB 全体で 4 兆を超える膨大な数の色を表現できることを意味します。実際の写真は JPEG や HEIF など形式に圧縮され、8bit や 10bit の色数しか表示しませんが、元データの色再現性が高いので、得られる写真もより良い画質を期待できます。
RAW も 10/12/14bit フォーマットをサポートしています。14bit RAW なら編集時の色の破綻が起こりにくいので、スマホ写真を RAW 現像する機会も増えそうです。
HP3 の画素サイズは比較的小さいので、低照度時に全画素モードで撮影してもよい画質は得られませんが、HP3 は 1.12μm 5,000 万画素モード、2.24μm 1,250 万画素モードをサポートしており、これらのモードを使用すれば夜間や暗い場所でも明るく綺麗に撮影できます。
Source : Samusng
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