Google Nexus 5(LG-D821)開封の儀&ファーストインプレッション
11月1日に国内で発売されたGoogleの最新スマートフォン「Nexus 5(LG-D821)」が届いたので早速開封の儀を執り行います。(業務連絡:ガジェット通信様、本記事の利用はご遠慮ください)
Nexus 5はみなさんもご存じの通り、Androidの最新バージョンとなる「Android 4(KitKat)」を搭載したGoogleの新型スマートフォンです。Nexusスマートフォンが海外と同時に発売されるのは今回が初めてになりますね。Google Playストアでは、16GBモデルが39,800円、32GBモデルが44,800円で販売されています。カラバリはブラックとホワイトの2色。違いはこちらの記事をご覧ください。
今回入手したNexus 5はSIMロックフリーです。対応周波数の関係から、3GはNTTドコモ、もしくはソフトバンクに対応。LTEはNTTドコモ、ソフトバンク、KDDI、イーモバイルに対応しています。音声通話やSMSの利用を前提とするなら選択肢はNTTドコモとソフトバンクのSIMカード、あるいはその2社のMNNO事業者のSIMカードに限られます(国内利用の場合)。私はNTTドコモのSIMカード(Xi契約)を挿して使用しています。
まずは、注文完了から配達されるまでの日数や経路を紹介します。11月1日午前中にGoogle Playストアで注文を済ませ、その2日後の11月3日に発送通知メールを受けました。発送地点は香港で、輸送方法は空輸。国内はたぶん陸送。11月3日にヤマト国際物流香港(東日2)を飛び立ち、翌日11月4日に羽田小口通関支店に到着。そこから陸送され、11月6日最寄りのヤマト配送センターに到着。当日中に配達されました。注文完了から配達までちょうど5日かかったことになります。関東または関西にお住まいの方は陸送時間が1日短縮されると考えられるので、注文後4日で配達完了になると思います。
では開封していきます。パッケージサイズは一般的なスマートフォン並み。パッケージングは端末のデザイン以外Nexus 7(2013)と同じです。ブルーの帯を取ると白い化粧箱が出てきます。
化粧箱側面のラベル情報です。Nexus 5のLG型番は「LG-D821」。対応周波数はGSM(850/900/1800/1900MHz)、WCDMA(800/850/900/1700AWS/1900/2100MHz)、LTE(800/850/900/1800/2100/2600MHz)。日本だけではなくアジア、欧州、北中・南米の様々な国で使用できます。CDMA2000には対応していないので、KDDIや北米のSprintやVerizonの3Gには接続できません。
同梱品は、Nexus 5本体、SIMイジェクトピン、Micro USBケーブル(充電&データ通信用)、USB電源アダプタ、取扱説明書や保証書などの書類。イヤホンは同梱されていません。
ここからはNexus 5の外観を紹介します。Nexus 5は画面サイズ4.95インチ1,920 x 1,080ピクセルのIPS液晶を搭載しています。画面サイズは前作のNexus 4の4.7インチよりも0.25インチ大きくなっているので、筐体も大きくなるのは仕方ないのですが、Nexus 5はディスプレイ外枠を狭くした狭額縁仕様ということもあり、横幅は70mmを切る69.17mm。質量は130gなので、実はNexus 4よりも軽量だったりします。また、本体の厚みもNexusスマートフォン史上最薄となる8.59mmです。これらの筐体寸法を考えれば、Nexus 5は5インチスマートフォンの中でもコンパクトで軽量な機種と言えます。
前面は、忌わしいメーカー/キャリアのロゴが無くてシンプル。好印象です。上部中央の丸い穴はフロントカメラのように見えますが、通話用スピーカーです。フロントカメラは右側に付いています。
背面には製造元であるLGのロゴ、定番の「NEXUS」ロゴが刻印されています。左上にはカメラとLEDフラッシュがあります。表面はマット仕上げでしっとりとした手触り。指紋や皮脂が付着してザラザラするようなことはさほどありませんでした。表面の手触りはNexus 7(2013)とほぼ同じだと言えます。
左側面にはセラミック製のボリュームボタンがあります。ボタンはストロークが長く、押すたびにクリック音がするので、押し心地は良いと感じました。側面の表面仕上げも背面と同じマットな感じです。
右側面には同じくセラミック製の電源ボタン、その下にはSIMスロットがあります。SIMスロットは付属のSIMイジェクトピンを使ってiPhoneのようにして外します。トレイのサイズはMicro SIMです。標準SIMの方はSIMカードをMicro SIMに交換するかチョッキンするしかありません。Nano SIMの場合はMicro SIMアダプタが必要になるでしょう。
下部です。中央にMicro USB端子(SlimPort対応)。両隣にスピーカーのようなメッシュが見られますが、ステレオスピーカーではありません。左のメッシュはオーディオ出力用ですが、右のメッシュは通話マイク用なのです。
上部です。3.5mmのオーディオジャックとノイズキャンセリング用のセカンドマイクがあります。
Nexus 4とサイズを比較。縦と横のサイズはNexus 5の方が大きく、厚さはNexus 5の方がスリムです。
Nexus 5を持ってみると、5インチスマートフォンとは思えないほど軽くてびっくりしました。また、70mmを切る横幅のスリム感で片手で持っても画面上のどこにも指を伸ばせるようなサイズ感。側面~背面のしっとり質感の表面仕上げのおかげで、グリップ性はけっこう良い感じました。ただ、側面が角ばっているため、それに慣れるまで不快感を感じていました。今日で既に4日はNexus 5を使用しているので慣れましたが・・・。
電源をON(上の写真と順序が逆ですね)。ブート画面がNexusシリーズの「X」マークからGoogle Play Editionの球体ウニョウニョに変わりました。Nexus 5はNexusブランドを採用していますが、専用のホームアプリを搭載するなど、従来の「標準のAndroidを搭載したそのバージョンにおける標準機」という位置づけの製品から、よりGoogle色が強くなりました。そのためにロゴも変えたのでしょう(詳しい事情は知りませんが・・・)。
起動後は「ようこそ画面」が表示されます。画面上をご覧の通り、日本語にも対応しています。
Nexus 5をWi-Fiに接続すると、約139MBのソフトウェアアップデートが実施されます。アップデート後はまた「ようこそ画面」からやり直し。
続いてGoogleアカウントのセットアップ。
後はデータの復元と所有者名の登録作業だけ。日本語を選択した場合、デフォルトのキーボードも日本語対応の「iWnn」に切り替わります。
「完了」ボタンをタップしてセットアップ完了。
これがホーム画面です。OSが新しいこともあり、Nexus 4と比較してホーム画面やアイコンサイズ、壁紙など、多くの要素が変わっています。ホームアプリ(Google Home)はGoogle検索との統合が進められており、画面の左パネルにGoogle Nowカードパネルが表示。(英語の場合)ホーム画面上で「OK,Google」と言うだけで音声検索用のコマンド入力画面が表示されます。
Google Nowカードのパネルです。ホームボタンをスワイプアップするか、ホーム画面を左から右にスライドさせると表示されます。
システム情報画面。OSバージョンはAndroid 4.4。ビルド番号はKRT16M。
「Androidバージョン」を連打すると表示されるイースターエッグの一部。キットカット風のロゴがいいですね。
本体やアプリの操作には画面下部のソフトウェアボタンを使用します。Nexus 5はスマートフォンなのでボタンをタッチするとブルっと震えますが、振動の強さは若干弱めです。標準機能で振動の強度を変更することはできませんが、root化すればOK。詳細はこちら。
プリインストールアプリです。QuickOfficeが追加されています。
Nexus 5の性能は、もうかなり良くて満足しています。それもそのはず、Nexus 5のプロセッサはSnapdragon 800 MSM8974 2.26GHzクアッドコアで、さらにメモリは2GB LPDDR3-800MHzデュアルチャネルなので、CPU~メモリのデータ転送速度は高速です。Android 4.4ではパフォーマンスの改善なども行われており、操作する際の画面の動きの滑らかさ、アプリの起動速度や動作は申し分ないといった感じです。ちなみに、実RAM容量は1,855MBで、(初期状態の)空RAM容量は1,138MB。
Quadrantアプリのトータルスコアは9142点。Antutuアプリのトータルスコアは25,459点。スコアは他のSnapdragon 800スマートフォンに比べて少し低いようです(アプリがKitKatに対応しきれていないから?)。
内蔵ストレージの実容量。左の32GBモデルは26,76GB。右の16GBモデルは12,55GB。32GBのスクリーンショットはアプリを多数導入した後に撮影したので、「アプリ」欄が1.85GBに増加しています。右はほぼ初期状態の容量です。なので、システムアプリは304MB分と考えてよいでしょう。
バッテリーの持ちについて。Nexus 5のバッテリー容量は2,300mAhです(Qiワイヤレス充電対応)。5インチスマートフォンにしては少ないと言えますが、実際にWi-Fi接続とほぼ室内利用の場合、残量100%→14%になるまで9時間25分も使用できました。充電無しで丸1日使用できるのかどうかは微妙なところですが、画面サイズとバッテリー容量を考えれば大健闘といった印象を受けます。
参考までに、Android 4.4(KitKat)とNexus 5に関する他の記事です。
Android 4.4(KitKat)ではホームアプリの切り替え操作が簡単
ワンタッチ着脱式コンバージョンレンズ 「Photojojo」はNexus 5でも使用できるみたい
Nexus 5の落下テスト映像が公開
Nexus 5のスピーカーは1つだけ、分解レポートで確認される
Nexus 5などのAndroid 4.4(KitKat)を搭載した端末で「開発者向けオプション」を表示する方法
Nexus 5のブートローダーアンロック手順とroot化手順
Google Nexus 5のバッテリーテスト情報、スタンバイ中の消費はかなり少ない模様
Android 4.4(KitKat)で「アプリケーションの選択」画面がリスト形式に戻る、前回選択したアプリがハイライトされて利便性も向上
関連記事
週間ランキング
None Found